秘密主義な人は、どうして何も話さないのでしょうか。こちらは包み隠さず話しているのに、「相手が秘密主義」だと何かモヤモヤしますよね。
「いや、お前もちょっと話せよ。ずっと私のターンやん」と。
会話というのはギブ&テイクの精神が大切です。こちらが何か1つ秘密をギブしたら、「相手からも秘密を1つ」受け取りたいと思うのが人情というもの。
秘密主義の人はなぜ自分のことを何も話さないのでしょうか。どこかの国の諜報員なのでしょうか。秘密主義な人の心理から付き合い方まで考察します。
秘密主義な人って結構めんどくさい
秘密主義な人が自分の身近にいると「あの人は何も自分のことを話さないな。自分ばっかり秘密を喋ってる気がする」と感じますよね。
最初は「そこまで気にならなかった」のに、相手が自身のことについて全く話さないので徐々に気になってきます。
「どこかの国のスパイなのかな?」
この「自分について語らないマン」は特に男性に多いです。女性はコミュニケーション能力の高い人が多いので、上手にその辺りはやりくりしていますが、秘密主義の男性は「本当に何も言わない」です。
周りの話を聞いているだけで、自分からは何も言いません。
特に自分の彼氏や旦那がこのタイプだと、「何か隠し事をしてるんじゃないか?」と不安に感じますよね。ちょっと不安に感じているだけならいいのですが、そのレベルを超えると
「いや、何か話せや!限度があるわ!」となります。
あまりにもしゃべらないと「めんどくさい」と感じることさえあります。
また、職場や友人にも「秘密主義の人」はいます。本当に自分のことについて全く話さないので、周りからは「あの人は何となく信用できない」という風に見られてしまいます。
「何も話さない人」を信用することはできません。
例えば職場で、「あの人は結婚していて子どもが2人、どちらも私立の有名な学校に通っている。さらに奥さんは〇〇会社で働いているらしい」という情報がある人と「あの人は多分40代後半で、結婚しているのかも、普段は何をしているのかも不明。たまに変な笑い方をする」という人がいたら、どちらを信用しますか。
素性がよく分からない人とは職場でも仲良くなりづらいです。
秘密主義の人と飲みに行ったりしても、「自分のことを何も話さない」ので面白くもなんともありません。それに「話すことがない」のです。天気の話ばかりでは流石にキツイです。
職場などで秘密主義だと、「不気味に思われて嫌われやすい」という特徴もあります。秘密主義の人が心を開いてないのに、こちらも心を開けるわけがありません。
秘密主義な人の心理とは
秘密主義な人の心理は次の4つです。
- 自意識過剰
- 自信がない
- 嘘つき
- 何も考えていない
自意識過剰
秘密主義な人で、一番大きな心理が「自意識過剰」です。「自分をできるだけ大きく見せたい」と思っています。簡単に言えば「格好つけ」です。
正直、誰もあなたのことなんてそんなに気にしていないですよ、というのを分かっていません。
「自分はこうじゃないといけない」と勘違いしています。
そのため「自分の情けない部分」などは絶対に秘密にします。
学生時代は全くうだつがあがらず、信じられないぐらいモテなかったとしても、それを言いません。
社会人になったら、過去の学生時代の話題なども「いやー学生時代は全然ダメだったよー、二度と戻りたくないね。歯を食いしばって勉強ばかりしてて、親からはアニメとか漫画も禁止されてて大変だった。言わなくても分かると思うけど、全くモテなかったね」と本当のことを言えば良いのですが、しっかり秘密にします。
「自分が上だと見られたい!」という人は、自意識過剰から秘密主義になります。
変にナルシストで、自分のことをスーパーマンと勘違いしている人に多いタイプの秘密主義な人です。
自信がない
次は自信がないタイプの秘密主義な人です。心理状態としては、「本当に知られたくない」と思っているパターンです。
例えば、プライベートは何もせずにただネットサーフィンをしているだけで1日が終わる秘密主義な人に、「休みの日は何してたの?」と聞いても「いやー、ネットサーフィンしてたら1日終わったよ」とは言いません。
恥ずかしいことを極度に隠そうとします。
さらにこの心理状態の人は、「本当に話すことが何もない」可能性もあります。
過去の面白かった話や悲しかった話、さらには恋愛の話などが「マジで一つもない」のです。どこの引き出しを開けても「空っぽ」の状態。
こういう人の場合だと、自信のなさから「何も言えなく」なって秘密主義になります。そっと見守ってあげたほうが良いタイプの人とも言えます。なんとなく察してあげるのが大人の優しさです。
嘘つき
秘密主義な人のなかには「本当のことを全く話さない嘘つき」もいます。本当のことを秘密にして、適当なことばかり言うので「信用できないタイプ」です。
このタイプの秘密主義な人は「自分から過去の恋愛や出来事を話す」のですが、「病気レベルで嘘ばかり」なのです。
上記2つの「自意識過剰」なタイプや「自信がないタイプ」とは違います。嘘つきの秘密主義な人は「サイコパス」っぽい雰囲気もあります。
