粘着質な人ってどこにでもいますよね。異常にネバネバねっちょりしてる人。そんな人の「ねっちょりした視線」が自分に向けられたら本当に大変です。
粘着質な人への対処を間違うと「ずっと粘着してくる」ので適切な対処をしなければいけません。
アロンアルフアよりも強力な粘着力を持つ人の特徴と対処法です。
粘着質な人とは
粘着質な人は「常に粘着する相手のことを見ている」という特徴があります。「粘着」という漢字が表しているように、こちらが離れようと思っていてもくっついて離れません。「異常なまでの執着心」を持って、相手につきまといます。
割合的には「男が多い」のではないでしょうか。女性にも粘着質な人はいますが、やはり割合的に見ると「男の粘着ぶりが目に余る」ものがあります。
嫌なことがあったときに、相手に自分の意見を直接言って話し合うといった前向きな行為はしません。相手の斜め後ろからネチネチと、相手が気づくか気づかないかぐらいの場所から攻撃してきます。
つまり「相手と本気で向き合うつもりがない」のです。
そのためいつまで経ってもずっと「ネチネチ」しています。雨降って地固まる、という言葉がありますが、粘着質な人は雨降ってずっと泥のままネチョネチョなのです。
さらに粘着質な人は「自分に対して異常に甘い」ので「自分が変な行為・言動をしている」ということに気づいていません。周りが全く見えておらず、「自分がされたら嫌なことを他人にはしない」という子供でも分かる理論を忘れています。
粘着質な人が発生する場面(①職場②恋愛③ネット)
粘着質な人の発生しやすい場面は以下の3つです。
- 職場
- 恋愛
- ネット
最近粘着質な人は「ネットへとその活躍の場を広げて」います。SNSが発達する前までは、「主に職場や恋愛」が主な粘着ネチネチの発生場所でしたが、現在ではネットでの粘着質な人が目立つようになりました。
これは粘着質な人が急激に増えたのではありません。粘着質な人は「ネットで信じられないぐらい頑張る」ので、「粘着質な人が最近多いなぁ」と感じることになります。それではそれぞれの場面において考察していきましょう。
職場で粘着質は多数発生する
職場は粘着質な人が発生しやすい場所です。それは「さまざまな場面において競争がある」からです。職場で粘着質な人は「嫌いな人の粗さがしが趣味」「他人の失敗をずっと覚えている」「自分が凄いと思われたい」という特徴があります。
まず粘着質な人の共通事項として「嫌いな人の粗さがしを生きがいにしている」人が多いです。
自分と意見が合わない人に対して異常なまでの粘着質を見せます。まさに徹底マークです。
徹底マークをしながら、常に「相手が失敗すること」を強く願っています。信心深いですね。そして相手が失敗すると「誰よりも早く恍惚とした表情を浮かべながら」その失敗について指摘をします。あまりに嬉しすぎて天にも昇りそうな表情で失敗を糾弾します。
さらに他人の失敗はずっと覚えています。どうでも良いような細かいミスでも、初めてデートをしたときのような感覚でばっちり覚えています。ただ「自分のミスについては忘れる」もしくは「自分は悪くなかったと超解釈」して、自分のミスについてはなかったことにするので厄介です。
粘着質な人がこのようなネチネチとねばっこい視線を向けるのは「自分は凄いんだよ」と周りに認めてもらいたいからです。職場ではうだつが上がらず、何の成果を出してないので出世もしていませんが「本当は凄いんだよ」と周りに気づいてほしいのです。
職場での粘着は「出世」と大きく関わっています。職場での出世競争に敗れた人が、自分の小さなプライドを必死に守るためにドンドン粘着質になっていきます。
(参考文献:感情と記憶・仲真紀子(論文))
恋愛で2人の間に温度差があるとき
「恋愛」という場面でも粘着質な人は発生しやすいです。これは「粘着質な人と、恋愛対象になっている相手が同じぐらい好きなら問題ない」です。
つまり恋愛している2人が「ヤケドをするような熱々の時期」においては粘着は発生しません。2人の熱々な盛り上がりで、ネバネバした粘着も溶けている状態です。
ただしこれが「2人に温度差が出てきたとき」にネバネバした粘着が出てきます。
これは職場での粘着にも関係がありますが、例えば職場で一番の美人(ガッキー)がいて、ガッキーに対して同期くんと粘着上司が好意を持っていたとします。この状況で同期くんがガッキーと付き合うことになると、粘着上司は本領発揮と言わんばかりに粘着してきます。
まずはガッキーと付き合った同期くんに対して徹底的に粘着してきます。ネバネバネールなんて比じゃありません。男の粘着は怖いです。
ただ女性においても同様に恋愛のときに粘着質になる人はいます。
例えば自分の好きな男が別の女性と仲良さげに話しているのを見ると「ゴルゴ13のように鋭い目を女性に向けている」ことがあります。
