どんなとき、どんな場所でもマイペースな人っていますよね。そういう人を見ると、特に「めちゃくちゃ繊細な人」からすると「なぜあの人はあんなにマイペースなんだろう。何も考えてないのかな。私と違ってお気楽そうでいいな、ストレスがないのか肌つやも良いし」と思いますよね。
ただ、マイペース過ぎると周りをイラつかせてしまうこともあります。そこで今回の記事ではマイペースな人の特徴から付き合い方まで考察していきます!
マイペースな人の特徴
周囲の空気に左右されにくい
マイペースな人の特徴として「まず第一に挙げられるのは、周囲の空気に流されない」という点です。
重要な会議に遅刻しそうになって周りが「ヤバい終わったなー、うん完全に終わった」と慌てていても「まあ大丈夫ですよ、なるようにしかなりません」とマイペースに答えます。
「いやお前この会議の重要性分かってんのか!」と周りはビンビンと空気を出していますが、マイペースな人はどこ吹く風です。こういった「周囲の空気に流されにくい」というのは裏を返せば「他人と緊張感を共有しにくい」とも取れます。
誰かがトラブルに巻き込まれて焦っているときでも、マイペースな人はそれをチラっと見て「いやー今日も良い天気ですねー」などと軽口を言いながらコーヒーを淹れたりします。
悪気はないのですが、緊急性や重要度の感じ方にギャップが生じるのです。
自分の基準やリズムを優先する
マイペースな人は、スケジュールや行動の基準を「自分自身」に完全に重心を置いています。
他人の基準に合わせることなく、自分の快適なリズムを守ることを重視するのです。
たとえば複数人で旅行に行ったとしても、「マイペースな人は自分の行きたいところ」に確実に行きます。
周りにいる「気弱な繊細さん」からすると「なんでお前がスケジュール全部決めんねん!」と心の中で思うようになります。
複数人で動くことが求められる場面では、マイペース過ぎて周りとズレが生まれるようになります。
この「自分の快適なゾーンを崩したくない」というマイペースな人の感覚は感覚的なものです。本人にとっては、全く悪気もなく「それが普通」なのです。
他人と比較することにあまり興味がない
多くの人がついつい他人と比べてしまうなか、マイペースな人は比較そのものに関心を持ちません。
「○○さんはこれだけ進んでるのに、自分はまだ…。はぁ終わったな」という焦りとは無縁です。
多くの人が気になる仕事での昇進、収入、評価だけにとどまらず「結婚してるか、子供はどこの学校に行ってるか」などといったプライメート面の「他人と自分を比べやすい指標」に対しても全く気にしません。
競争意識が薄いため、同僚が成果を上げとき、素直に「すごいね」と言える特徴もあります。
人によっては「合わない」と感じる理由
マイペースな人と接していて「なんとなくストレスを感じる」という人もいますよね。具体的にいくつか見ていきます。
スピード感のズレ。
たとえばチームで一緒に作業しているとき、自分や周りは「目をバキバキにしながら」急いでいるのに、マイペースな人はまるでピクニック気分。さらに鼻歌までも歌っています。こういった「スピード感が合わない」とイライラする原因になります。
感情の共鳴が薄い。
自分がめちゃくちゃ落ち込んでいるときでも、マイペースな人が「そんなことで悩んでるの?そんなんじゃ生きにくくない?」と真剣に言ってきます。
別にその人に心配してほしいわけではないですが、「寄り添う」という気持ちが非常に薄いのです。これは「感情の温度差」として、相手の無関心に感じられることもあります。
緊張感や責任感の違い。
仕事の締切や大事な仕事で、周囲がピリついているのに、マイペースな人だけが「まあ、なんとかなるよ。ケセラセラだよね人生なんて」とミセスみたいなことを平然と言ってきます。
「いや、ケセラセラの使うタイミングおかしいやろ!締め切り前に言うのをミセスも想定してないわ!」となります。
見る人によっては「ケセラセラ」な態度が「頼もしく映る」場合もありますが、多くは「あいつは危機感が足りない」と感じるようになります。
マイペースな人というのは、自分の“快適なリズム”を軸に生きている
精神科医であり、ビジネス心理にも詳しい名越康文氏はこう語っています。
「マイペースな人というのは、自分にとっての“快適なリズム”を軸に生きている人です。他人に合わせることが苦手というより、自分の内側のリズムに誠実であり続ける人なんです」
(参照:名越康文公式サイト)
この「内側のリズムに忠実である」という言葉には、多くの示唆が含まれていますよね。
マイペースな人にとって、他者と歩調を合わせることは「そもそも考えにない」という感覚に近い。
こう考えれば、マイペースな人と付き合う際に必要なのは、「矯正」よりも「理解」なのかもしれません。
マイペースな人との付き合い方
期待値をコントロールする
マイペースな人に「察してほしい」「空気を読んで動いてほしい」と期待すると、ほぼ確実にストレスのリターンエースとなって返ってきます。
なぜなら、彼らにとって「空気を読む」は考えにないからです。
「我思う故に我あり」ではありませんが、「空気を読む」という考えがないので「そもそも空気なんて存在しない」のです。
ここで大切なのは、マイペースな人の行動や反応に「空気を読んで」的な過剰な期待を持たないこと。
あくまで「自分と同じ感覚ではない」と認識し、その前提でやり取りを進める方が建設的です。
「自分はこうしたい」と先に示す
マイペースな人は、相手に合わせるのが得意ではない分、相手からの明確な指示を伝えられると、それに従ってくれることが多いのも特徴です。
「まぁ、お前のセンスで適当にコンビニでおにぎり買ってきて」と言ったりすると「ツナマヨ10個」とか買ってきて「わたし、ツナマヨ好きなんです」などと言われてしまいます。
そうではなく「梅と明太子と昆布」としっかりと伝えることでツナマヨでのストレスを軽減することもできます。
このように選択肢を絞ったり、スケジュールをこちらから提示することで、マイペースな人とも円滑に進むことが可能です。
また、仕事やプライベートでも「自分が主導権を握る形」のほうが、確実ににストレスが減ります。
「その人の軸」を否定しない
マイペースな人を前にすると、「どうしてそんなにのんびりしてるのですか?あなたは貴族なんですか?」と、つい詰めたくなる場面もあります。
しかし、「相手の軸」を頭ごなしに否定すると、何事もスムーズに進みません。「自分とウマが合う人」とだけ付き合っていけばいいほど社会は甘くありません。
大切なのは、「気づいているほう」が「少しだけ寛容になりその場の主導権を取ること」です。相手の「マイペース」をただ単に認めるだけでは「お人よし」も過ぎるので、「自分がその場の主導権を取る」ようにします。
そのうえで、「相手の軸も認める」というのが自分のストレス軽減につながります。相手主導では自分が疲弊します。
まとめ
マイペースな人は、周囲の空気に左右されず、自分のリズムを守って生きている人たちです。
その姿勢は時に羨ましく見えるときもありますが、摩擦を生むこともあります。
しかし、彼らは意図的に他人を無視しているわけではなく、ただ自分のペースで行動しているに過ぎません。
付き合い方のポイントは、「相手の行動を理解しつつ」「変に期待しすぎず」「自分がその人との付き合いでは主導権を握る」ということです。
相手も自分のペースで過ごしているので、自分も自分のペースで生活する努力をしたほうがストレスは減っていきます。
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