信じられないぐらい小さな粗やミスを見つけては、ぐちぐち言ってくる人がいます。本当にどうでもいいことを、「どこか恍惚の表情を浮かべながら」。
人の良い点を全く見ずに、「粗ばかり探す人」っていますよね。
このような粗探しする人にかかったら、「ガンジーにさえも文句を言う」のは間違いありません。「ちょっとあなた良いことし過ぎじゃない?1人で目立ちすぎ」と。自分から率先して相手の粗探しをする人の特徴と、標的にされやすい人、そして対処法まで見ていきます。
粗探しする人は粗探しせずにはいられない悲しい心理状態
まずは粗探しの意味から確認します。
物事の短所、欠点、不首尾など、悪い点をあげつらおうとして執拗に詮索すること。
引用:粗探し(weblio辞書)
粗探しする人が嫌なのは、上記の意味でいうと「執拗に」詮索するところですよね。そして付け加えるなら「必死になって探してきた粗をわざわざ相手に伝える」という点です。
心の中で思うことなら誰だってあります。
あの人はちょっと息が臭いし、話し方が気持ち悪いとか。
このように「心の中だけで思う」のは自由です。それはそうですよね。問題なのは「言葉にし、相手に伝えること」なのです。
粗探しする人でも、「粗探しするだけ」なら良いです。「あら、こんなところにホコリがあるわ。息子の嫁のA子さんはボケっとしてるから、息子も苦労してるに違いないわ」と指のホコリを見つめながら思うだけなら問題ありません。
ただ、粗探しする人は「言わずにはいられない心理状態」なのです。リビングのテレビ台をわざわざ動かして「あら!こんなところにホコリが!」と指のホコリをフーっとして、間髪入れずに「A子さーん!!掃除してるの?こんなところにホコリがあるんだけど。息子は昔から綺麗好きで・・・」とぐちぐち言ってきます。
A子さんからしたら、「お前何勝手にテレビ台動かしてんねん!そんであと、お前の息子が綺麗好きなんて120%ないからな!いつも汚いパンツはいとるわ!」と怒りでくらくらしてきます。
これは仕事でも同じですよね。
本当に他人のどうでもいいことに対して「病的なまでに粗探しをする人」がいます。「こいつは必ず失敗している!」という顔をしながら、部下の報告を見ています。もう顔がねちっこいだけでなく、文章の読み方もねちっこいのです。
普通は、「報告の一番大事な点」を重点的にチェックするのですが、粗探しをする人は、「とにかくミス」を執拗に探すのです。
そして、トントンと数字を指を差しながら指摘します。
粗探し人「これって全角になってるよね、数字。『は・ん・か・く』に修正して。これ基本だから」
部下「直ぐに修正します。それで、この件についてはA案とB案どちらが良いでs・・・」
粗探し人「先に数字直して!それからだよ!」
このように、「案件の選択」と「数字表記の全角・半角」の重要性を同列に扱ったりします。
粗探しすることに必死になりすぎて「判断がおかしい」ことになっています。仕事で粗探しする人は、粗探しに夢中になり過ぎて「優先順位が分かっていない」心理状態になるので、周りの人は注意しましょう。
そして粗探しする人は、「誰から構わず粗探しをしているわけではない」ですよね。
「自分よりも弱い立場の人」にしか粗探しをしません。
明らかに自分よりも立場が上の人には「何も言わない」のです。
例えば粗探しする人が上司に対して「めちゃくちゃ細かいこと」を指摘することはありません。上司に対しては「普通にスルー」します。自分よりも立場が上の人に対しては、「粗探しどころか、明らかな間違いも指摘しない」のです。
このような「二面性」も粗探しする人が嫌われる理由です。
粗探しする人の特徴
粗探しする人の特徴は次の3つです。
- 性格が悪い
- 絶対にマウント取りたい
- 誰からも信頼されない
自分の身近にいる粗探しが生きがいになっている人の顔を思い浮かべながら読み進めてください。
性格が悪い
まず一番の大前提として、「普通に性格が悪い」です。粗探しする人は、「本当にどうでもいいこと」が好きなのです。そして、どうでもいいことのなかでも「相手が嫌がりそうな粗探し」が大好物。
普通、誰かが軽い失敗をしたとしても、「うーん、まぁ別に大したことないからこれはスルーしよう」とか「いま注意すると、周りにも人がいて部下のプライドも傷つくからやめとこう」など相手に対して「何らかの配慮」するのが人間というものです。
「相手に対する思いやりのなさ」が、そのまま粗探しの細かさに繋がっています。
そのため、「エグイぐらい粗探しをする人」がいたら、「その人は、我々が想像している以上に性格が悪い可能性」があります。
絶対にマウント取りたい
そして、「どうして粗探しをするのか?」という答えが「絶対にマウントを取りたい」と思っているからです。
相手に対して「常に」自分が有利な状態にしておきたいのです。
