職場のお局様に悩まされている人は多いです。
どこの会社にも一人はいる「アンタッチャブルな存在としてドーンと鎮座しているお局様」。
お局様は自分の気に入らない人に対しては徹底的に潰しにかかります。お局様に目をつけられると、多くの人が「もう限界です・・・」とグーグルで「退職届 書き方」と検索することになります。
年功序列の負の遺産として知られるお局様の特徴と対処法です。
お局様の特徴とは
お局様(おつぼねさま)とは「同じ職場に長い期間在籍している女性で、その気難しさから多くの人を悩ます厄介な存在」として知られています。本来の意味は江戸時代の「位の高い女性」を表す言葉です。
お局様がなぜ職場の真ん中の通路を「映画の『海賊と呼ばれた男』の岡田准一のように歩いている(※1)」かと言えば、「年功序列」の問題があります。
(※1)参考動画:「海賊と呼ばれた男」予告20秒付近の映像参照 YouTube
日本では徐々になくなってきているとは言え、「目上の人は敬う文化」が残っています。このように「お局様が生息しやすい下地は整っている」と言えます。
さらに「だらしない上司がいる」職場では、お局様に権力が集中しやすいです。上司に注意されることがないお局様はどこまでも肥大化していきます。
職場の「サンクチュアリー(聖域)」と化している気難しいお局様の特徴は次の4つです。
- 偉そう
- 仕事ができない
- 責任を取らない
- 情緒が不安定すぎる
偉そう
まずお局様は「偉そう」です。偉そうでなければお局様ではありません。
「No 偉そう,No お局様」なのです。
なぜお局様が偉そうにできるのかと言えば「自分の地位が、がっちり確保されている」からです。お局様は長く在籍していて「年功序列の恩恵を一身に」受けています。まさに年功序列の申し子。
特別出世しているわけでもないですが、「普通の平社員よりかはポジションが高い」状態です。
そして年齢的にもかなり上です。そのためお局様は「あぁ自分は安全だ。このまま定年までイケるなこれは」と感じます。そうなると、「自分の権力をフル活用する」ようになります。
仕事内容よりも、社内政治に強い関心を持ちます。
お局様としての自我が芽生えてきて、指数関数的に自我が増長して立派な押しも押されぬ偉そうなお局様へと成長します。
仕事ができない
例えば「偉そう」でも仕事ができると普通に認められます。
そういう「剛腕タイプの人は」お局様ではなく「女史」と言われます。
仕事ができる人の場合は、「あくまでも仕事ありきで」厳しいことを言ってくることも多いです。私も尊敬している仕事のできる女性は何人もいます。
女史とは対極で、お局様は「仕事ができない」です。
「どうでもいいこと」を気にしたり「新しいことに否定的」なので、知らない間に「任される仕事もしょぼくなっていく」のが常です。
上司からしても「あの人に任せたら、職場がぐちゃくちゃになる」と分かっているので、「大きな責任を背負わないポジション」しか任せません。
お局様は「自分の利益しか考えていない」ので、時には「会社の利益ともぶつかる」ことがあります。
例えばお局様は「気に入らない部下に嫌がらせ」をしますが、会社からすると「お局様の嫌がらせで社員が辞めたら大きな損害」です。
さらにお局様が「どうでもいいルール」を決めていたりするので、そのルールによって仕事の効率が下がっていることもあります。
つまり「トータルで考えると、お局様は会社に利益どころか損失となっている」可能性もあるのです。
責任を取らない
またお局様は「絶対に責任を取らない」です。自分が失敗しても「ウルトラCの言い訳」や「無理筋の責任転換」あるいは「渾身のすっとぼけ」を繰り出します。
一番ムカつくのが「すっとぼけ」です。「え?そんなことあった?」みたいにすっとぼけてきます。自分のミスの時だけ。
ただ他人の失敗には本当に厳しいです。「それぐらいちゃんとやってよ。この前も失敗してたよね」とか普通に注意してきます。「いや、あんたも失敗してたやん」と周りも思っていますが、誰もお局様に直接は言えません。
お局様も伊達にお局様の地位に就いているわけではありません。実は「責任を取らない」というのは社会人としては結構重要なのです。
お局様は「超保守的」で、何かにチャレンジして失敗することよりも「何もしない」を取ります。失敗すると今のお局ポジションから陥落することになるので、そうなったら「自分がどのような扱いを受けるか」を本能的に察知しています。
そのため「死んでも責任は取らへんで!」という意気込みで責任回避をしてきます。
情緒が不安定すぎる
お局様の対応が難しいのは「情緒がエグイぐらい不安定」だからです。午前中は機嫌が良かったかと思いきや、午後になるともう機嫌が悪くなっていることもあります。
