他人の咀嚼音で「クチャクチャ」というのは本当に気持ち悪いですよね。「お前わざとやってんのか?」と思うぐらいクッチャクッチャ!と音を出す人(クチャラー)がもし自分の家族だったら・・・これはもう苦痛です。
咀嚼音が気になると食事どころじゃなくなってきます。
もう本当に咀嚼音しか耳に入らなくなってくるのです。クチャクチャという不快な音が。
ここでは咀嚼音がなぜ不快に感じるのか、咀嚼音を出す人の特徴から対処法まで考察します。
咀嚼音が気持ち悪い理由
私も実際に他人の咀嚼音を聞くと「気持ち悪っ・・・」と感じます。30代半ばとなり大分その感じは薄れてきてはいますが、それでもふとしたときに「イラっとする」こともあります。
特に10代の中学生から高校生ぐらいがピークでした。
私が咀嚼音が気持ち悪いと感じていた相手は「父親」。もうびっくりするぐらいのクチャラーで、テレビの音をかき消すほど「クッチャクッチャ」と食べていました。一時期は「本当に病気なんじゃないのか?」と疑っていたぐらいです。
そしてその音を聞くのが嫌だったので、私は父親との食事を避けるようになりました。本当に父親が「クチャクチャ」と食べているのを聞くと、吐くぐらい不快だったのです。
また家ではクチャラーでしたが、母方の実家に行って母方の親戚と食事をするときは「普通に食べている」のです。まさに借りてきたクチャラー状態で「いやいや!お前自分のクチャクチャに気づいてたんかい!」となってからはさらにイライラが止まりませんでした。
当然ながら母方の実家から帰ると、「くちゃくちゃは全開」になっていました。
そんな思春期を過ごすと、気付かないうちに付き合おうと考えている女性との食事では「真っ先に咀嚼音があるかどうか」が気になるようになりました。
女性では非常に少ないですが、稀にいるのです、クチャラーが。ただ男と比べるとその確率は雲泥の差があります。
それでもついつい気になってしまいます。
これは咀嚼音が気になる人のなかではあるあるではないでしょうか。自分の彼女や彼氏、または嫁や旦那がクチャラーだと「これからの人生ずっとクチャクチャ言ってる奴とメシ食うの?いやそれは無理」となるわけです。
正直、ガッキーでもクチャラーだったら残念ではありますが、私の場合はノーサンキューでしょう。(これだから独身の30代は)
そして咀嚼音を気にしないでクチャクチャ食べる人には共通の特徴があることが分かりました。
咀嚼音を出す人(クチャラー)の特徴
咀嚼音を出す人の特徴は「マイペース」。これに限ります。私はこれまで何人ものクチャラーに出会ってきましたが、全員が「マイペース」でした。
自分が咀嚼したいように咀嚼しているのです。普通は物を食べるときに、「自分の食べている音が相手には不快に感じるかもしれない」と心のどこかで感じるのがヒトというものです。
それがクチャラーは「自分にとってベストな状態で咀嚼をしている」ので、クチャクチャと音が出ます。
音を出さないようにするには「ある程度意識して音を出ないようにする必要」があります。そのため「誰も周りにいないときの食べ方」と「周りに誰かいるときの食べ方」は微妙に違うはずです。
そんなことも考えられない「自分のことだけしか考えていない人」はクチャクチャと音を出して咀嚼します。
咀嚼音の対策
咀嚼音を出す人の特徴を押さえるだけでは不十分ですよね。自分の周りに異常なレベルのクチャラーがいるのときの対処法です。私が実際にしている方法で、学生時代と比べて随分気にならなくなりました。
- 心の底から真剣に「止めて」と言う
- 食事中に喋りまくる
- 【荒療治】クチャラーのいる場所へ行く
- 赤ちゃんが食べている動画を見る
心の底から真剣に「止めて」と言う
現在、咀嚼音が気になる人で一番多いのがこのパターンではないでしょうか。それが「家族にクチャラーがいる」パターンです。
食事は基本的には家族で毎日取ります。またよっぽど家が広くない限り「非常に近い距離」で食事を取ることになります。毎日の食事で「クッチャクチャ」と近くで食べられたら、それはもうストレスそのものです。
まず家族でも相手が「旦那や妻」の場合は、直接相手に言いましょう。これしかありません。ただしクチャラーは今までずっとクチャクチャしながら育ってきたので、クチャラーにとっては「音を立てないで食べるのがストレス」になることが考えられます。
