仕事でテンパると、あわあわしてしまって「ミスがミスを呼ぶ」こともありますよね。そして、「精神的」にもズシンときます。
特に、「周りは普通に出来ているのに、自分だけがテンパッているとき」は最悪。
「どうして自分だけが・・・」と落ち込んでしまいます。しかし、いつまでも落ち込んでいるわけにはいきません。これって病気なんじゃないかな・・・と勝手に自分を病気だと思ってはいけないのです。
仕事でテンパるときの対処法を考察します。
仕事中にテンパると頭が真っ白になり、ミスも続いて空回り。しかも自分だけ
仕事中にテンパると、「何も考えられない状態」になりますよね。頭が真っ白になって、正常な思考ができません。
やばいやばい!えーとえーっと次は・・・あれ?何したらいいんだっけ?私はだれ?
みたいな感じで、「頭が真っ白の状態になってフリーズ」します。
ただフリーズするのではなく、「何か一言気の利いたことを言ったり」「機転を効かした対応」をすることで、「ミスを最小限」に食い止めることもできます。
そもそも「テンパるとき」というのは、「ミスをするとき」か「ミスをしそうになっているとき」ですよね。
自分が絶好調のときに、テンパる人はなかなかいません。
特に「自分が想像していなかった出来事」があると、テンパってしまう人が多いです。さらに「周りのみんなが普通に出来ていること」の場合は、テンパりが悪化します。
例えば仕事でテンパることで悩んでいる人でも、「周りの人たちも自分と同じぐらいテンパっている場合、自分のテンパりも気にならない」ですよね。「みんなテンパってんじゃん。良かった」と感じるのではないでしょうか。
さらにテンパる人と相性が悪いのが「締め切り」や「周りの視線」。
締め切りが迫れば迫るほど、テンパる人は頭が真っ白になっていきます。もう何も見えないよ・・・という状態。
そして「周りの視線」が集中している場合もテンパり具合は増していきます。
「周りからめっちゃ見られてるし、絶対仕事ができない奴って思われてるわ。ヤバすぎワロタ」と考えると、どんどんテンパるのです。
仕事でテンパる原因とは
仕事でテンパる原因としては、「心配し過ぎている」というのが一番大きいです。しかも、「同時にさまざまな心配」をしています。
「また出来なかった」「上司に怒られる」「やり方を忘れた」「怒られた後の言い訳も考えないと」「気になってる子がこっちを見て笑ってる気がする」
このようなことを同時に考えてしまい、「容量オーバー」になります。
パソコンでいうところの、「いくつものページを同時に開いて、ネットのスピードが遅くなる」状態です。
我々は聖徳太子じゃないので、いくつものことを同時に考えることができません。同時に色んなことを心配すると、「どれも解決できないので、どんどんテンパる」のです。
さらに、「基本的にネガティブ」なので、「考えれば考えるほど」悪い方向へと考えてしまいます。
そして「周りと比べて自分は仕事ができない奴なのかもしれない」と自己評価も低いです。テンパる自分と、周りで普通に仕事をしている人を比較したときに、「あれ?ひょっとして自分は無能なんじゃ・・・」と気づいて、「周りに無能だと思われないようにやらないと!」と考えすぎてテンパります。
すべてが空回りしていくので、テンパることになります。
仕事でテンパる時の対処法
仕事でテンパるときの対処法は次の4つです。
- とにかく数をこなす
- 息をしっかり吐く
- 何をやるべきかをハッキリさせる
- プラスの面に働いているかも?と思う
とにかく数をこなす
仕事でテンパる人は、「慣れていない場合」がほとんどです。もし仕事を始めてから3年以下の場合や、「新しい仕事に挑戦しているとき」はテンパるのは当然ともいえます。
そのため、「とにかく何度もこなす」しかありません。
人間とは不思議なもので、「何度も同じことをする」と慣れるものです。美人だって3日で慣れるので、仕事でのテンパりも慣れます。
例えば、「仕事で電話に出るとテンパる」という若い人も多いですよね。これは私も実際に若い人が、職場で電話を取っているときに、「ちょっとテンパってるな」と思うこともあります。しかし、大概は1カ月もすれば「先輩、電話っす。なんか知らんけど怒ってますわ」という感じで電話を回してきます。
