「体育会系の上司と全く合わない」と悩んでいる人も多いです。特に学生時代に部活やスポーツと無縁で、会社に入って初めて「ゴリゴリの脳まで筋肉でできている体育会系の上司と接する」場合は、苦手意識が出ても仕方ありません。
「いや、マジで合わん。うざいし」と。
考え方が昭和で止まっていて、「よく分からない精神論」や「やらなきゃ意味ないよ」などと平気で言ってきます。ただし、社会に出ると、体育会系の上司とも上手くやっていかなければいけません。親と上司は選べません。体育会系の上司と合わないときの対処法です。
脳筋の体育会系上司となぜ合わないのか
まず、「体育会系」とは「部活動のような先輩と後輩の関係」のことを言います。「甲子園に出てくる高校球児のそれ」です。
「年齢や所属年数に異常にこだわり」「気合・礼儀」「理不尽」というのが体育会系です。
これが、「今の若い世代には理解されない」ようになってきました。
私は現在30代後半ですが、私の年齢より下の人は全く体育会系ではありません。合わせるのが上手な若い人もいますが、なかには「体育会系のノリがキツイっす」という態度を前面に出す人もいます。
ただ現在は「ちょうど過渡期」なので、まだまだ会社に入ると「特級レベルのバリバリ体育会系の上司」もいます。
そんな人の「ノリ」について行ける人はいいのですが、「マジでうざいし無理」という苦手意識を持っている人も多いです。
マジで意味が分からないと。声も無駄に大きいし、意味不明な精神論を言ってくるしと。
そしてスポーツによっても「体育会系度」は違います。野球とラグビーはやばいですね。「ザ・体育会系」です。野球をするために高校で坊主にするぐらい体育会系です。野球と坊主に何の関連があるのか分かりません。ボールみたいな頭にすることで、ボールとの一体感を大切にするということでしょうか。私が野球部の顧問になったら、一日目に坊主を撤廃します。
またサッカーの場合は、そこまで体育会系でもありません。とはいえ「まだマシ」な程度ですが。中田もカズに「おいカズ!」と言ってましたし。これが野球ではあり得ません。大谷が松井に「おいゴジラ!」とは試合中だろうが、絶対に言いません。
話を戻します。
どうして体育会系の上司と合わないのかと言えば、「理不尽なことに慣れていない」からです。
体育会系とは、高校球児の坊主からも連想できるように「理不尽」なのです。野球をするために坊主にしなさいと言われて「違和感を覚える人」は、体育会系の上司と合わない可能性が高いです。
例えば、私は中学時代に野球部に入っていて、1年生のころは「声だし」をずっとしていました。「さぁこーい!」と大きな声で、2時間ぐらいずっと。さらに先輩からいきなり、「1年はマラソン!」と言われると、「終わりがないマラソン」をさせられます。
そして、練習が終わると「お疲れしたー!!」と普通に帰って、次の日も「さぁこーい!」と元気に言ってました。体育会系はこういう時に、「あまり疑問を持たない」のです。「まぁ、皆やってるしそういうもんちゃうか」という感じです。
このような「訳の分からない理不尽」に慣れていない人は、会社に入っていきなり体育会系の人に会うと「うっ・・・」と後ずさりします。「なんだこの前時代的なおっさんは。話が通じねーぞ」と。
体育会系の上司は、「がっつりえいこひいき」もしますし、「精神論的な注意も多い」です。また「身体が異常に丈夫なので、残業も多め」という特徴があります。
「普通に」「合理的に考えたらおかしい」ということを、体育会系の上司はしてきます。この部分について「あの上司は単細胞で話にならない」と考えている人は、まず体育会系の上司とは合いません。
しかしここで、「アイツは馬鹿だから」で思考停止になるのも、それはそれでもったいないです。
【対処法】体育会系の上司は何を重要視しているのか
体育会系の上司が何を求めているのかと言えば、「調子の良いイエスマン」です。
ごりごりのイエスマンで問題ありません。
さすがっすね!と言ってれば大丈夫です。何がさすがなのか分かりませんが、付き合い方としては取り合えず「それっぽいことを元気よく」言っていれば乗り切れます。
体育会系の上司「最近、運動始めたんだよね」
イエスマン「さすがっすね!」
これで良いのです。体育会系の上司が「何やら自慢っぽいことを話している」と思ったら、「さすがっすね!」と言えば大丈夫です。
仕事でも、「何やら意見を言っているな」と感じたら、「それが良いっす!」で完璧です。どうせ責任を取るのは上司なので、下の立場の人は適当にしていても問題ありません。
そんな馬鹿な・・・と思うかもしれませんが、脳筋の体育会系の上司についてアレコと考えても無意味です。
また、体育会系の上司には「大げさなヨイショ」も効果的。
回りくどい言い方よりも、「がっつりヨイショする」ぐらいでちょうど良いです。
20代の若い人や小難しい自己啓発本を読んでいるからすれば「あんな脳みそまで筋肉でできている馬鹿に、こちらが合わせるなんて馬鹿馬鹿しい」と感じるかもしれません。
しかし、「ちょっとヨイショをするだけで、相手が気持ち良くなって、自分も気持ち良く仕事ができるなら、それはそれで良い」と思います。仕事の悩みなんて、大半は人間関係です。
さらに体育会系の上司は「礼儀や身だしなみにうるさい」場合も多いので、その部分にも注意したら完璧です。
体育会系の上司の場合、好かれると「ガッツリえこひいきをしてくれる」ので、仕事がスムーズに進みやすくなる場合もあります。味方に引き込むと、「出世にも大きなアドバンテージ」になります。
自分と合わない体育会系の上司が職場にいるときに、「必要以上に苦手意識」を持つ必要はありません。
要は、「基本さえ押さえていれば」特に問題なく対処することが可能です。その基本とは、「イエスマン」「礼儀正しい・身なりが良い」「元気な挨拶・返事」です。
これだけを押さえておけば何となくなります。
考えようによっては、体育会系の上司は、非常に扱いやすい上司とも言えます。
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