もう明らかに不機嫌になっていきます。多少不機嫌になったりするのは、誰にでも経験がありますが「異常なほど」粘着質になる人もいます。
恋愛とは相手の気持ちが分からないため不安になります。その不安が「粘着に変わる」のです。そして粘着質な考え方になると、当然ながら黙っていることはありません。
相手に言います。「うーんちょっとどうなの?マナーの問題として私がいるのにわざわざ別の女と見せつけるように話すなんて逆の立場だったらどう思うか考えないの?それにちょっと笑いすぎ何がそんなに楽しいのか今すぐ説明して早く、ねぇ早く」と息継ぎなしの早口でガンガンに。すると相手は「どうしたの急に・・・」と引いていきます。粘着質になればなるほど、相手は離れていきます。
ネットで常に粘着対象を監視
最近は「ネットで粘着質な人を見かける」場面が増えてきました。粘着質な人は「手段を選ばず攻撃してくる」のでネットで目立ちます。
自分が嫌いな人に対して「あまりにも粘着しているために視野が異常に狭くなって」います。
本来ならば「嫌いだったらネットでわざわざ嫌いな人のSNSなどを見なければ良い」となりますが、粘着質な人は我慢ができません。
むしろ「一番のファンなんじゃないか」と思うぐらい相手の言動をすべてチェックしています。ここまで来ると何がなんだか分からない状況ですよね。
「自ら嫌いな人のところに行って、常に血管がはちきれそうなぐらいイライラしている」のは意味が分かりません。
ただネットでは自分の本能的な衝動を抑えることが難しいです。日常の中にネットがあまりにも溶け込んでいるので、「粘着することが生活の一部」となっている人も多いです。
朝起きて、嫌いな人のSNSをチェックして「イライラして」、仕事や学校に行って休み時間中にまた嫌いな人のSNSをチェックして「イライラして」帰ってきて、またSNSをチェックしてイライラしながら寝る、という具合です。
このようにネットで粘着質な人は「もはやネットをしているときが現実世界」となってしまっています。
あまりにもネットに依存していると、ネットでの反応がそのまま現実に思えてくるのです。スマホの画面から話しかけられているような感覚になっています。スマホなんてただの機械なのに、そこに「魂」を宿してるわけです。
多くの人はネットの情報を見ても自分とは関係がないので、「ふーん、それにしても腹減ったな」と思うぐらいなのですが、粘着質な人は自らネットの向こう側へと勢いよくダイブしていきます。
ネットで粘着質な人は「自分以外の人は何も分かっていない!」と心の底から強く強く思っています。
そのため自分と意見が合わない人がいると「自分から突撃しにいって」相手に対して最初からけんか腰に意見と言いますか、「指導」をしてきます。当然ながらけんか腰に来られて「はいそうですね」と返す人はいません。相手から反論されると「血が沸騰するぐらい怒りながらネチネチと粘着」することになります。
このように、「誰かから反論される」ことはネバネバの粘着をより熟成させていきます。ネットで誰かから反論されるにつれて、粘着質な人は「さらにネバネバと絡みつくように」なっていきます。
(参考文献:誹謗中傷問題のインターネットによる影響に関する考察(情報処理学会研究報告/pdfファイル))
粘着質な人の対処法
それでは粘着質な人への対処法です。上から「対処が簡単」な順番になっています。
- ネット
- 職場
- 恋愛
ちなみに、「同じ土俵に立つ」のが一番やってはいけない対処法です。粘着質な人と同じ土俵に立つと、「こちらまで粘着質になる」可能性が高いです。これ以上、世の中に粘着質な人を増やしてはいけません。また同じ土俵に立つと「相手が一番喜ぶ」ことになり、生き生きとしてネバネバをこちらに向けてくることは間違いありません。
ネットでは「完全なる無視」が一番
まずネットでの対処法が一番簡単です。それは「無視」。ネットではなんだかんだ言いつつ、粘着によって直接的な被害が出ることは少ないです。例えば粘着されたらスマホの画面が臭くなるなどの実害はありません。
またTwitterやYouTubeをしていて、粘着質が絡んでくる場合は「積極的にブロックする」ようにしましょう。ただ「自分がめちゃくちゃ有名人で影響力がある」場合についてはブロックは一長一短です。
なぜなら「意味がないから」です。次々と湧き出てきます。例えば10万人のフォロワーがいる人だと、いわゆる「アンチ」は5%ぐらいはいるハズです。そのなかでも「粘着質なアンチ」は1%ぐらいはいます。
すると「50人(10万人×5%×1%)ぐらいのずっと絡んでくるウザイアンチ」を常に相手にしなければいけません。この「粘着質な50人のアンチ」を完璧に対処するのは「物理的に厳しい」です。
粘着質なアンチは「複数アカウントを大量に作ったり」「多数のクソリプを立て続けに飛ばしたり」自身の持っているエネルギーをすべてぶつけてくるので、現実的に対応しきれません。一騎当千の働きをしてきます。
