負けず嫌いな人の特徴~負け顔ができないとそれはそれで辛い~

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負けず嫌いな人っていますよね。

「何がなんでも絶対に負けへんで!!負けへんでぇ!!」

こうした言葉を聞くと、気持ちが前に出ている人、強い意思を持った人だと感じるかもしれません。

ただその一方で、「負けず嫌いの度が過ぎる」と不要なトラブルを生んだり、人間関係を悪化させたりするケースもあります。
協調性が求められる場面でも、競争心が先に出てしまい、空気を読めない行動につながる。
負けず嫌いは一つの価値ですが、「勝ち負け」でしか物事を測れなくなったとき、その人自身が孤立してしまう危険性もあるのです。

負けず嫌いの人の特徴と「わざと負け顔をしたほうがいい場合もある」ということについて考察します。負けず嫌いな人

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負けず嫌いな人の特徴

心理学者の田島ゆき子氏は、負けず嫌いな人の心理について次のように述べています。

「負けず嫌いな人の多くは、自己肯定感が低い傾向にあります。失敗することで“自分には価値がない”と無意識に感じてしまうため、どんなに小さな勝負でも負けを認めることができません。勝つことでしか“自分を肯定できない”というメンタル構造が背景にあるのです」 (参照:田島ゆき子 公認心理師・認知行動カウンセラー

つまり、ただ勝ちたいのではなく、「負けたくない」側面が強い。
負けること=自己否定になってしまうため、自分を守る手段として“勝ち”に固執しているというわけです。

完璧主義で妥協ができない

負けず嫌いな人は完璧主義者であることが多いです。
小さなミスでも悔しさを感じ、自分に厳しい目を向けます。
「まあまあでいいや。ケセラセラやで!」と妥協することができず、つい徹底的に仕上げようとしてしまう。

このこだわりが良い方向に行くときもありますが、周囲からは「融通が利かない」「一人で突っ走るタイプ」と見られてしまうこともあります。
良いことではあるものの、本人が負けず嫌いであればあるほど周囲との温度差が生まれやすくなるのです。

向上心が異常に強い

負けず嫌いな人は、自分が昨日よりどれだけ成長できたか、常に意識しています。

「私はいいけど、私の中の私はどうかな?」というやつです。

比較対象は他人だけでなく、“過去の自分”にも向けられるのが特徴です。
「前回より早く仕上げたい」「この課題は完璧にこなしたい」
そうやって自分にハードルを課し、それを超えることで充実感を得ています。

ただし、向上心が強すぎるあまり、他人にも同じレベルを求めてしまう傾向もあります。
その結果、「ちょっと厳しすぎる」「心の体脂肪が3%ぐらいしかないわアイツ、絞り過ぎやろ」と言われることになります。

勝ち負けの意識が強く、無意識に人をライバル視する

負けず嫌いな人は、他人の成功を素直に喜ぶことが苦手です。
「すごいですね」と言いながら内心では、「自分だってやれる」「むしろ自分の方が…クククっ、それは当然か」と比較してしまいます。
これは、相手を否定したいわけではなく、自分が劣っているという感覚に耐えられないから起きる反応です。

その結果、無意識に人をライバル視しすぎてしまい、勝ち負けに関係ない場面でも緊張感が生まれます。
周りの人たちに「あの人、常に目がバキバキだよな、なんかヤバいものでもやってんのかな」と思われてしまい、人間関係の距離が縮まらなくなっていきます。

負けず嫌いは悪いことではない。ただし“扱い方”が問題

負けず嫌いな気質そのものが悪いわけではありません。
むしろ、それがあるからこそ物事を成し遂げられる人も多いですし、挑戦し続けられるエネルギーにもなります。

何をするにも「エネルギーは必要」なのは、誰でも知っています。

しかし問題は、その負けず嫌いを「いつ、どこで、どの程度発揮するか」という点が問題になるわけです。
職場の同僚に対して無意識に勝ち負けを持ち出したり、友人との遊びで本気になりすぎたり。
TPOを無視した負けず嫌いは、ただの“空気を読まない人”になってしまいます。

