人望がない人の周りには、人が誰も寄ってきません。
「人望がない人の周りだけ見えないバリアがあるような」状態になります。まさに独りソーシャルディスタンス。
大人数で集まると、自然とぼっちになったり、職場や学校でも「どこかフワフワ」しているのが人望がない人です。人望がない人は、何か悪いことをしたのでしょうか。考察します。
人望がない人は多い!逆に人望がある人のほうがレアキャラ
冷静になって周りを見渡すと、「人望がない人」って多いですよね。逆に言うと、「人望がある人のほうがレアキャラ」です。
学生時代のころは、「部活のキャプテン」などが人望があるということになりますが、キャプテンなんてほんのひと握りです。さらに学生時代にプライベートで「人望がある人」というのは、なかなかいないですよね。
それが社会人になると、「人望がない人」はそこそこ目立ってきます。まず会社に入ると、同じ空間で一緒に過ごす時間が「長い」です。10年ぐらいの付き合いなんてザラにあります。
この長い付き合いのなかで、徐々に「小さな人望が積み重なっていったり」逆に「減っていく」こともあります。また女性にも会社で人望がある人は当然ながらいます。ただ女性で人望がある人は、「結婚したら仕事を辞める人」も多いです。
そういうスパッとした対応も含めて人望の厚さにつながるのかもしれませんが、社会的には損失ですよね。
さらに、社会人になると「出世」というのが付きまとってきます。仕事から「出世」がなかったら、そこまで「人望がないなぁ俺は」と悩まずに済みます。
職場で長く在籍していると、エスカレーターに乗るように「それなりに出世」することになります。年功序列、最高ですよね。
ただ人望がない人が出世すると、「上手く仕事が回らない」ことになります。「部下から反抗的な態度」を取られたり、「管理できない状態」になってしまいます。
そのため、「1人でする仕事は優秀なのに、部下を管理する立場になるとダメダメになる」パターンの人も多いです。
優秀なのに人望がない人の場合は、このパターンになることが多いです。
人望がない人の特徴
それでは、人望がない人の特徴を見ていきます。人望がない人の特徴は次の4つです。
- 自分が損になることは絶対しない
- どうせ出世しないと思われている
- 声が小さく、暗い
- 必要以上に甘やかしている
具体的に一つずつ確認していきましょう。
自分が損になることは絶対しない
人望がない人は、「他人を助ける」という行為が絶望的に少ないです。「自分が得をするから」ではなく、「自分が損をしてまで」相手を助けたり、手伝ったりすることがありません。
これは一般的には優秀と言われている人に多いです。
優秀ということは「物事を合理的に考えることができること」なので、誰かのために「自分の時間を使うのが嫌」なのです。さらに、自分が損をすることが予測できる場合はなおさらです。合理的じゃありません。
例えば、自分と大して仲良くない部下が仕事で失敗をします。
この時、まず部下が自分に報告をしきます。その後、人望がない人は「そのまま自分の上司に報告」します。しかも「自分が見つけて、部下は叱っておきました!」という尾ひれまでつけて。
確かに、本来ならそれでも良いのですが、「人望」という面から考えると、それではダメなのです。このような姿勢は、その部下だけでなく、周りにも伝わることになります。
そして、「あいつは信用ならん。絶対にはしごを外される」と噂が広がり、部下のコントロールができなくなるのです。
部下から失敗を報告されて、「まぁ自分のところで押さえられなくもない。ただバレたら自分もヤバイ」という案件で、運よくバレなかったら、部下からの人望は厚くなります。
ただし、これは当然ながら「失敗がバレる場合」もあります。要は「運次第」です。全く合理的ではありません。それでも、そのリスクを取って「部下や仲間をかばう」ぐらいの心意気がないと、人望は厚くなりません。
部下や同僚たちから、「バレたら自分だってヤバイのに、よくかばったな」という評価につながると、自然と人望は厚くなっていきます。「自分にも責任が及ぶなか、部下や同僚のミスをどうカバーするか」は、社会に出て人望がない人と人望がある人の分かれ道です。
人望がない人は、「自分が損になりそうなことは徹底的に避ける」ので、誰も寄り付かなくなります。
どうせ出世しないと思われている
