何を聞いても「うん」とか「へー」とか、生返事をする人っていますよね。
確かに返事はしていますが、「心が全くこもってない」のです。生返事が多いと、「ちゃんと聞いてる?いま話した内容をそのまま一語一句言ってみて。今すぐに」と確認したくなりますが、逆にウザがられる可能性もあります。
「あー」とか「へぇ」と生返事する人はどのような心理状態なのでしょうか。
生返事ってどういう返事?
それではまず、「生返事」の意味から確認しましょう。
なま‐へんじ【生返事】 の解説
いいかげんな受け答え。はっきりしない返事。気のない返事。
引用:goo辞書
生返事とは上記のように、「やる気のない『そだねー』とか『あぁ・・・うん』」という返事です。意味合い的には「空返事」と同じです。
相手から生返事をされるのは、「日頃からよく会話をする人」が多いです。職場や家族、または恋人など会話する回数が増えれば増えるほど、生返事をされる可能性も増えます。また割合的には「男性が生返事をするほうが多い」のではないでしょうか。
普段から会話する機会が多いと、「一度気になったらずっと生返事が気になる」ようになります。
「あっ、また聞いてへんわ!」と生返事をしていないかイチイチ確認するようになったら、ストレスがたまります。
生返事する人の心理
生返事をする人の心理は、次の2つに大別することができます。
- 悪気なし
- 悪気あり
まずは、「悪気があるかどうか」の心理状態をしっかり把握する必要があります。相手から生返事をされたときに、「このでくの坊はどういう意図で生返事をしているか」を理解しましょう。
元々話をする性格ではない(悪気なし)
生返事をする人のなかには、「悪気がない人」もいます。元々の性格が「積極的に話をするタイプじゃない」場合もあります。
特に生返事をする相手が、「彼氏や旦那」といった身近な人の場合は、「元々話をする性格ではない」パターンが多いです。
男性側からすると、「会話で無視するのもアレだし、一応何か返事をしておこう」という感じです。文字にすると少し冷たく感じますが、これは「相手への思いやりからくる生返事」なので、そこまでヒステリックになる必要もありません。
男性に多いパターンで「大概のことは別に何でもいいし、細かい会話はどっちでもいい人」もいます。本当に細かいことが気にならないのです。それも「結構」います。
食べたい物とか、行きたい場所とか、「まぁ別になんでもいい」という感じです。そのため、相手から何か言われたら、「まぁそれでいいんじゃない?」と生返事のような答え方になります。
彼氏や旦那と「基本的には仲が悪くない」というときは、この「悪気がない生返事」の心理状態の場合が多いです。
最初から聞く気がない(悪気あり)
生返事をされて、イライラするのは、この「最初から全く聞く気がない悪気がある生返事」ではないでしょうか。
実は私もよくしてしまいます。
話をするときにに、「はー」とか「へー」で乗り切ろうとするのです。
大概は上手くいくのですが、たまに「きょうの昼は何食べたの?」みたいな質問をされても、「そうなんだねー」と生返事で答えてしまいます。
この時は変な無言の時間が流れるので、「あっやべ!」と、何の質問をしてきたか推測するのですが「全く分からない」状態です。3ターン前ぐらいの話から聞いてないので、いくらコナン君を読んでいるとはいえ推測のしようがありません。
そして、「何の話をしてましたっけ?」と聞くのも相手に失礼なので、
「ん””ぅぅん・・スー・・・うーんまぁ・・・なんだろうなぁ」と意味の分からない独り言を言って強引に乗り切ります。(正確に言えば乗り切りてませんが)
特に「知り合い程度の人の生返事」は、最初から相手が全く聞いていない場合が多いです。最初から「相手が話している内容にかかわらず適当に相槌を打っているだけ」になります。
日本語は便利なので、「はい」とか「えぇ」とか「そっすねー」と言ってれば何となく会話は続きます。
また忙しい時は、特に生返事になりますよね。
家でサッカーを見ているときに、彼女や奥さんから何か言われても、「いや!いまめっちゃ良いところやん!久保くんドリブルしてる最中やで!まさにこのタイミングで話しかける!?」とは言えないので、「うん」とか「あぁ」と最初から聞く気がない生返事になります。
これは仕事中でも忙しいときは生返事になりがちです。
Aくん「この書類のチェックをおねg・・」
生返事上司「わかった」
Aくん「1点だけ注意事項があr・・・」
生返事上司「あぁ、わかったわかったから」
Aくん「(いやまだ何も言ってない)・・・お願いします」
このように、人によっては「食い気味の生返事」をしてくる人もいますよね。この心理状態としては「うるさい、黙ってくれ」という感じです。
相手から「食い気味で生返事をされるとき」は、「全くこちらの話を聞いていないし、聞く気もない」状態です。会話を終わらせるために、わざと生返事をしています。
このような適当な、ちょっとキレた感じで生返事をされたら、誰だってイライラしますよね。
生返事をさせない対処法
相手に生返事をさせない方法は、「具体的な単語を言わせるか、相手に質問をさせる」ようにします。
会話をするときに、相手に同意を求める聞き方をしていてはダメです。
「ほー」とか「へー」で対応されてしまいます。
A子「きょう昼にラーメン食べたんだけど」
生返事彼氏「ほー」
A子「ちょっと味が濃いと思ったけど、美味しかった」
生返事彼氏「へー」
これではダメです。彼氏の返事がなくても、話がつながっています。相手から生返事されやすい人は、「読書感想文」のように、自分の気持ちを言って「相手からは同意だけを求めている」場合があります。会話は「キャッチボール」なので、相手にも何か意味のある言葉をこちらに投げてもらう必要があります。
A子「あの店知ってる?〇駅の近くにあるラーメン屋」
生返事彼氏「ん?何が?」
A子「きょう昼にラーメン食べて。わりと美味しかったんだけど今月はもういいかな。そういえば、昼は何食べたの?」
生返事彼氏「ラーメン」
生返事ばかりする人は、「会話自体があまり好きではない」こともありますが、さすがに「質問したら答えてくれるハズ」です。
きょう昼は何食べたの?と聞いて「別に・・・」とキレ気味で言われたら、それはちょっと人として問題があります。
相手が生返事ばかりする場合でも、「相手が悪い」と決めつけるのではなく、「自分で変えれそうなところは変えてみる」のが建設的ですよね。
もし、「は?なんで私が変えないとダメなの?変えないといけないのは相手でしょ?」と思う場合は、お互いに相性が悪いので、「距離を取る」ほうが良いです。
ただ、仕事などで上司や同僚が生返事しかしない人だったら、「言った言わない論争」に繋がるケースもあるので、「しっかりと相手に確認」を取るのも大切です。
めんどくさそうに「あぁ、分かった」と生返事をされても、伝えるべきことははっきりと最後まで言ったほうが自分のためになります。仕事で、そういう生返事をする人に限って「失敗したら思い切り他人にミスを擦り付けてくる」ので注意が必要。
何か問題になったときに、後から「私は〇〇さんに注意点も伝えしました」と言えるかどうかが、仕事をする上で重要になります。
生返事に対応するのは、「それなりに骨が折れる作業」ではありますが、何らかの対処をしないと、「その人は今後もずっと生返事をする人」になるので、生返事が嫌いな人はしっかりと対処したほうが精神衛生上も良いです。
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