「私があなたのミスを指摘したんだから、私が上であなたは下ね」という具合です。
そのため、試しに粗探しする人に「何かミスを指摘」してみてください。「マウント取られた!この私が!こんな奴にっ!!」と赤鬼のような勢いで怒りだします。
「何かを指摘されるのは死んでもイヤ」なのです。
粗探しをするのは自分の特権であって、自分に対して粗探しをされると烈火の如く怒るという特徴もあります。
誰からも信頼されない
粗探しする人は、性格が悪くて常に相手に対してマウントを取ってくる「シンプルに嫌な奴」なので、誰からも信頼されません。
特に職場など「長期間一緒にいる場合」は、その傾向が強く出てきます。
短期間だと、「まだ粗探しのうざい面」が認識されない可能性もありますが、「長期間は無理」です。他人の粗探しばかりしている人で、周りからの信頼が厚い人なんて私は見たことがありませんし、聞いたこともありません。
いやー、あの人が私の粗探しをしてくれるおかげで、私自身の成長に繋がってるよ、なんてことはないのです。
あいつウザ過ぎ、と相手に対して思うようになり、「できるだけあの人に近づくのはやめよう」となります。
粗探しされやすい人の特徴とは
粗探しされやすい人もいますよね。「なぜかいつもグチグチと言われている」人。
このような人は「何も言い返さない人」が多いです。
粗探しする人からすると、「粗探しのしがいがある」のです。何も言い返さず、「ヘラヘラしてしまう人」はターゲットになりやすいので注意が必要です。
また粗探しされやすい人は「大らかな気質で、性格が良い人」であることも多いです。本来ならそれはとても素晴らしいことなのですが、「社会では残念ながら性格が良すぎると生きづらくなる場合も多い」ので、自分の中で「スイッチを入れる」のも大切です。
それでは、粗探しする人にグチグチ言われたときにどのように対処をしたら良いのか見ていきましょう。
粗探しする人の対処法
粗探しする人への対処法で、まずは「現実的で穏便な方法」です。恐らく粗探しする人に困っている人は、「そこまでガツンと相手に言える性格ではない」のではないでしょうか。
そのため、まずは現実的に対処していきましょう。
それは、「相手を褒めまくる」ことです。褒める目的としては「相手と仲良くなり、『自分に粗探しが向かないようにする』」ことです。
社会に出ると、「ほとんどの人がこの対処法」をしています。
めんどくさいなー、やだー、怖いなーと思ったら「自分から積極的に話に行く」のです。そして、「適当におだてつつ距離を取る」のがベスト。
あまり仲良くなり過ぎると「こちらまで粗探しする人の仲間になる」ので、ほどほどの距離感が良いです。
また、粗探しされた時の「リアクション」でやってはいけないこともあります。
それは、細かい注意をされたときに「はぁ?」という表情をすることです。このような「微妙な反抗」は一番やってはいけません。
しかし意外と多いんですよね。こういう人はがっつり反抗しません。対応として中途半端なので、一番最悪。その後もネチネチと粗探しする人に粘着されるようになります。
現実的な対処法としては、「あっすみません!」と速攻で言えば問題ありません。これだけです。余計な味付けをしないほうが効果的です。
次は「相手に反論したい!」という人向けの対処法です。「穏健に済まそう」と考えている人は多いですが、特に職場では「がっちり反論する」したほうが良いです。
粗探しをされたときも「いま重要なのは〇〇じゃないですか?」など、最低でも自分の意見は言うべきです。そして、相手がミスをしたときは「まぁわざわざ言うのもめんどくさいし・・・」と思わずに、「ダメですよー!」と直ぐに相手のミスを自分で指摘しましょう。
そして、「相手が自分に対して粗探しをやめたと思ったら」こちらも止めます。つまり、「相手に合わせる」ということです。
何もこちらから積極的に相手の粗探しをする必要はないですが、「黙っているだけではダメ」ですよね。
社会に出ると、「黙っているだけでは、自分がどんどん不条理な場所」に追いやられてしまいます。そのため、相手から「訳の分からない理不尽なこと」をされたら、毅然とした態度で反論することも必要です。
まとめ
粗探しする人は、「性格がナチュラルに悪い人」です。どうでもいいことにケチをつけて、マウントを取ることに命をかけています。
粗探しする人は、「本当にどうでもいいことばかり気にしている」のでまともに対応するだけ時間の無駄です。適当におだてて自分に対して敵意をなくさせるか、言い返すようにします。
とにかく「粗探しする人にいつまでも振り回されない」ようにするのが、我々の短い人生を楽しく生きるためには必要なことです。
【たまに信じられないぐらい失礼な人っていますよね▼】

【粗探しする人は、ミスを指摘されると「言い訳ばかり」します▼】
