優柔不断な人は、何を決めるのも「どうしようかなぁ、どっちでもいいんだけど・・・でもなぁ」とはっきり物事を決められません。
優柔不断な人は「どっちでもいい」という言葉を頻繁に使います。何度も「どっちでもいい」と聞かされると、「もうあなたには意見を聞きません。よろしくお願いします」となりますよね。優柔不断な人の特徴と改善方法まで考察します。
優柔不断とは
優柔不断とは、「何も決められない人」という意味で使われます。「優柔不断」という漢字からも分かりますが、「優しくて柔らかく、決して断らない」のです。
優柔不断な人は何かを決めるときに「ごにょごにょ言っているだけ」なのです。毒にも薬にもならないことを言い、最後はお決まりのフレーズ「どっちでもいいよ」で会話が終了します。
優柔不断な人と会話をすると、「結局、この人は何が言いたいんだ?」となります。この人は何がしたくて、何をしたくないんだろうと。
優柔不断な人の特徴
優柔不断な人の特徴は次の4つです。
- 協調性があり過ぎる
- リーダーシップを取りたくない
- 決定した後も、悩んでる
- 決定した人を責める
協調性があり過ぎる
優柔不断な人は、バイトや会社の面接で、「長所は協調性があることです」と答えているのではないでしょうか。自分でも「ちょっと優柔不断かもしれない」と気づいています。
性格的に「どうしても人と合わせてしまう」のです。自分の意見を言うよりも、「誰かの指示や意見に従っていたほうがラク」な人。
仕事で「自由に何でもやって良いですよ」と言われると、一気にソワソワするタイプ。こういう人は、「ガチガチにルールを決められて、周りの人と一緒に同じ作業をする」のが得意なのです。
向いている仕事としては、ルート営業や製造業が良いかもしれません。優柔不断な人は、皆で協調して足並みをそろえるほうが「動きやすい」と感じます。
また「自分の意見は本当にどうでもいい」と考えている人もいます。「周りの空気が悪くならないよう」に合わせて、「空気第一主義」という感じです。環境派なのかもしれませんね。
このタイプは、「皆との協調性を大事にし過ぎて、逆に変な感じになる」場合が多いです。学生時代までは良いですが、社会人になると、自然と役職が上がるにつれ、「協調性があり過ぎるのは短所になる」ことも多くなってきます。
場合によっては「逆パワハラ」を受ける可能性もあるので、注意が必要です。
リーダーシップを取りたくない
優柔不断な人は、「リーダーシップを取る」ことがありません。自分から率先して、「よし、こっちで行こう!」と中心になって行動せず、常に誰かの後をコバンザメのようについていきます。
リーダーシップとは、言い換えると「責任を取る」と同じ意味です。
特に職場で優柔不断な人は、「責任を取りたくないのか、この人は」と見られます。「どこか頼りなく」映ります。
そんなときに「どっちでもいいんだけど・・・本当に。みんなはどっちがいいの?」と毎回聞いていてはダメです。
ただ優柔不断な人は、「優柔不断な決定をしている」ということに気づいていません。「自分は何も決めてない」と思っていても、周りからは「あの人は決めないという決定を毎回している」と見れます。
決定した後も、悩んでる
優柔不断な人は、「決める前も悩んでいますが、決めた後も悩んでいる」場合が多いです。何かを決定したら、スパッと切り替えて、その決定をやり切れば良いのですが、優柔不断な人はそれができません。
「あのときの判断間違ってたかも・・・」
と、もう戻れない過去ついても、優柔不断に悩み、YouTubeでブルーハーツを聞き始めます。
自分のなかで、確固とした信念がなく、「何となく決めた判断」なので、後から後悔するパターンに陥りやすいです。
何かの判断で失敗したときに、「自分で責任を持って決定していないこと」は後悔しやすいですよね。
つまり優柔不断な人は、「将来後悔しやすい環境を自分で作っている」ので、いつまで経っても「何かに悩んでいる」特徴があります。
決定した人を責める
