「アンチはどこにでも」いますよね。特にネットとアンチの相性は抜群。匿名が理由というのもありますが、「実名でも、普通にアンチ活動をする人」も結構います。
アンチは自分が気に入らないことがあると、高速タイピングでアンチコメをX(旧Twitter)に投稿し、次にヤフーニュース、最後は掲示板に書き込みます。そこからサブ垢を使って、自作自演のリツイートやコメントを書くアンチのスペシャリストもいます。
アンチは自分が持ってるすべての能力を使ってアンチ活動に勤しみます。客観的に考えると、「そんな嫌いだったら見なきゃいいんじゃ…」と思いますよね。その心理や原動力はどこからくるのか。アンチになる人の理由を考察します。
アンチとは
アンチの意味は「特定の人に正当な理由なく、執拗に反対し、つきまとう人」です。
ちなみに英語の「anti」が語源となっていて、「反対する」という意味で使われます。アンチ巨人とかそういう感じです。
さらにアンチが発生する場所は、「ネット空間」が多いです。例えば、有名人のライブやイベントにアンチは発生しません。アンチはわざわざお金と時間を費やして、現地まで行くことはないので。
また、不思議なことに現実社会でも「どうも、私は〇〇さんのアンチをやらせてもらってます」という人もいません。現実社会では何食わぬ顔で生活しつつ、ネット空間でアンチ活動をしています。
そのため「アンチはネット上の生き物」とも言えます。デジタルが生み出した化け物。アンチのブロックチェーンみたいなものもできそうです。その「ブロックの情報」を見ると、「なるほど、このアンチは巨人のアンチだけでなく、阪神のアンチでもあるのか」などと検証できたら楽しそうです。
さらに、アンチは「有名になれば、なるほど増える」のも特徴で、どんなに良い人でも1%ぐらいの「アンチ」は必ずいます。逆に言い換えると、「有名人でアンチがゼロの人はいない」です。太陽があれば影ができるように、有名になるに従って、アンチも「ども」みたいな感じでやってきます。
アンチになる人の理由とは
アンチになる人の理由は次の3つです。
- ヒマ人(暇を持て余した神々の遊び)
- 間違った正義感(皆に教えてあげよう)
- 羨ましい、何であんな奴が・・・
具体的に一つずつ見ていきましょう。
ヒマ人(暇を持て余した神々の遊び)
アンチになる人の、最も大きな理由が「ヒマ人」です。毎日忙しく過ごしている人は、「アンチのような無意味な活動をしている時間がない」のです。毎日、アンチ対象を監視して、「この発言は許せん!10個のサブ垢で絡んだる!」となる時間がありません。
忙しい人の場合だと、「正直、自分に『直接』関係のないことに関心が持てない」のです。というよりも、「時間的に無理」なのです。
朝から晩まで仕事・学校に行って、終わったら友人や恋人・家族とご飯を食べたり、自分の趣味に没頭したり、とてもアンチ活動をする時間がありません。
アンチになる人は「とにかく暇」で、暇を持て余しているのです。まさにアンチ活動は、暇を持て余した神々の遊びとも言えます。
なのでアンチがYouTubeやTwitterに来たら、「ヒマ人がきた!」と馬鹿にするのではなく、「神々が遊びに来られた」と理解するほかありません。
また、誰か実際に「アンチコメントを打ち込んでいる人」を見かけたことありますか?自分の友人や恋人が、鬼の形相を浮かべながらカタカタカタっ!と高速タイピングでアンチコメントを打っているのを。私は38年ほど生きていますが、一度もありません。
となると、アンチコメントが「どこからともなく、画面の上に湧いてくる」という結論になります。これはもう、ヒマを持て余した神々の遊び以外に考えられません。
間違った正義感(皆に教えてあげよう)
アンチになる人の理由として、「間違った正義感」もあります。さらに、「皆に教えてあげよう!実はこんな悪い奴なんです!私は知ってるんです!」と強く思っています。「ファンからアンチになる人」にこのタイプが多いです。