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社会では「わざと負けた方がいい」場面もある

社会では常に“勝てば正義”というわけではありません。
たとえば会議での意見対立、上司との方針のズレ、取引先との折衝。
勝ち負けを明確にすることで、その場がこじれる場面は数え切れないほどあります。

こういう場面では、あえて引く、譲る、負けるといった判断ができる人のほうが、結果的に信頼されるのです。
負けず嫌いな人は「自分が折れる=負け=価値が下がってオワコン」と感じてしまい、どうしても引けません。

ただ、ここで重要なのは、勝ち負けは「場」で変わるということです。
その場において誰が勝ったかではなく、「どうすれば全体が前に進むか」が大事なのです。
だからこそ、“わざと負ける”ことができる人こそ、本当の意味での強さを持っていると言えます。

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“負け顔”が作れない人は、信用を失う

社会では、「勝ち方」だけでなく、「負け方」も見られています。
負けたときにどう振る舞うか。
たとえば、間違いを素直に認める、相手を立てる、最後は笑って引く。(ひきつった笑顔で)
こうした“負け顔”がうまく作れる人は、それだけで周囲から信頼されます。

逆に、「負けたらエグイぐらい不機嫌」「一生黙り込む」「すぐ他人のせいにする」
こうした態度を取ってしまう人は、どれだけ能力があっても周囲に壁を作ってしまうのです。

勝つことばかりに執着していると、負け方が下手になるのです。
そして、負け方が下手な人は、組織や人間関係の中で致命的に浮いていきます。

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“強い人”は、勝てるときにしか勝負しない

真の強さとは、すべてに勝ちに行くことではありません。
むしろ、勝たなくていい場面を見極め、勝負そのものを避けられる人こそが強いのです。

すべての場で勝とうとすると、敵が増えます。
誰かに勝てば、誰かに妬まれたり、次はその人から仕返しされる可能性が出てきますよね。
そして、それが職場ならば昇進や評価にも響きます。
勝てることを知っていながら、あえて引く。
これができる人は、見る人から見れば「あやつ出来る…。忍びのものか…」と一目置かれます。

「本質を見抜いてくれる人」から信頼を得るのは実に有益なことです。

また、負けることで相手の立場を守ったり、相手の機嫌を取ることも時には必要です。
その“見えない調整力”こそが、社会で評価される能力の一つでもあります。

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負けず嫌いな自分とうまく付き合うには

負けず嫌いな性格は簡単には変わりません。
それは、これまでの成功体験と結びついていたり、育った環境の中で自然と身についた思考習慣であることが多いからです。

だからこそ、大事なのは「抑え込む」ことではなく、「使い分ける」意識です。
「ここは負けても大丈夫」「今回は引いたほうが後々自分のためになる。後の3巡を買う。」
そんなふうに、自分の勝負スイッチを場面に応じてオン・オフできるようにすることが、自分を守ることにもつながります。

また、他人を応援できる自分になることも大切です。
誰かが成果を出したとき、素直に「すごいね」「さすがだね」と言える自分。
その余裕がある人は、負けず嫌いであっても、周囲と良好な関係を築くことができます。

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まとめ

負けず嫌いな人は、自分の成長させる強いエンジンを持っています。
挑戦する勇気、努力を惜しまない姿勢、どれも素晴らしい強みです。

ただ、社会は単純な勝ち負けだけで出来ているわけではありません。

あえて負ける、引く、譲る、相手に勝ってると錯覚させる。

そういった“戦わない強さ”が求められる場面も無数にあります。

本当の意味で負けず嫌いを活かすには、自分の感情だけでなく、場の空気、関係性、長期的な影響まで見据えたうえで動けるかどうか。

「ワイは何が何でも勝つで!」だけでは、少し人間として奥行きがでないということかもしれません。

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