それではどうして、優柔不断な人は「物事を責任感を持って決められない」のでしょうか。その理由は簡単で
「決定した人の判断を批判している」からです。
まさに「下衆の勘繰り」状態ですが、「自分が批判的に見ているから、周りも批判的に見ているだろう」と考えて、優柔不断になります。
「何かを決定すると、誰かに批判される」というのを恐れてスパッと決断することができません。
優柔不断な人ほど、「後になって」ぐちぐちと文句を言います。文句の言い方も優柔不断です。
「あの時の決定ですが、私はちょっと拙速だったのではないかと・・・」と結果論だけで批判します。
優柔不断な人は「どっちでもいい」とよく言いますが、それは言い換えると「どっちも悪い」とも取れます。
批判的な思考をしていると、「物事を決定して失敗したときのリスク」まで勝手に妄想して、優柔不断になります。
優柔不断で周りに判断を任せたくせに、文句だけは一丁前に言ってくる輩が、このタイプに該当します。
優柔不断な性格の直し方・改善法
現在、優柔不断な性格で悩んでいる人でも、改善は可能。改善法として、次の3つをお伝えします。
- 責任ある役職に就く
- 人との摩擦を恐れない
- 大雑把に考える
責任ある役職に就く
大体、日本の義務教育を真面目に受けていると、「協調性」がぐんぐん高まります。整列をしたり、回れ右をしたり、それはもう協調性が身に着くのです。
なので若い人ほど、優柔不断な人は多いですが、年齢を重ねるにつれて徐々に優柔不断さがなくなっていきます。
その理由としては、「責任ある役職に就く」からです。
おっさんがヘラヘラしながら「どっちでもいい」と言っていては、少しキツイです。年齢に合った対応が求められます。
それに「優柔不断にしてたら、仕事が上手く回らない」のです。20代のころは「誰かが決めてくれた」のが、ある程度の役職に就くと「自分が決める必要がある」のです。
そうすると、「人間とは慣れる生き物」なので、徐々に優柔不断さがなくなってきます。
優柔不断な性格をしていても、周りの環境が変わると、自ずと自分も変わっていきます。
人との摩擦を恐れない
優柔不断な人は、「極端に摩擦を恐れている」場合があります。反対して「ちょっとでも」嫌われるのは怖いなー、怖いなーやだなーと思っています。
学生時代のころは、「優柔不断ぐらいのほうが人間関係が上手くいく」ので、20代前半ぐらいで優柔不断なのは仕方ないかもしれません。
ただ社会に出ると、「リアルな競争」があります。このときに優柔不断だと、「確実に自分が損をする」のです。
席が一つしかなかったら、「自分が絶対に取りに行く」という気持ちがなければ取れません。席を取り合っているので、「必ず」誰かと摩擦は生まれます。
優柔不断だと、ずる賢い人に踏み台にされて、そのままバイバイになってしまうパターンも多いです。
「何かを決めたくない」なら、自発的に「何かを決めない判断をする」ほうが良いです。ふにゃふにゃした上での判断ではなく、「死んでも責任を取らないぞ!」という全力の「責任回避のための決めない判断」は、社会に出ると必要になってくるスキルです。
大雑把に考える
何かを決定すると、100%の成功はありません。「まぁギリギリ合格点かな」という場合がほとんどです。仕事でも、私生活でも、私の少し後退してきた頭皮もそうです。ギリギリです。優柔不断な人は、何かの決定をするときに「100%の成功」を考えています。
「間違えてたら、またそのときに考えよう」
これぐらいの気持ちがないと、スパッと判断ができません。そのためには、普段から「自分の中で明確な基準」を作るのが大切です。
自分の中で何も基準がないと、そもそも判断ができません。表面だけで、その場その場で判断していると、「どこかで矛盾が生じる」ので、自分の中で基準を作るのは非常に重要です。
すると、周りの人にも「あの人は大体こういう考え」と伝わるので、意思の疎通が取りやすくなります。
こういった自分の中の基準を作るときも「まずは大雑把」に考えるのがおすすめです。