無能な働き者がいると周りは本当に迷惑です。何もしない無能ならまだ許せます。ただし無能な働き者は迷惑度合いが桁違い。
「周りに迷惑を振りまきながら、一生懸命働く」のが無能な働き者です。
周りの人たちは「頼むから何もしないでくれ!」と思っているのですが、無能な働き者に限って「めちゃくちゃ働く」のです。しかも充実した顔をしながら。これは手が付けられません。無能な働き者の特徴と迷惑な理由です。
無能な働き者に共通する特徴とは?
まず無能な働き者の意味を確認しましょう。無能な働き者とは「役に立たない一生懸命働く人」のことを言います。
「働き者」と聞くと、普通は「良いこと」なのですが、「無能」が付くと一気に言葉の意味が違ってきます。
無能なら同じ無能でも、「怠け者」のほうが「まだマシ」な場合もあるのです。
つまり「お願いだから何もしないでくれ!スマホでYouTubeでも見といていいから」と思うのですが、無能な働き者に限って「そういうサボリ」が嫌いで無駄に意識も高い。
それどころか、逆に「仕事中にYouTubeなんか見てたらダメだよ。社会人として意識低いんじゃない?」と言い返してくる始末。
そして一生懸命働きます。間違った明後日の方向に。こうなると、イライラが止まらなくなります。
無能な働き者が迷惑な理由は?もはや害悪
無能な働き者が迷惑になるのには理由がありますよね。無能な働き者が理由なく、嫌われているわけではありません。
理由もなしに、「害悪」と呼ばれていません。
具体的に一つずつ、理由を確認していきましょう。
自分を無能だと気づいていない
一番大きな大前提として、無能な働き者は「自分のことを無能だと気づいていない」です。それどころか、「自分は優秀だ、周りと比べて頭二つは抜けてるよね」と思っている節もあります。
つまり「自己評価がエグイぐらい高い」のです。
無能な人の自己評価と他人からの評価の差が大きいほど、周りに与える被害も大きくなります。
自分の能力に対して、微塵の疑いも持っていないので、「適宜、検証する」ということがありません。自分が最初に決めた正しいと思っていることを「一生懸命最後までやり続ける」のです。
自分のことを無能だと1ミリも思っていないので、周りからの意見・忠告も一切聞きません。
だって自分のほうが有能だと思っているから。
無能な働き者を見ている人のなかには、「どうしてあの人は、無能なのにあそこまで働くのだろう?」と疑問に感じているかと思いますが、無能な働き者は「お前のほうが無能だし、本当に働かないよね」と強く思っています。それに、「じっとしていられない」のです。
無能な働き者は、マグロと同じように止まりません。無駄に行動力もあり体力もあるので、起きている時間は一生懸命働きます。
何も考えず行動し、最後まで突き進む
無能な人は、「深く考えて行動する」ということをしません。脊髄反射的に何かを発言したり、行動します。ちょっと考えれば良いだけなのですが、その「ちょっと」をしません。
例えば、朝、家を出る前に天気予報を見て、雨が降る予報だったので傘を持って行きます。それを無能な人に伝えます。「天気予報だと、午後から雨が降るらしいから傘が必要だよ」と。すると無能な人は、「雨は降らない!」と言い切ります。なんで?と聞くと「わしの勘や!」と意味の分からないことを言ってきます。
そして無能な人は、雨が降ってきてびちょびちょに濡れながらも、途中で傘も買わずに歩き続けます。
これが本人だけならいいですが、「周りの人も雨に濡れてビチョビチョになる危険性がある」ので、無能な働き者は迷惑なのです。もっと厄介なのが、天気予報を見ている人が、周りに「きょうは傘を用意したほうがいいよ」という声よりも、無能な働き者の「わしの勘で雨は降らん!」という声のほうが謎の説得力がある場合があるのです。
無能な働き者は自信を持って大きな声で言うので、周りの人たちはその声について行ってしまいます。
また無能な人は、「途中で修正する」ことをしません。
無能な人は「感情だけで行動」し、失敗することが目に見えているのに、最後の最後までアクセルを目いっぱい踏み込みます。