その理由が「昼食前に仕事を頼まれた」というどうでもいい原因が多いです。
女心と秋の空どころではありません。サイコロの目のようにコロコロと感情が変わっていきます。
もはや「フラットの状態のときがないんじゃないか」と錯覚するほどです。落ち着いてゆったり紅茶でも飲んでいることがないのです。
常に誰かの粗さがしをしたり、陰口を言って機嫌が良かったり、感情の起伏がエグイのです。
そのため同じような失敗をしてもお局様の「機嫌が良ければ問題なし」で「機嫌が悪かった問題になる」ことも多いです。
また「寛容」というのを電車にうっかり忘れてきたのか、「怒りの沸点が非常に低い」です。特に自分が嫌いな人に対しては顔を真っ赤にして怒ります。
「そんなことでそんな怒らんでも・・・」と思うようなことでも、異常に怒ります。
お局様への対処法
職場に「気難しいお局様」がいると、本当にストレスになることが多いです。「他の人は良い人なのに、あの人さえいなければ・・・」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
そこでお局様に対する対処法です。「お局様にしっかり対処してこその社会人」です。ただ黙ってピーチクパーチク言われるのは避けなければいけません。
- おだてる
- 言い返さない
- 上司に「しっかりやってます」アピール
おだてる
まずはおだてましょう。徹底的におだてるしかありません。
「こちらから能動的に」お局様をおだてて、「自分がお局様のターゲットにならない」ようにする必要があります。
お局様は戦闘民族で、「誰かを攻撃したくてうずうずしている」のです。お局様が職場にいるということは「誰かが嫌がらせのターゲットになっている」と同じ意味です。
我々は厳しい社会を生き抜いていかなければいけません。
「こちらが何もしなければ大丈夫だろう」といった甘い考えは捨てるべきです。「むしろお局様を手の平で転がすで!」ぐらいの気概が必要です。
例えば、分かりきったことを「あえて質問してみる」とか。
Aさん:「お局様、ここの書類の数字なんですけど、これであってますかね?」
お局様:「それでいいんじゃないの?」
Aさん「ありがとうございます!そうかやっぱりこれでいいのか・・・」
とお局様に対して「教えを請い、さらに感謝する」という演出をします。「かなり下から質問をする」ぐらいでちょうど良いです。
要は「コミュニケーションが取れれば良い」のです。何もプライベートな部分にまで踏み込む必要はありませんが、最低限「仕事の会話はスムーズにできる」ぐらいの関係性は社会人として作る必要があります。
これは「自分から構築するもの」で、お局様からのアクションを待っていてはいけません。
言い返さない
これは特に「お局様が上司の場合」は言い返さないほうが良いです。自分がお局様の上司だと、自分のほうが権限があるので、意味不明なことを言ってきたらバシッと注意したほうが良いに決まってます。
ただ上司の立場でも「なるべく穏便に済ませたい」という人は「何も言い返さない」とスムーズに事は進みます。
お局様は「言い返されるのが大嫌い」です。
こちらはお局様の「意見」に対して反論しているのに、お局様は「自分」に対して反論されていると勘違いすることが多いです。
そのためお局様と言い合いをすると「ずっと根に持たれる」ことになります。そうなると仕事がスムーズに進みません。
「決定的に譲れないもの」であれば別ですが、「どうでもいいこと」なら素直にはいはいと言っておきましょう。
お局様と言い合いをしても何も良いことはありません。議論の内容も、大概はどうでもいいことです。
上司に「しっかりやってます」アピール
お局様の対処法として「社会人として最低限必要」なのは「周りへのアピール」です。
周りに対して「自分は皆が気難しいと感じているお局様とも上手くやってますよ」というのを暗に見せつけるのも仕事です。特に「上司に対して」は必要です。
「私は気難しいお局様とも、困りながらではりますがそこそこ上手くやってます!」とアピールして「管理する仕事もできる人間ですよ私は」と伝えます。
そして出世してお局様より偉い立場になると、「お局様の自分に対する対応も変化」してきます。お局様が自分への対応が変化したからといって、こちらは今まで通りおだてた対応をするのがベストです。それで世の中うまく回ります。
つまり「出世することが一番のお局様への対処法」です。
現在、お局様より下の立場にいる人は「お局様からの嫌がらせも仕事へのパワーへと変換」して、クソが!と思いながら一生懸命仕事をすると、自然と立場も上がってきてお局様のことも気にならなくなります。
お局様といがみ合っていては出世が遅れる可能性もあるので、お局様を上手に活用してサクッと立場を逆転させるようにしましょう!