ふてくされる人が周りにいると、「本当に悪影響」ですよね。
「いや社会人やったら頬っぺた膨らませてやんとちゃんとせぇよ!」とイライラします。
自分のことだけしか考えず、周りへの配慮は全くなし。ふてくされる人の心理状態はどうなっているのでしょうか。考察します。
職場でふてくされる人は結構いる
ふてくされる人で、特に迷惑なのが「職場」です。しかも結構いるんですよね。ちょっと指摘されたり、自分の思い通りにいかなくなった途端にふてくされる人。
ちなみに「ふてくされる(不貞腐れる)」とは、「注意をされたときに、反抗的な態度を取るさま」です。ここで重要なのは、「態度」ですよね。心の中でふてくされるのは、誰しもありますが、「態度に表す」のが問題なのです。
まるで小さな子供のように、ふてくされる態度を取ります。いい歳して勘弁してください、キツイです。
子どもの場合は、反抗的な態度を取ったとしても「成長の一環」なので、「そうか、この子も自分の考えで反抗するようになったか」と目頭が熱くなる親もいますよね。ちょっと前まではオムツをつけてたのにと。
ただし、いい歳した社会人が、職場でふてくされるのは大きな問題です。いただけませんよこれは。
「いい歳して何ふてくされてんねん!」とバシッと注意できれば良いのですが、それは難しいです。もし本当にそんなことをしたら、余計ふてくされる可能性が高いです。「また変な関西人が何か言ってきた。むかつく・・・」といった具合に。
仕事では、「ミスはつきもの」です。誰しもミスをします。運が悪い時は、自分でも信じられないぐらいミスが続く場合もあります。そして、そのミスを注意されることも、当然ながらあります。
そんなときに「直ぐに切り替える人」と「ふてくされる人」がいます。
ふてくされる人は、どうして5歳児のように自分の感情をそのまま態度に出すのでしょうか。
自分の周りにふてくされる人がいると、確実にモチベーションが下がります。
特に自分が注意・指摘をした相手がふてくされたら、本当にイライラしますよね。「こっちや!こっちがふてくされたいわ!」と。
ふてくされる人の心理とは
ふてくされる人の心理を見ていきましょう。ふてくされる人をしっかり観察すると、次の3つに分類されます。
- 5歳児並みの感情コントロール
- 自分のことだけしか考えていない
- かまってちゃん
それでは一つずつ見ていきましょう。
5歳児並みの感情コントロール
まず、ふてくされる人の心理状態として「とにかく我慢ができない」というのが一番大きいです。普通は何か嫌なことがあっても、「自分の感情をできるだけコントロール」しようとするのが大人です。「しようとする」のが大切なのです。
社会人とは、仕事で失敗をして、嫌味な上司に「キミはこのミス何回目?ん?きのう入った新人のほうが上手くやるよ、頼みますよ~」と言われても、「すみません!直ぐに修正します!」と答えて、「やっちゃったなぁ」という顔で頭をかきながら急いで修正している「フリ」をするものです。心の中では「うっせー、何回目って初めてじゃボケ!」と思いながらも、淡々とこなしていくのです。この哀愁がたまりません。
それが、ふてくされる人の場合「感情が5歳児のように自由気まま」なので、「ふてくされた気持ちを表にガンガンに出して」きます。
そのため、ふてくされる人は、「脊髄反射的に、自分の感情をそのまま出しやすい人」ということになります。「自分のことだけを考えるなら」、相手のことなんてその辺のゴミぐらいの感覚で、自分の感情を素直に表現するのが、本来の人間らしい振る舞いかもしれません。本当の感情を押し殺して、私のように30代後半でストレスにより頭皮が薄くなるのも馬鹿らしいと考えることもできます。
しかし、全員が5歳児のようにふてくされていては、社会が上手く回りません。全員がノンストレスで髪の毛がフサフサなのも、それはそれで少し問題なのです。全員が少しずつ本当の気持ちを制御していくからこそ、何となく社会が上手く回っていくのです。
ただし、ふてくされる権利を使うと、同時に「信頼が失われる」ので、ふてくされる権利を使えば得なのかと言えば、そうでもありません。世の中とは、そんなに単純ではないのです。
自分のことだけしか考えていない
それではどうして、「普通の社会人」はふてくされた態度を取らないと言えば、「周りの空気が悪くなる」からですよね。
例えば、5人で仕事をしているときに、そのうちの1人がずっとふてくされていたら、残りの4人は確実に仕事がやりづらいです。そのため、普通は「まぁここは我慢して、社会の歯車として18時まで頑張るか」とブラックコーヒーの苦みを味わいながら仕事に取り組むのです。
「自分がふてくされていても、何も解決しないし、周りにも悪い影響を与える」ので、イライラしていてもあからさまに態度には表しません。
武士は食わねど高楊枝的な考えですが、「周りのこと」を考えると、「自分がグッと我慢するほうが良い」という場合は多いです。
ふてくされる人は、「人生楽しんだもの勝ちだZE!」と言いながら、何も言わない他人の背中の上をガンガン踏んでいくタイプの人です。
かまってちゃん
5歳の子供が、何やら不機嫌そうな顔でふてくされていたら、周りの大人はどう対応するでしょうか。
多くの人は「どうかしたの?」と聞きますよね。
これと同じことを、職場のふてくされている人も期待しています。根っこの部分の心理状態としては、5歳児と全く同じ。
単純に「構ってほしい」のです。
ふてくされることで、「私は不機嫌なんだよ」と周りの人たちに伝えて、「どうしたの?何か嫌なことがあったの?」と聞いてほしいのです。
さらに、ふてくされる原因となったことを伝えたときに、「うん、それは相手が悪いね」と言ってもらいたい。ここまでがワンセットです。
職場でふてくされている人がいたら、「悪目立ち」します。
すると、誰かが「どうしたんですか?」と聞かざるを得ないのです。
そのため、この「かまってちゃんタイプ」の人は、ふてくされているのも「演技」の可能性があります。あくまでも「誰かにかまってもらいたい」ので、主演女優賞並みのふてくされている演技を見せつけてくるのです。その人の周りだけ、職場がドラマの撮影現場に変わり、我々は勝手に脇役に配置されています。
わざとらしく、「はぁ、もう疲れたな・・・」などと大きなため息をつく人は要注意です。確実に周りにいる人からの「どうしたんですか?」という言葉を待っています。そして、どうしたんですか?と聞かれると、「聞きたい?」と言ってから、「実はね・・・」と話し始めます。
実は、このタイプのふてくされる人も多いです。ただし、そこまで悪質というわけでもなく、無邪気さが残っているふてくされとも言えるでしょう。
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