ただ有名人の場合は「アンチがいることでファンの結束が強くなる」こともあるので、一概にアンチがすべて悪いとはなかなか言えません。ファンに「感情移入の行為を促す」という効果もあります。「俺の〇〇にイチャもんつけやがって!〇〇は俺が守る!」という感じです。
(参考文献:アイドル・エンタテインメント概説(CiNii論文/植田康孝))
職場では「戦略的無視」をして徐々に接点を減らす
職場での粘着質な人への対処法は「できるだけ絡まない」ようにしましょう。粘着質な人は「絡めば絡むほど納豆のようにネバネバが強くなる」ので、極力接点を減らすほうが良いです。
もちろん一番良いのは「粘着質な人さえも味方に引き付ける」ことです。ただし「どうしても生理的に無理」な場合も多いので、粘着質な人とは「もう分かり合えることはないだろう」とバッサリ切り捨てるほうがラクになります。
分かり合えることがないということは、別に気にする必要もないですし、相手をリスペクトする必要もありません。
例えば雨が降ってきたときに「なんで・・・!!なんで雨が降るんだっ・・・・!!!」と空に向かってイライラしても仕方ありません。雨が降ってきたら、雨に濡れないように傘を差す必要があります。
恋愛面では「相手の暴走に注意」
一番難しいのが恋愛ではないでしょうか。恋愛の場合は「それぞれシチュエーションが違い過ぎる」というのが大きいです。どのような状態で相手が粘着質になったのかも分かりません。
出会ったときから粘着質だったのか、2人で一緒に長くいると徐々に粘着質になっていったのか。もしくは付き合う前の段階で一方的に粘着されているのか。
恋愛に関する粘着は「ある程度は誰でもある」のが普通ですよね。多少の粘り気は誰だって持っています。
自分の彼氏や彼女が知らない異性と2人きりでご飯を一緒に食べに行ったと分かれば、誰でも多少の粘り気は出ます。
「誰にだって異常なほどの粘着質が出てくる可能性がある」のが恋愛です。
恋愛以外の場面ではそこまで粘着質ではないのに、恋愛のときだけ異常に粘着質になる人もいます。
恋愛の場面において特に注意が必要なのは「粘着質な人との別れ方」です。
ある日急に「ほなさいなら」と相手の目の前に5円玉をチャリンと投げて別れるようなことはしてはいけません。
ネットや職場での対処法のように「急に相手をがっつり無視するのはリスクもある」ということです。これまでの期間が身体的・精神的にあまりにも距離感が近すぎたのです。
粘着質な人は「相手は勘違いをしている。裏切られた」と強く思い込んでいる可能性があります。そのため粘着質な人は別れた後に何をしてくるか分かりません。
粘着質な人に別れるようと言ったときに「そうだね。別れるのは残念だけど、キミがそう思うんなら仕方ないよ。ただ最後に一言言ってもいい?『今までありがとう』・・・幸せになってね」と爽やかに返されることはありません。
大概は中島みゆきの「別れ唄」のように、周りに人が大勢いる道の真ん中でも「なんでっ!なんでそんなひどいことを言うだよぉぉぉ!!!俺は絶対に別れないぞぉぉぉッッ!!」と喚き散らすのです。
このようなときに「近寄んじゃねぇよ!カスがっ!!!散れ!さっさと散れ!!」と言えるメンタリティの人は良いと思いますが、その後に粘着質な人が何をするか分かりません。
また「相手の粘着度合いがこちらの想定をはるかに超えている」ことも考えられます。男女の事件で「恋愛がらみ」になると「まさかそこまではしないだろう・・・」ということも相手はしてくる可能性があります。
そんなときに「警察に相談しましょう」というのは確かに正しいと思います。ただ警察から注意をされても「粘着が取れない人」もいます。さらに警察に相談することで「粘着度が増す人がいる」ことも考えられます。
そのため個人的には「直ぐに引っ越しをしたほうが良い」と感じています。やはり生活環境を変えて相手から物理的に距離を取る必要があります。
現在はストーカー対応の引っ越し業者もあります。「ストーカー 引っ越し」で検索すればいくつも業者が出てきます。お金はかかると思いますが、それでも「万が一」のこともあるので、恋愛で相手が異常な粘着振りを見せて「警察に相談に行く」ことを考えているなら先に引っ越しをしたほうが良いのではないでしょうか。
警察にもできることは限られていますし、まずは自分の身の安全を第一に行動したほうが良いです。
別れるときは「相手が自分から別れを切り出したと思えるような別れ方」が良いのではないでしょうか。非常に高度なテクニックですが、これが成功すると確実に相手から粘着されることはありません。
(参考文献:恋愛関係における別れに関する研究(2)別れの主導権と別れの季節の探求(CiNii論文/pdf 牧野幸志))
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