世渡り上手な人を見ていると、「ええよなぁ。何の努力もせずにヘコヘコしてるだけで上手くいきやがって」と感じますよね。
あざとく「自分が得をするような人」を見つけてはロケットダッシュをしてすり寄っていきます。
そしてすり寄った相手からも直ぐに気に入られて、気付けば世渡り上手な人はそれなりに成功しているポジションについています。
一見したところ「ただ単に金魚のふんのようにしてるだけじゃん」と感じます。自分の実力じゃないでしょ?笑わせないで、と。
世渡り上手な人を考察します。良い面もあれば、悪い面もあります。
世渡り上手とは
世渡り上手とは「世の中を上手に渡り歩いていく様」をいいます。世の中の仕組みを理解して、自分に都合の良い人や環境を最短距離で渡り歩くことです。誉め言葉ではなく、皮肉を込められて使われる場合が多いです。
例えば誰かに「あなたは世渡り上手な人ですね。本当に上手だ」と言われたら、少しイラッとしますよね。お?やんのか?と。そしてなぜ皮肉を込めて言われるのかと言えば「嫉妬が混じっている」からです。
本当は渡りたいのです。コーラ片手に世の中を上手に。それができないから嫉妬でついつい世渡り上手な人を批判したくなるのです。
逆に世渡り下手な人を見ても何とも思いません。そんな人を見ていると、何故か「ご飯が美味しく感じる」だけです。世渡り下手な人を見ながら、白ご飯を2杯かきこむことができます。
世渡り上手な人は「苦労せずに、得ばかりしている」ように見えます。
そういう「見せ方」まで含めて世渡り上手なのです。決して苦しそうにヒーヒー言いながら世渡りをしていないので「世渡り上手」と周りから思われます。
世渡り上手な人の特徴
世渡り上手な人の特徴は「効率性・合理性を重視」します。何か行動をするときに「変な感情がない」ので、最短距離で世間というロープを渡っていきます。
誰だって本当は「世渡り上手なほうが良い」と感じますが、実際に行動に移すのは「簡単じゃない」です。
なぜなら普通は「プライド」があるからです。
世渡り上手になるためには「自分の嫌いな人」にも赤べこのようにヘコヘコして、相手の機嫌を取らないといけません。
普通はこれがなかなかできません。世の中には自分とは全く合わない人もいます。世渡り上手な人は「本来は自分とは性格が合わない人とも上手くコミュニケーションンが取れる」という特殊な能力を持っています。
例えば嫌いな上司に「〇〇くん、ちょっと仕事遅いんじゃない?いつ終わるの?今日?明日?来年ですか?」と臭い息を吐きかけられながら厭味ったらしく言われたら、普通は「・・・今取り組んでます・・・(ウザ過ぎこのカス)」となります。
しかし世渡り上手な人は「失礼しました!〇〇さん(部下)に指示をしたのですが・・・。今から私が、直ぐに取り組みます!それより上司さん、きょう仕事終わってからお時間ありませんか?相談したいことがありまして・・・」と自分の責任を部下に押し付けて、さらにそこから話題を直ぐに変えて「飲みへの誘い」も繰り出します。「マイナスから一気にプラスへと」持っていきます。
世渡り上手な人は相手にちょっと煽られたりしても、「実利を取る」ことができるタイプです。
悪く言えば「サイコパスっぽい」とも言えますが、相手が誰であろうとスッと相手の懐に入っていくことができます。
また世渡り上手な人は「タイミング良く」相手に近づいていきます。嗅覚が半端じゃないのです。「今だ!」という絶妙のタイミングで相手の懐に入るので、世の中を上手く渡っていくことができます。
世渡り下手な人の特徴
世渡り下手な人は「プライドが高い、お世辞が言えない、コミュ障」という特徴があります。
簡単に言えば「人間関係を作るのが上手ではない」ということです。
変にプライドが高いので、「なかなか他人と距離を詰めることができず」に孤立することも多いです。また相手に対してリップサービスをするという気持ちが薄いので、お世辞や社交辞令も言うことができません。
このような状態が続くと「自然とコミュ障」になり、どんどん他人との人間関係を作っていくことができなくなります。
「世渡り下手」でも性根が優しく力持ち、真面目で誠実な人もいるとは思いますが、それはそれで「レアケース」です。
映画やアニメでは世渡り下手だけど、真面目にコツコツと生活をしていくと徐々に周りの人からも認められて、最後は勇者になることもありますが、現実世界ではなかなか厳しいです。
世渡り下手で周りからも勘違いされやすい状態が長期間続いたら「心をいつまでも正しい状態でキープするのは難しい」です。どこかで拗ねて卑屈になってしまいます。
「何で誰も自分のことを分かってくれないんだ」とYouTubeで尾崎豊を聴くことになります。
世渡り上手になるには
やはり現実的に考えると、世渡り下手より世渡り上手のほうがメリットが大きいです。
世渡り上手になるには「嫌いな人とのコミュニケーションの取り方」が重要です。自分の考え方とは合わない嫌いな人でも「自分の利益になりそうだったら」積極的にコミュニケーションを取る必要があります。
「世の中を上手に渡るための道」を1本でも多く確保して、タイミング良くその道を活用します。
また「誰にでも良い顔をして敵を作らない」ようにして、変に足を引っ張られないようにしましょう。世渡り上手になるには「誰からも邪魔をされない」のも大切です。
世渡り下手な人は「ムダに敵を作りまくってしまう」ので、直ぐに邪魔をされて上手く世の中を渡ることができません。
さらに世渡り上手になるには「責任回避の能力も必須」です。特に仕事のときはいちいち責任を取っていたら上手く世渡りできないです。
このように考えると、世渡り上手になるには「計算高く行動をする必要がある」ことが分かります。「自分は自分だから」とゴーイングマイウェイで行くよりも周りの様子や空気感を上手に読まないとダメなのでカロリーを使います。ダイエットに良いかもしれません。世渡りダイエット。
世渡り上手な人は「やり過ぎ」に注意が必要
世渡り上手な人が有利なのは間違いないですが、「何事にも限度」があります。なかには「やり過ぎ」てしまう人もいます。
「あまりにも自分の利益だけを求めすぎる」と周りとイザコザが起きるようになります。
誰にも良い顔をし過ぎると「誰からも信用されない」ことも多いです。
例えば学校や職場でも「派閥(グループ)」はあります。そこであっちで良い顔をしてこっちでも良い顔をすると、「なにアイツ、なんや知らんけど胡散臭いな・・・」と言う人も派閥のなかで出てきます。ヒューマンとはそういうものです。
あっちこっちで良い顔をすることを嫌いな人もいるのです。
特に「長い期間同じ職場にいる場合」などは注意が必要です。世渡り上手は短期間の人間関係では上手く働くことも多いですが、長期間になると上手くいかないこともあります。
また「より親密な人間関係」を築くときには、世渡り上手よりも「信頼関係が重要」になります。あまりにもフラフラしている人は信用できないので、「ある一定のポジションからは上がれない」ことも多いです。
例えば友人関係では「本当に信頼できる人がいない」と感じるようになり、仕事では「信頼できる上司や部下がいない」ということに繋がります。
薄い信頼関係を積み上げていくことも大切ですが、濃い信頼関係を作るのも非常に重要です。
【次の記事も読まれています】