一般的には高血圧は良くないとされている
高血圧になると「心筋梗塞・脳梗塞・脳出血」などにかかりやすいと言われている。これは、高い血圧が血管に負担をかけ、その負担に耐え切れずに血管が破裂するために起こる。(※参考:高血圧の基準値は、収縮期血圧が140mmHg以上または拡張期血圧が90mmHg)
そして、なぜ高血圧になるかというと、生活習慣やストレス、運動不足などと言われている。ただ、「遺伝的な要素」もあり、はっきりとした理由は分かっていないらしい。
なので、一概にどの原因が悪いというのが判別できない。塩分の取りすぎ、運動不足、環境、ストレス、または遺伝や人種によっても左右される。
つまり、塩分を控えたら「絶対に」高血圧にならない、というわけではない。もともと持って生まれた体質のせいや、会社や家庭でのストレスなどの状況によっては「塩分以上」に高血圧になる原因になっているかもしれない。ただ、塩分を控えるということは、高血圧予防の「1丁目1番地」である。
テレビCMなどでも、「体脂肪を減らそう」や「塩分控えめ」など高血圧に対する注意喚起は良く見かける。
逆に「低血圧は注意!」というのはあまり見かけない。ということは、低血圧のほうが良いということなのだろうか。
低血圧になるといいことがあるのか
低血圧のメリットはあるだろう。高い圧が血管にかかっていないので、血管が破裂することがない。これだけのメリットだけでも「生きながらえる」ということだけを考えればメリットはあるかもしれない。
低血圧ということは、心臓から送り出される血液の圧が低いということだ。ただし、あまりに低く過ぎると、低血圧ということになり、手足の末端まで血が行き届きにくくなり、冷え性という症状になる。さらには、けだるく倦怠感を伴うものも多い。
もちろん、この低血圧にも個人差はある。年齢や性別または体形によっても異なってくるので、一概に「どの基準が低血圧」ということは個々によっても違う。
高血圧に対する予防、症状、対処は
高血圧に対する予防として、出来ることは「生活習慣」だろう。運動することも大事だ、太って脂ぎっているおじさんがいきなり「きょうから10キロ走るで!」と息込んでも、それは逆効果らしい。急な運動は身体に悪い。
ただ、適度な運動をすると、「血流が良くなり、血圧が下がる」ことから運動をすることは健康には良い。さらに、「肥満を減少させる」ことにもなるので、より「高血圧」の予防としては良いことになる。
そして、「運動が身体に良いことは誰でも知っている」。なのに、外に出て「30分以上歩く」ことは「メンドクサイ」という人が多い。都市部に住んでいる人は「通勤・通学」だけでも結構歩くと思うが、逆に地方の「車出勤」の人は「さらにメンドクサイ」と感じるのである。
小学校のころはあんなに走り回っていたのに、いまは「理由もなしに」走り回ることは出来ない。そこに「明確で、短期的な理由」がないからだ。特に久しぶりに運動を始めるとその反動は大きい。
ダイエットのために「長期的な観点」から一週間に一度でも通勤や仕事を終わってから運動することは、よほどの意思がないとできないだろう。
私は今、ジムに通っているが、ジムで身体を動かしている人たちをみると「習慣づけられている」という人たちが多い。
その人たちは逆に「運動していないほうがストレスが溜まる」という状態に見える。
運動以外に簡単に、きょうから出来る高血圧の予防といえば、「塩分控えめ」ということ。厚生労働省によると、1日の塩分摂取量は7gから10gぐらいということだ。これはラーメンを汁まですべて飲み干す「もったいないスタイル」の人は、それだけで一日分の塩分を摂取するということになる。しかし、人間は排泄をする。このときに塩分も出る。その役割をサポートするのが
カリウム。
カリウムは塩分(ナトリウム)を体外に排出するのをサポートする働きがあるようだ。塩分が多いなら、出せばいい。簡単な理由であうる。カリウムが多く含まれている食べ物などは「ヨーグルト製品」や「コーヒー」となっている。
こうみると、コンビニなどで「乳製品(乳酸菌)」が多く陳列されている理由がよく分かる。私も毎日1本は飲んでいる。腸内環境というのも気になる。
さらに、「高血圧の症状」というのは外見的、内面的にも分かりにくい。一般社団法人「日本生活習慣病予防協会」のホームページに書かれていることでも、高血圧でも、「特徴のある症状は表にでない」ということ。
そして、気づかないまま、血管を痛めつけて「ある日ぽっくり」といった状況になってしまうのだろう。
低血圧に対する予防、症状、対処は
低血圧の症状も「はっきりとしたものがない」というのが特徴的だろう。朝起きたときに「異常に身体がだるい。貧血になる」「寝ている状態から立ち上がる時にくらっとする」「食後にくらっとする」「人混みや猛暑などでくらっとする」などと症状を明確に自覚している人は低血圧なのだろうが、「潜在的な低血圧」という人も多い。
低血圧に対する予防としては、一般的には「十分な睡眠」「ストレスをためすぎない」という基本的なことが重要だ。
また、上記の理由からも分かるように低血圧になる理由はそれぞれ違っている。その人にあった対処法を考えるのが重要だと思う。まずは、「自分はどういったときに低血圧の症状が出るのか」を知る。
例えば、「寝ている状態から、急に立った時にくらっとする」という人は「急な動作に気を付ける」「寝るときに弾力ストッキングなどを着用する」と。
低血圧とは文字通り、圧力が低いということなので、血の流れがよくない。手足が冷えたり、めまい、発汗、動機、肩こり、だるさ、頭痛などといった症状がでてくる。
女性の人に多そうな症状だが、「厚労省が平成17年に低血圧で病院への受診者数の調査結果」では、やはり女性のほうが多い。若い女性(15歳から24歳)と高齢女性(65歳以上)が特に多い。この年代のかたは「ちょっと低血圧気味」と感じている人が多いのではないだろうか。
最後に、やはり低血圧でも「適度な運動をして、血液を心臓に戻すための筋肉をつける必要がある」と考える。低血圧の人は「極端に塩分などを避け過ぎている」可能性もある。人間、適量というものがある。あとは生活習慣をなるべく、整えるということが重要ということは「健康的に生活を送る」ということでは大切なことだ。そして、信用できる医者なり、専門家への相談もしたいところ。
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また、最後に参考として中部大学の武田邦彦教授が高血圧の「適正値」について語っている様子です。
参考「厚生労働省HPe-ヘルスネット【情報提供】」「日本生活習慣病予防協会」「高血圧 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト」