「腹黒い人」って、妙に「第一印象が良い」ですよね。
ニコニコしていて、人当たりも抜群です。
ただ、「腹の中はブラックホールのような漆黒」。油断すると、しっかりと吸い込まれます。
この人、ひょっとしたら腹黒いんじゃないか・・・と気づいたときには、時すでに遅し。腹黒い人の特徴と対策です。
腹黒い人を「直ぐに見分ける」のは不可能
まず、腹黒い人を初対面で「一目見た瞬間に見分ける」のは不可能です。「何か引っかかる」ぐらいではないでしょうか。奥歯に何か詰まったような、むずむずする違和感。
もし「相手の内面まで一瞬で分かる人」は、特殊な能力の持ち主です。
コナン君でも犯人が分かるまでには、最低でも30分はかかります。
そのため、「あっこの人は腹黒いぞ!」と気づいた時は「時すでに遅し」となっている場合がほとんどです。
ただし、腹黒い人でも「何らかの共通点・特徴」はありますよね。腹黒い人特有の「いやらしさ・狡猾さ」が出るときはあります。そこをしっかりと見極めるのが重要です。
腹黒い人の特徴とは
自分以外は本当にどうでもいい
腹黒い人は、「何よりも自分が一番」というのが一番大きな特徴です。自分の「利益」や「損になること」に非常に敏感。
ちょっとでも自分の利益があることは、「守銭奴」のようにガメつく利益を取りに行き、1ミリでも損があると思ったら「スパッと切り捨て」ます。
ただ腹黒い人も、24時間ずっと腹黒いわけではありません。「自分とは関係のない話題」や「自分にとって少しでも利益がある仕事」のときは、にこやかに対応します。
また初対面の人とも仲良くでき、調子良くさまざまな人と話しを合わせることが可能。
そのため、知り合って間もないころは「この人良い人じゃん。話が合う」と感じます。
ただ「腹黒い人の責任問題」になると、急に腹黒い部分が出てきます。店ののれんを「やってる?」と開けるような感覚で、自然に出てくるのです。
人間なら誰しも、「責任を取りたくない」と感じます。ただ、そういうときは「えー、いや、あの、それは・・・」などと、しどろもどろになります。
罪悪感や羞恥心などが出てきて、「自分の腹黒い部分を制御」します。いや本当は腹黒い人のように対処したいけど、無意識に「制御してしまう」と言ったほうが正確かもしれません。
こういう「普通の人の逡巡」が、腹黒い人にはありません。
もう即答します。
「私は知りません。あなたのミスが原因じゃないんですか?」(※本当は自分の責任なのに)
人の本性は、「追い込まれたとき」に出てきます。腹黒い人は、「その本性が出てくるラインが低い」のです。
「絶対に、自分は損したくない」と腹の中で考えているので、ちょっとしたことでも直ぐに本性が出てきます。
「損得勘定が国税よりも厳しい」ので、自分に利益がないと分かった時点で、相手への態度が変わります。「昨日まであんなに仲良さそうだったのに・・・」と驚きます。
そのため、腹黒い人を見分ける方法としては、「腹黒い部分が出そうな情報を伝える」のが効果的。
例えば、腹黒そうな女性と食事をしている最中に「いや、実は俺会社で左遷されたんだよね」と言ってみてください。すると普通は「大変ですね。でも大丈夫ですよ!」などとなりますが、腹黒い女性は「あっ、そうなんですか。そうだ、今日は早く帰らないと・・・あっごちそうさまでーす」とそそくさと帰りだします。
男でも同じです。特に会社の場合だと、「出世競争に敗れた人に信じられないぐらい冷たく接する」のです。もうあなたは眼中にありませんよ、という感じで振る舞います。
上に媚びて下には厳しい
腹黒い人は、自分よりも「上の人には、とことん媚び」ていきます。そこには迷いはありません。声のトーンは2オクターブ高くなり、顔には愛想笑いを浮かべています。
その反面、自分よりも「下の人には、しっかり冷めた態度」を取ります。「え?私になにか用ですか?」みたいに冷めた対応で、嘲笑的な笑みを浮かべます。「あれ、まだ身分制の世の中だっけ」と思わずGoogle先生で検索してみたくなるぐらいです。
この2面性があるので、「腹黒い」と言われるようになります。
誰でも上には媚びて、下には厳しい部分はありますが、「その高低差がエグイ」のです。しかも切り替えも早い。
そのため腹黒い人は、「後輩から慕われない」という特徴もあります。特に長い期間同じ場所にいる職場などでは、その傾向が強く出てきます。
腹黒い人が身近にいるときの対策
腹黒い人が身近にいる場合、「どうすれば打ち勝つことができるのだろう」と考えますよね。
「利用されたくない!」と。
ただ、腹黒い人は基本的に「勝手に自滅していくパターンがほとんど」。こちらはコーラ片手にハンバーガーを食べているだけで十分。確かに腹黒い人は、「短期的な場所」なら非常に有能です。
ペラペラと思ってないことを話したり、「取り繕う」のが上手です。
しかし「ずっと同じ職場にいるような長期的な場所」では、そうそう上手くいきません。
「必ず」ボロが出ます。特に腹黒い人は、「妥協して誰かと協調するのが苦手」なので、誰かと意見が衝突します。そして誰かと衝突すると、「バチバチの関係」になります。
「口も利けないレベル」まで衝突します。腹黒い人は、「謝ったら死んでしまう」という厳しい呪いを勝手に自分にかけているので、「謝らない」のです。
そのため、腹黒い人は「そこそこの出世で終わる」パターンが多いです。腹黒い考えは「人を惹きつけない」ので、管理する仕事にも向いていません。また上司からも、「あいつは何を考えてるか分からん。いや後ろから刺される可能性もある」と警戒されます。
そして腹黒い人ほど、相手を信用していません。「相手も自分と同じような腹黒いことを考えているだろう」と自分の物差しで測ろうとします。このような考え方を長い期間続けていると、「50代を超えたぐらいで一気に嫌らしさが顔に出てくる」のです。
妖怪のような人相になります。
老人になると「今までの生きざまが顔に出る」のは有名。悪い政治家の顔を思い浮かべてみてください。「見るからに悪そうな顔」してませんか。
現在、腹黒い人が身近にいて「なんだか怖いなー、やだなー」と感じている人は、「どうせコイツは将来悪い政治家見たいな顔になって、生涯ずっと損得勘定だけを考えてせこせこと生きていくんだろう」と心の中で思うと気持ちがラクになります。
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