“安心感がある人”には共通点がある
「大らかな人」ってどんな場所でも人に囲まれていることが多いですよね。
「なぜか周りに人が集まる」のです。“大らかさ”を持つ人は、職場や学校、さらにはプライベートでも一目置かれる存在です。
大らかでいることは、「何も気にしない人」ではありません。ただ単に図太いだけでも、鈍感なだけでもないです。何を大事にするかの基準が明確で、取捨選択の判断が的確という感じでしょうか。そのため、多少のことには動じません。逆に、「大事なこと」にはしっかりと向き合う。その安定感が、周囲に安心と信頼をもたらします。
それでは「大らかな人の特徴となり方」についてご紹介します!
大らかな人の特徴
経済的に余裕がある
大らかでいられる人には、経済的な安定が必要。「お金のことでいちいち心配しなくていい」という状態が、人の態度や気持ちの余裕にも出てきます。お金がなくても大らかな人もいますが、やはり「経済的な余裕」があったほうが「より懐が深い」考え方や言動を取ることが可能です。
現実的な特徴ですが、「経済的な余裕」は心にも安定感をもたらします。
何が本質的に大切かを知っている
大らかな人は、すべてに対して同じエネルギーを注ぐことはしません。大事なことと、そうでないことを分けて考えることができるからです。
「細かいところはスルーして、要所は必ず押さえる」という考えなので、「変に慌てたりすることがない」です。大らかな人はその場の感情で脊髄反射的に動くのではなく、物事の本質を冷静に見ています。そのため、必要以上に怒ったりイライラしたりしません。
逆に、すぐにムキになったり、感情的に反応してしまう人は、相手の土俵に乗ってしまっている状態。大らかな人は、そうした“不毛なバトル”を避けるようにしています。
感情をコントロールできる
大らかに見える人も、当然ながら「内面」では腹が立つことやストレスを感じることはあります。ストレスなど何も感じないサイコパスではありません。ただ、それを“外に出すべきかどうか”の判断が非常に慎重なのです。
雨の日の満員電車で、横にいる人のビチョビチョの傘が自分のスーツにべったりついて「ワイの高級スーツに汚い傘をつけんなよ!!もっとシャキッと立たんかい!!!」と心の中で思っていても
自分がスッと場所を移動して、スーツについている水滴を軽く落とすのです。
ここで重要なのは「周りからどう見られているか」です。大らかな人は「感情のコントロールが上手い」です。
例えばさっきのような「満員電車でビチョビチョの傘をスーツに押し付けられた」としても、「相手に怒ったところで」どうにもなりません。「その場所から移動して、これ以上高級スーツをビチョビチョにしないのが最善」です。
そのため、「冷静に判断して行動してるだけ」なのですが、周りからは「あの人の大らかさは五臓六腑にしみわたるで!」と評価されます。
特に「仕事ができるタイプの大らかな人」は「感情コントロールが上手」なので、意味不明なところで怒ったりすることもありません。
大らかな人になるためにできること
「大らかな人は生まれつき」と思われがちですが、実際には意識と習慣の積み重ねで誰でもその方向に近づくことができます。むしろ、今まで神経質だった人ほど、ある種の開き直りや“どうでもいいことはスルーする力”を身につけたとき、一気に「大らかな人」に変化する可能性があります。以下では、大らかさを身につけるために日常で実践できるポイントを紹介します。
「どうでもいいこと」はあえて放置する
大らかさを邪魔する最大の敵は、「些細なことを気にしすぎる癖」です。自分にだけ挨拶の声が小さい、メールの文面がそっけない、電車でぶつかってきた人が謝らない、むしろ睨んでくる。こうした出来事に対して、いちいち「アイツ!!!私をコケにしやがって!!!!いつでもやったんど!!!」と反応してはいけません。「まあいいや、やれやれ」と意図的に“放置”します。
どうでもいいことを少しずつ「スルーする」だけで、些細なことがそこまで気にならなくなってきます。
言い返す前に「6秒間の間」を置く
これはよくある「アンガーコントロール」ですよね。イラっとしたとき、ムカっとしたときにすぐに言い返すのではなく、まずは6秒間黙ってみる。感情というのは突発的なものなので、少し間を置くだけで「まあ、そこまで言うほどじゃないか」という気分に変わることが意外と多いのです。
この6秒ルールは、習慣にすることで強力な「感情のフィルター」になります。特に職場や家族間など、言葉の選び方が関係性を大きく左右する場面では、“瞬発的な反応を止める力”こそが、大らかさの根幹です。
実際に6秒数えなくても「こういうときはアンガーコントロールしないと」と思い浮かべるだけでも効果はあります。
他人への「厳しい基準」を緩和する
他人の言動に必要以上にイライラしてしまう人の多くは、自分の中に“厳しすぎる基準”を持っています。「こうあるべき」「普通はこうでしょ」「いまでしょ」といったルールを手放せないと、周囲に対しても“減点方式”で見てしまいます。
そこで意識すべきなのが、「基準を緩和する」ことです。他人への厳し過ぎる基準は「自分だったらできるのに」という考えを持っているからです。つまり「自分が優秀な場合、自然と周りにも厳しくなりがち」で、「大らかな人」からはかけ離れた存在になっています。
そのため、そういった優秀な人が大らかな人になるには「自分に対しての厳しい基準はそのまま」で「他者の能力が劣る人」に対して「基準を意識的に緩和する」必要があります。
大らかさは“認知の柔軟性”から育つ
臨床心理士でメンタルトレーナーとしても活動する久保田明日香氏は、大らかさの正体について次のように述べています。
「大らかな人というのは、決して何も気にしていないわけではありません。むしろ物事を多角的にとらえる“認知の柔軟性”が高いため、衝突せずにうまく流していけるのです。視点を増やすトレーニングは、誰でも後天的に身につけることができます」 (参照:久保田明日香 臨床心理士・メンタルトレーナー)
この“認知の柔軟性”という考え方は、他人の行動を一方向で見ず、「そういう見方もあるかも」「この人はこういう背景があるのかも」と想像を巡らせることに近いです。相手の言動に“意味づけ”を変える力こそが、大らかさの根本にあるということです。
「本当に大切なもの」にフォーカスする
日々の人間関係や仕事に追われていると、どうしても目の前の小さなことに過剰反応してしまいます。そんなときこそ、「自分にとって本当に大切なものは何か」を定期的に確認する習慣が必要です。
心の安定、健康、自分の時間、将来の夢、自分にとっての幸せ、こうした“大切な軸”を定期的に思い出すことで、「今日のあの場面でそんなに怒る必要あったかな。怒ったとて何か状況が好転するわけでもないし」と自然にクールダウンできます。大らかな人ほど、この“大局観”を常に忘れずに持っています。
まとめ:
大らかな人は、決して何も考えていないわけではありません。むしろ、人よりもずっと多くを感じ、理解しているからこそ、あえて反応しない。あえて流す。そして、本当に必要なときだけ言葉を発する。この“しなやかさ”が、周囲に安心感を与え、「この人と一緒にいると疲れない」と思わせてくれるのです。
そのベースには、経済的な安心感、感情のコントロール力、自分なりの“ゆるす基準”、そして本質を見極める目があります。これらは決一朝一夕で身につくものではありませんが、毎日の中でほんの少しずつ意識していくだけで、徐々に大らかになっていきます。
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