「働きたくないけど、お金は欲しい」。
このような「働きたくない病」は誰もが一度は患ったことがありますよね。「ラクにぶらぶら世界を旅しながら生きたい。オードリーヘップバーンみたいに名刺に『旅行中』と印刷したい」と。
ただ生きていくためには、「お金が必要」です。働かなくてもお金を稼ぐことができるのか、考察します。
働きたくない病の対処法
生活保護を申請する
働きたくないけど、お金が欲しいときに、「一番最初に思い浮かぶ」のが生活保護ではないでしょうか。
しかし、生活保護のハードルは結構高いです。
まず生活保護を受ける理由で、真面目な顔をして「働きたくないんですけど、お金は欲しいんですよね」と言ったところで、
行政の人「健康状態に問題はありますか?」
絶対に働きたくないマン「いえ、至って健康です。健康だけが取り柄なんですよ。ここ最近は風邪も引いt」
行政の人「それではまずハローワークに行ってください」
と言われるのがおちです。さらに、「親族に通知がされる場合もある」ので、精神的にもくるものがあります。ただし、「事情があれば」親族への通知は行われないこともあるようです。この辺りの事情は、「個別に対応してくれる」ので、そこまで不安に感じる必要もなさそうです。(※参考:Grit Web(生活保護を受ける条件は?申請が通る効果的な方法を現役FPが解説))
そして、生活保護の申請は「国民の権利」でもあります。これは甘えでもなんでもありません。
本当に困っているときは、生活保護の申請をするようにしましょう。(生活保護の申請は「全国の福祉事務所」で可能。自分の住んでいるエリアの福祉事務所に問い合わせ)
投資(株・FX)
働きたくないけど、お金が欲しい人で一番多いパターンですよね。現実的な対処法です。仕事で貯めたお金を投資に回して、余裕資金を増やそうと。
実際は、投資だけで食べていけるには「かなりの資産がないと厳しい」ですが、長期で投資をしていくと、年金をもらえるぐらいのときには、「それなりにいい線いっている」可能性もあります。
投資は長期でしたほうが「金利・インフレの恩恵を受けることができる」ので、「長期投資が」おすすめです。
そして投資も株やFXだけでなく、仮想通貨や不動産など、探せばいくらでもあります。どんな投資でも「資金管理」が重要。
できれば、投資するのも分散して、少額からコツコツ始めるほうが精神的に良いです。一気に大金を投資すると、失敗したときにカイジ状態になり、精神面がやられます。
誰も暗いビルの屋上で鉄骨の上を歩きたくないですよね。
趣味でお金を稼ぐ
「働きたくない」のは、「労働をしたくない」という意味ですよね。働きたくないだけで、「漫画も読みたくないし、身体も動かしたくないし、呼吸だけしていたい」ということではないハズです。そういう状態の人は病気の可能性があるので、病院に行ったほうがいいです。
「好きを仕事に」ではありませんが、自分の趣味でお金を稼げた場合、変なストレスを感じることもありません。ただし「本業の仕事」というより、「副業」で「好きを仕事に」したほうが良いです。
例えば、ゲームするのが好きな人が、ゲーム実況をしてYouTubeでお金を稼ぐことができたら、ストレスを感じることもないですよね。
かくいう私も文章が書くのが好きなので、このようにブログを書いているわけですが、このブログを「労働」とは感じていません。趣味の一環です。
「働きたくない」と感じている人は、まずは自分が好きなことからどうやったらお金を稼げるかを考えるのが一番ポジティブな方法ではないでしょうか。
働きたくない病の間違った対処法
一発逆転を狙わない
働きたくないけど、お金が欲しい人のなかには、「この一発にすべてを賭ける!ここは来る!そういう流れ!」とリアルカイジのような人もいます。失敗したら、周りの世界がグニャっと歪むぐらい賭けている人。
そういうのは「漫画の世界だけ」にしたほうが良いです。
そんな上手い話はありません。
例えば、投資をするときでも、「借金を限界ギリギリまでして、レバレッジを最大までかける」とかは辞めたほうが良いです。
投資をするときも、最初は自分で貯めたお金でしましょう。
100万円で投資する意味なんてない、と言う人もいますが、それは間違いです。10万円でミニ株をするのにも意味はありますし、毎月1万円を積み立て投資するのにも大きな意味があります。
少額でも投資をすることで、「将来への期待」を考える機会が増えます。金額的には少ないにしても、「自分の将来に期待している」という心理状態は「非常に良い」です。
もちろん、投資で失敗して価値が下がることもありますが、「自分の余裕資金」で投資をしていると、そこまで気になりません。下がることもあるので、少額でも分散投資をしたほうが精神衛生上良いです。こっちは下がってるけど、まぁ別の商品は上がってるし、分散しといて良かったという感覚になります。
働きたくないけど、お金が欲しい人のなかには「一発逆転を今すぐしたい!」という人が多いです。そのため、詐欺的な情報商材に引っかかったり、投資ではなく投機に目がいってしまいます。
無理なことを真面目に暗く考えない
働きたくないけど、お金がほしい、というのは「基本的には無理」なことです。
家がよっぽどのお金持ちな人ぐらいしか実現できません。
そのため、「普通は働いてお金を稼ぐしかない」という結論になります。地球には重力がある、と同じぐらい働くのは当たり前のことなのです。「どうして地球には重力があるんだろう?おかしい・・・」と真剣に考えていては、精神が持ちません。
「人間とは働くものだ」と考えれば、切実なまでに「働きたくない」と暗くなることもありません。
「労働とはなにか?労働は私の人生に何を与えてくれるのだろう」と哲学者のように渋い顔をしながら悶々と考えること自体が、無駄な時間です。
朝起きて、何かの仕事をして、帰って寝る。そして次の日も起きる。これで良いと思います。働いてお金を稼いでいるということは、何かしら社会に貢献しているのです。もらえる金額に多少の差こそあれ、日々生活していけているのであれば、何の問題もありません。
そしてできれば、「働きたくないんや!」「お金が欲しい!」と言ったときに「ホンマやな、私も毎日お粥やで!たまらんわ!」と愚痴を聞いてくれる友人や家族が身近にいれば、なお良いと思います。
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