無駄にプライドが高く、修正する能力がないので、決定的な失敗をしないと止めることもできないのです。
余計なことをする
無能な働き者は、「余計なことをする」のも大きな特徴です。誰も何も頼んでいないのに、勝手に余計なことをします。
よかれと思ってした行動が一般の感覚とズレているので、ことごとく逆の結果になります。
例えば、レストランのオーナーが無能な働き者に、「Twitterの管理をよろしく。日替わりメニューと割引情報だけ発信してくれたら良いから」と指示を出します。
無能な働き者とTwitter、相性は抜群に悪いです。勝手にガンガン発信します。先ほどの指示も、前半部分の「Twitterの管理をよろしく」が「自分の仕事」だと思っているのです。その後の「日替わりメニューと割引情報だけ発信するだけ」というところまで頭が回りません。
そして、Twitterでは勝手に「近くのエリアにある競合店を勝手に非難」したり、社会問題に対して「エッジの効きすぎた意見をレストランのアカウントで発信」したり、無能な働き者ぶりが止まらなくなります。
このように「言われた仕事だけをする」のも、無能な働き者はしません。働き者なので「余計なことをする」ので注意が必要です。
周りに深刻なダメージを与える
無能な働き者が迷惑だと感じるのは、「周りに深刻なダメージを与えるから」です。
この無能な働き者が「深刻なクリティカルダメージを周りに与えるとき」はある条件があります。
それは「無能な働き者が意思決定をできる立場にある」ときです。
無能な働き者が、まだ意思決定をできる立場ではない場合だと、周りに迷惑をかけることもありますが、「まだ軽傷で済む」場合もあります。
ただ、「上司が無能な働き者」「管理者が無能な働き者」の場合だと、大きなダメージを受けることになります。
それが無能な働き者なのです。
たった1人の無能な働き者によって、属している組織・会社がダメになる可能性もあります。そこまで徹底的にダメにするポテンシャルを、無能な働き者は秘めています。
無能な働き者は、「失敗をして追い込まれた重要な局面」ではより無能さを発揮する傾向があります。
悪い意味で「獅子奮迅(ししふんじん)」の無能な働きを見せることがあるのです。
長期的な視点や倫理観がないので、「目の前の利益」や「自分の利益だけ」で物事を判断します。そのため、失敗したときにめちゃくちゃな言い訳や責任転換をしてきます。
周りから見ると「何言ってるんだ、この馬鹿は」となりますが、本人は自己評価が超絶高いので「周りの評価なんて全く」気にしていません。羞恥心がないのも厄介です。
無能な働き者は、自分でも何がなんやら分かっていない状況ですが、それでも突き進みます。無能な働き者は一度動くと止まりません。
無能な働き者が、意思決定ができる立場になると、その組織や会社などが信じられないレベルでダメージを受ける可能性もあります。
そのため無能な働き者が「上司になったときや意思決定をできる立場になったとき」は、周りの人たちは最大限の注意が求められます。「どれだけ何もさせないか」が重要になります。
おわりに
無能な働き者が迷惑なのは、「周りに迷惑がかかるから」ですよね。それではこちら側はどうすればいいのでしょうか。対処できるのは、「働き者」の部分です。無能なのは、諦めるしかありません。
そのため「できるだけ大人しくしてもらう」ように対処するしかありません。
無能な「働き者」にならないようにするのです。ただ「上司が無能な働き者」の場合は、周りへの悪影響が甚大になるので、一日も早く何らかの対策を取らないと、その組織や会社自体が、無能な働き者1人に壊滅させられる恐れもあります。
無能な働き者の「無能っぷりと働き者っぷり」を舐めてはいけません。
最後に、無能な働き者に対する有名な対処法を引用して終わりにします。
「愚かで勤勉なタイプ」について「軍人にしてはならない」「無能な働き者は処刑するしかない」
引用:ハンス・フォン・ゼークト(ドイツの軍人)【ウィキペディア】
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