こういう人は恋愛面では浮気をしたり、相手を騙したりすることも多いです。嘘をつくのが体にしみ込んでいるので、罪悪感もさほど感じていません。
ただこのタイプの人は「長くいると化けの皮が剝がれ」ます。初対面や短期間の付き合いならまだ良いのですが、長い期間一緒にいると、「どこかおかしい」と感じる部分や「発言と実際の行動に矛盾」が出てくるようになります。
恋愛でも長続きしないタイプの人や、職場でも最初はチヤホヤされてたけど結局実力が全くなかったというタイプの人です。
要は、「薄い紙で出来ているペラペラな人」とも言えます。
嘘つきタイプの秘密主義な人は、本当の自分を秘密にして、相手を騙そうとするので注意が必要です。
こちらが気を付けたい点としては、「やたら第一印象やその人の経歴が良すぎる」場合は、ちょっと疑ったほうが良いです。「あまりにもこちらが『理想と思う人』に近すぎる」と。
嘘をつく人は「こちらが望んでそうな人になりきる」ので、知らず知らずのうちに騙されて、「後から嘘に気づく」というパターンになります。
秘密主義な人のなかでも、一番注意したい心理状態の人です。
何も考えていない
最後は、「別に秘密主義とか全く考えていない人」もいます。
「この人は秘密主義だな・・・さてはどこかの国の諜報員だな・・・ごくり」と気づく人は、「周りの空気が読める人が多い」です。
今までの話の流れ的に、次はお前が過去の恋愛の話をする番やろ!とか。
何も考えていないタイプの秘密主義な人は、「本当に全く悪気がない」こともあります。
つまり「分かりやすく聞いてくれたら全然話すよ」という心理状態です。こういう周りの空気を読めないタイプもいます。
そのためこのタイプの人は、「空気を読める側の人が『勝手に秘密主義だと勘違いしている』」場合もあるのです。
こういうタイプは「何も考えていない人に対する過大評価」により秘密主義だと分類しているパターンになります。
秘密主義な人との付き合い方
秘密主義な人との付き合い方です。どのように接したら、「良い感じに」付き合っていくことができるでしょうか。
相手の秘密も把握し、こちらのイライラも解消されるのを目標にする付き合い方です。
相手から話してくれるのを待つ
秘密主義の人との現実的な付き合い方なのが、「秘密の部分には触れない」という方法です。恐らく、みなさんが現在実行している付き合い方ではないでしょうか。
秘密主義の人は、「秘密の部分を知られたくない」ので秘密にしています。
そのためこちらも「なんや知らんけど、秘密にしたいんやったら放っとくか」と接するしかありません。相手が「嫌がっていること」を無理やり聞きだそうとしても、たぶん上手くいきません。
「適当に嘘をつかれる」可能性もあります。
今まで秘密にしていたことを、「ありのまま」そのまま話すとも思えません。アニメ映画「アナと雪の女王」の曲(YouTubeで聴く)でもありましたが、「ありのままの自分を出す」のは、映画一本の題材になるほど難しいことなのです。
秘密にされていることでイライラしていた人が、「さらに嘘までつかれる」と、あまりのイライラで倒れてしまうかもしれません。
相手を尊重する対処法としては、相手が「自分からその秘密の部分を話してくれるのを待つ」のが一番現実的ですよね。特に自分の恋人や家族が秘密主義な人は、この対処法が良いです。
また無理やり相手の秘密を聞き出したところで、「自分が想像していたよりはるかに重かった」場合は、こちらにも余計な負担がかかる可能性があります。
「それを聞かされて、私はどうしたらいいの?」みたいな。重い、それは重過ぎるよーというやつです。
知らぬが仏と言われるように、何も秘密の部分を無理やりほじくり返さなくてもいいのかもしれません。相手のためでもありますし、自分のためでもあります。
まずは自分から話す
秘密主義の人の秘密を「どうしても知りたいんや!」という人もいますよね。年収は?プライベートは?家族構成は?今までの恋愛経験は?初恋は?浮気したことある?親の資産はある?年収は?あと、年収は?という場合。
これは全くおかしな思考ではありません。
ヒューマンなら誰でも気になります。
そんな時は、「まず自分から」話すようにしましょう。
例えば、相手の過去の恋愛が気になる場合は、「まず自分から」過去の恋愛について「包み隠さず」話します。そして、話し終わったら「そういえば、あんたはどうなん?」と聞いてみてください。
自分が「ガッツリ」過去の恋愛の話をした後に相手に聞くと、さすがの秘密主義者でも「軽度の場合」はそこそこ答えてくれます。
ただ「どこかの国のスパイレベルの秘密主義者」の場合は、それでも答えてくれないかもしれません。そんなときは「もう放っておく」ようにしましょう。
無理やり聞いたところでケンカになるだけですし、「これはもう秘密主義の人と相性が悪い」ということになります。
【人の過去(恋愛遍歴)が気になって仕方ない男もいます▼】
【何でも聞いてくる人にもイライラ▼】