このように何度も若い人が「テンパる」⇒「何回かしたら治る」というのを見ているので、現在「はぁ、テンパっちゃうなぁ」と落ち込んでいる人にも、「とにかく何度もやってみなはれ」と思う次第です。
私自身の体験としても、今まで周りでテンパる人も「何度か繰り返す」うちに改善されていきました。
そのため、あーだこーだ言わずに「とにかくやる」しかありません。
息をしっかり吐く
仕事中にテンパる人を見ていると、「肩が上がって全然息をしていない」ことがあります。
要は「息を吐いてない」のです。
あれ?水中にいるのかな?と思うぐらい息をしていません。
そのため、「あ、テンパりそうだな。そろそろ頭真っ白になっちゃうな」と思ったら、意識的にゆっくりと深呼吸をするようにしましょう。
深呼吸をするには、「息を吐く」のが大切です。
バスケの神様マイケルジョーダンも、力が入りやすいシュートを打つ前に、リラックスするために舌をペロッと出しますが、あの感覚です。
テンパってきたなと思ったら、「いろいろ考えるをやめて」まずは自分の精神状態を安定させるのを重視しましょう。
「ヤバイ!」と思ったら息を深く吐くと、意識も紛れて心拍数も安定してテンパりを押さえることができます。
何をやるべきかハッキリさせる
テンパるということは、「何をしたら良いのか分かっていない状態」です。
そのため、「一番やらなければいけないこと」をハッキリさせましょう。あれもしないと、これもしないと、とアレコレ考えるのではなく、「まずは一つだけ」に集中します。
電話がテンパる人の場合は、「とにかく相手の名前と用件だけは聞こう」という感じです。ここで「難しいビジネス言葉で話して、こっちの要件も伝えて、それをメモして」といろいろ考えるのは止めます。
そして、相手の言うことを電話で聞けたら、そこから徐々に次のステップへと移っていきます。
仕事でテンパるときは、「上司の仕事の教え方が悪い」場合も多いのです。
「なんとなく指示を出しているだけ」で、不測の事態が起こったときの対策を全くしていないこともあります。
そんな無能な上司を信じていてはダメです。少なくとも、「どうやったら効率が良くなるか」というのは考えておいたほうが良いです。
すると、どのような不測の事態が起きても、「このときに一番重要なのはコレだな」と意識しながら対応できるので、テンパることもなくなります。
目的もなくフラフラしていたら、誰だってテンパります。
プラスの面に働いているかも?と思う
仕事でテンパる人は本人からすると、「またテンパっちゃったよ・・・」と落ち込むかもしれません。
しかし、誰かからハッキリと「キミはもっと落ち着きなさい。何を慌ててるんだ、みっともない」と注意されたことはあるでしょうか?
おそらく、「誰からも注意されていない」場合のほうが多いと推測できます。やんわりと注意っぽいことを言われたことはあると思いますが、がっつり怒られてはいないハズです。
これは何を意味しているかと言うと、「テンパるというのはそこまで悪くない」ということを示唆しています。
むしろ、何かを失敗したときに「ゆったりしているほうが印象は悪い」です。
失敗しているのにやけに堂々として薄ら笑いを浮かべながら、「まぁまぁそんな死ぬわけじゃないんですし、落ち着きましょうよ」と言ってるほうがマイナスです。
ミスをしたときは、若干テンパるぐらいのほうが「誠実さ」は出ます。
少なくとも、「真面目に仕事に取り組んでるな」という感覚です。そのため、仕事中にテンパる人は、「これは意外とプラスに働くこともあるかも」とポジティブに考えることもできますよね。
「同じテンパる」ですが、「周りは良いように受け止めてくれるだろう」と自分が勝手に思うのは誰にも迷惑はかけていません。
この考え方は特に、仕事中に一通りテンパり倒して、家に帰って風呂に入っているときなどに「そういや今日は仕事でテンパったけど、周りには誠実っぽく映ったやろな。まぁ悪くはない」と、「後からテンパりを振り返る時」に非常に有効です。
過去の記憶を「少し強引に」グイっと自分に都合よく整えていきます。この作業は、想像しているよりもメンタルを「正常な状態に保つ」ために重要な可能性があります。