人望がない人のなかで、一番きついのが「どうせ出世しないだろう」と周りから見られていることです。
世の中とは世知辛いもので、本来ならば「立場とかお金とかそんなん関係ないやん!みんな平等やで」という綺麗事が通じるのが一番良いのですが、それは難しいです。人間社会とは、良い悪いではなく、どこでもそういうものなのです。
そのため、地位が高い人やお金を持っている人には、「良くも悪くも」人が集まってきます。その現象を「人望がある」と言えなくもありません。少なくとも人が集まっています。
周りから「あいつはどうせ出世しないだろう」と思われると、人望を集めるのは非常に難しくなります。
地位やお金も関係なく、その人の「人間力」だけで人望を集めるのは「非常に難易度が高い」です。
特に社会人になると、出世やお金などのステータスは人望を集めるのに大きな役割を果たすことになります。
声が小さく、性格が暗い
パッと見た感じで人望がない人と分かるのが、「声が小さい」です。人望があると言いますか、大人数の中心にいる人は単純に声量が大きいです。
「はっきりと大きな声で話す」というのは、非常に基本的なことですが、人を惹きつけます。逆に小さい声でボソボソと喋られると、それだけで「この人は大丈夫かな?」となり、ついて行こうという気持ちになりません。
後は、「にじみ出る性格の暗さ」。夜中に暗い道で会ったら、思わず「ひえっ!」と飛び上がってしまいそうになる暗さ。
いつも悲観的なことばかり言っている人は、自然と顔の表情も皮肉めいた嘲笑が似合うようになっています。
顔を見た瞬間に、「なんかズルそうな顔をしてるなー、やだなー怖いなー」と感じたら、大体その直感は合ってます。ネガティブな発言が多く、いつも文句ばかり言っている人も当然ながら人望はありません。
ぐちぐちと重箱の隅をつつく文句ばかり言っている人に、誰も好き好んで近くにいたくないですよね。
必要以上に甘やかしている
最後は、「真面目で優しい性格をしているのに人望がない人」のパターンです。人望がない人のなかには、「普段から怒ったりせず、優しいタイプの人」もいます。
そんな人の場合は、「怒らないと言うよりも、『怒れない』」というのが正しい言い方かもしれません。
さらに誰からも嫌われたくないのか「妙にすり寄ってくる」イメージです。そして、必要以上に周りの人たちを甘やかします。
ただ、そんな人工甘味料が大量に入っているお菓子のような優しさは、人を惹きつけません。
「逆に部下や同僚から舐められる」ようになります。20代ぐらいの若い部下からも、逆パワハラに近い反抗的な態度を取られてもヘラヘラしたり、「軽く見られて」しまいます。
部下や同僚に、優しく丁寧に接しているだけでは人望は厚くなりません。
かといって怒鳴り散らす必要もありませんが、最低限しっかりと自分の意見は言えるようにしておきたいところです。
人望がないことの「メリット」はあるのか
人望が厚い人は、「責任感が大きくなり過ぎる」場合があります。肩にずっしりと周りからの期待を背負っている状態です。そのため、必要以上に働いたり、神経をすり減らす可能性もあります。
その点、人望がない人は身軽。
自分以外の誰のことも考える必要がなく、「自分のことだけ考えていれば良い」のです。
ただこの考えは寂しいと言えば寂しいですよね。
例えば何年も長く会社にいるのに、自分を慕ってくれる部下や同僚がいなく、また自分を気にかけてくれる上司もいない。
これはちょっと真面目に考えたらメンタルがやられかねませんが、「そんなん知らん!」というメンタルを持っている人は、人望を捨てて独りで社会人生活を乗り切ることができるかもしれません。
おわりに
人望がない人は、社会に出ると「意外と」多いです。そのため、周りに人望がない人がいても、「まぁそういうもんだよね」と諦めるしかありません。逆に人望があって人格者のほうが少ないです。
こういう点を踏まえると、「誰かから慕われるのは難しいよなぁ」となります。そして、そこを必要以上に考えても仕方ありません。
ただ社会生活を送る上では、やはり人望がないより、人望があって周りからも信頼されていたほうが良いような気がします。
そのため、周りにいる人望のない人を反面教師にして、自分はなるべく同じ行動をしないようにするのが良いですよね。
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