「何でオレがそんなくだらないこと気にしないといけないんだ」と考えているクチャラーは多いハズです。この思考回路じゃないとクチャラーは務まりません。
ただ咀嚼音が気になる人は「できるだけ早めに」相手に真剣に伝えるべきです。「本当にイライラして吐きそうになる。本当は一緒に食べたいけど、咀嚼音が気持ち悪いから一緒に食べることができない」と伝えるしかありません。
ここまで言われて「おいおいそれはお前、気にし過ぎだよ。ん?そんなことよりこのトマト美味しいねぇ、クチャクチャ」と切り返してきたら、それは「諦める」しかありません。
食事中に喋りまくる
次は「食事中にできる」対処法です。
咀嚼音が気になる人は「ついつい黙ってジーッと咀嚼音に耳をすましている状態」になっています。私も若いときはイライラしているのに「なぜか咀嚼音を聞きに行っている」感覚がありました。
これは非常に不幸なことですよね。「気にしない、気にしない」と思っているほどついつい気になってしまう。そうまるで恋に落ちているような感覚なのです。目の片隅で好きな女子の行動をいつも捉えている感じでしょうか。
そんなときは「食事中でもガンガンにしゃべる」と気が紛れます。
これはどの場面でも共通しますが「クチャラーがいるときに無言で食べる」のが一番悪い対処法です。喋りながら食事をすると、咀嚼音にまで気が回りづらくなります。
【荒療治】クチャラーがいる場所に行く
個人的に私が一番効果を実感した対処法です。それは「クチャラーが多く集まる場所に行く」のです。
クチャラーが多く集まる場所といえば「牛丼店」。
比較的店内が静かで「レベル100ぐらいのクチャラーがいる場所」です。普通のファミレスとかラーメン店ではダメで、「牛丼店」にクチャラーは集まってきます。
本当に「笑っちゃうぐらいのクチャラーがいる」ので、相対的に考えて自分の周りにいるクチャラーはレベル10ぐらいなのかも・・・と考えるようになります。
もしあのレベルのクチャラーが自分の家族だったら・・・、と考えると自分の置かれている状況に少し感謝するようになります。
何でもそうですが、「上を見たらキリがありません。下を見て相対的に自分は良かった」と考えるほうが合理的ではないでしょうか。
それに牛丼店だと、どんなクチャラーでも30分以上は座っていません。20分クチャクチャしたら出ていきます。
この「クチャクチャに終わりがある」のも重要です。家族間での「終わりのないクチャクチャ」ではなく、「終わりが見えるクチャクチャ」、さらには「いつでもこのクチャクチャ空間から出ていくことができる」という安心感が重要なのです。
その上で、何度か牛丼店に通ってレベル120のクチャラーを何度か経験すると「多少慣れたかもしれない」と感じるようになります。
赤ちゃんが食べている動画を見る
これは恐らく他人の咀嚼音が気になる人でも「赤ちゃんの咀嚼音は気にならない」人は多いと思います。
私も赤ちゃんがクチャクチャ食べているのを見ても「全く」嫌な気持ちになりません。
それは当然ですよね。「赤ちゃんとはそういうもの」なので。
今はYouTubeでも赤ちゃんが初めて離乳食を食べた動画とか苺を食べた動画とかあるので、一度見てみてください。恐らく多くの方が気にならないのではないでしょうか。
この現象は何を意味するかと言えば「咀嚼音の対象者によって、こちらが不快になるレベルも変わってくる」ということです。これは非常に多くのことを示唆しています。咀嚼音が嫌いというより「咀嚼音を出している相手が嫌い」という可能性が高いわけです。
そして赤ちゃんの咀嚼音に慣れていくうちに、徐々におっさんの咀嚼音も気にならな・・・うーんおっさんは赤ちゃんとは可愛さのレベルが全く違うので何とも言えませんが、おっさんの咀嚼音も「そういうもの」と考えることができるようになります。
【動画】許せる咀嚼音その2
やっぱり赤ちゃんが食べている動画は、見ていても全く嫌な気持ちになりません。この動画では、食べ終わってからの「まだ食べたいんや!」という泣きの部分が最高です。本当に可愛すぎます!
食べるという行為の本来持っている意味を教えてくれている気がします。
▼咀嚼音が気になって集中できなかった映画▼
▼耳栓で咀嚼音をシャットアウト▼
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