「みんな応援してるけど、本当は皆が思ってるような人じゃないよこの人!皆はどうしようもなく馬鹿だから騙されてるけど!」と余計なお世話全開で、コメントします。
間違った正義感タイプの人は、「自分がアンチ」と気づいてない場合も多いです。有名人から「アンチは黙ってもろて」と言われたら「そのままロケットのように、高速でアンチコメを打ち込み」ます。
煽られ耐性もありません。
例えば、有名人が「違法なことをした」なら、叩かれても仕方ないですが、それ以外はそこまで真剣に怒る必要はありません。
有名人から直接、「あなたは少し顔が気持ち悪いですね、よく街を歩けるなと感心します」と言われたら怒るのは当然ですが、「不特定多数に向けられた発言や、自分に関係のないこと」で、行き過ぎた正義感を持ち出すのは「あまりに過剰な反応」です。
さらにアンチになる人は、「布教活動に熱心」です。「自分が知っている知識を、周りの無知な人たちに教えてあげよう!」と思っているので、「ちょっとだけ」目立つところで布教活動をします。
例えばアンチは、コンビニでノートをダッシュで買ってきて、誰にも見つからないように「〇〇は馬鹿」とアンチコメントを書いて満足し、そのまま引き出しの中にノートをそっと仕舞うことはしません。「誰かに見てもらう」ために、ネットで「〇〇は馬鹿で嘘つき」と書き込みます。
よく「このアンチは何がしたいんだろう?」というコメントも見ますが、それは「アンチコメントに共感してもらいたい」のです。自分のアンチコメントに対して、「なるほど、〇〇って馬鹿で嘘つきで口が臭かったんですね」と。
正義感タイプのアンチは、「異常に基準の高い清廉潔白さ」を他人に求めます。その異常に高い基準を少しでも下回れば、「〇〇って最悪です。前々から怪しいと思ってましたが…」と、かつ丼を勢いよく食べながら嬉々としてアンチコメントを書き込みます。
羨ましい、何であんな奴が・・・
最後のアンチになる人の理由は、「嫉妬」です。人は他人が成功しているのを見ると、「あぁどうせ周りの環境か運が良かっただけだろう」と感じます。
アンチになる人は、「嫉妬の感情が強すぎる」のと「現在の自分の境遇に満足して出来てない」ので、「環境や運だけで」成功したと思っている人が憎たらしくて仕方ないのです。
いや、そう考えないと「自分の精神を正常に保てない」のです。「自分のほうが能力的に劣っている」ことを認めることができません。
成功している人は、一般人とは違った種類の悩みを抱えていますが、そこは無視して「美味しい部分だけを見て羨ましい」と強く嫉妬しています。
アンチになる人は、「アンチの対象になっている人よりも立場が低い」です。このタイプの人は、「自分よりも立場が低い人のアンチにはならない」です。「まぁ、俺のほうが立場上やし。あんな雑魚は放っておこう」と。
そしてアンチになる人は、アンチ対象の人よりも「本当は自分のほうが優れている」と思っています。何で、あんな奴が成功してるんだ・・・といら立ち、執拗にアンチコメントをします。
嫉妬からアンチになる人は、「アンチ活動がやめられない」ようになります。常にアンチ対象にしている人の行動や言動を監視します。普通は四六時中嫌いな人の行動や言動を確認するのは疲れますが、元々ファンだったので、監視することにストレスを感じません。
もうここまで来ると、「ファンとして楽しんだほうが良いんじゃないか」と思えてきます。一日の終わりに日記を書くとしたら、「きょうは〇〇の配信を荒らした」より「きょうは好きな〇〇の配信を見ていた」のほうが良いように感じます。
まとめ
アンチになる人の理由は、どれも「大したことがない理由」ばかりです。しかし、一度アンチになると、周りが見えなくなり、アンチ対象の人しか見えなくなります。
そして、アンチ対象の人が何か発言すると「私が言われている」ような感覚になり、アンチせずにはいられなくなります。
粘着質なアンチになると、「自分のすべてを捧げてアンチ活動」に勤しむようになります。
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