どうでもいいことに「難癖をつける人」っていますよね。本当に何でもかんでも難癖をつけてくるので、「コイツは難癖をつける為に生まれてきたのかな?かわいそうに」と感じてしまいます。
そう考えないとおかしいレベルで難癖を次から次へと、また「ずっと」難癖をつけてくるのです。
このような難癖をつけることが生きがいになっている人の特徴と対処法です。
難癖をつける人の特徴
「難癖をつける」の意味は「もの凄く小さな失敗も決して許さず、オーバーリアクションで相手にブツブツ文句を言うこと」です。また言い方も「ネチネチとした粘着質な言い方」をします。
「よくそんな小さなミスに気づきますね。逆に関心します」と皮肉を言いたくなるほどで、寛容さや心の広さといった言葉とは正反対の様子です。
しかも難癖をつけている時に「言ったった」みたいな顔をしながら言ってくるので余計腹が立ちます。難癖をつけられていることよりも、「その顔」のほうが腹立つぐらいです。
難癖をつける人には次の3つの特徴があります。
- 陰湿で生粋のいじめっ子体質
- スッポン並みにしつこい
- 絶対に相手よりも優位に立ちたい(あふれる自己顕示欲)
一つずつ見ていきましょう。
陰湿で生粋のいじめっ子体質
難癖をつける人は「正真署名の生粋のいじめっ子体質」です。言いやすそうな相手を見つけることが非常に得意なのです。
「言い返してこないな」とか「自分より立場が低いな」と感じたら「水を得た魚のように生き生きと難癖をつけて」きます。
普通は「立場が弱い相手を助けてあげよう」という慈愛の精神を多少なりとも持っているのが人間というものですが、難癖をつけてくる人は逆なのです。
「むしろ難癖チャンスやん!きたで!」と難癖スイッチが入ります。
こういうタイプの人は「息をするように難癖をつけてくる」ので、どうしようもありません。たぶん自分が死ぬ前になっても、介護をしてもらっている人に「きょうの昼食のみそ汁、辛くて飲めたものじゃなかっt・・・バタン)」と最期までブツブツ文句を言っているのではないでしょうか。
そして介護士や家族に「最期まで文句言ってたね」と言われてしまいます。
性格が悪いとかそういう問題ではなく、「生まれたときから死ぬまでずっと」いじめっ子体質の人は何かと難癖をつけてきます。
スッポン並みにしつこい
難癖をつける人は「異常に細かい人」です。相手がちょっとしたミスを見つけては「嬉々として」そのミスに対して「それはダメだと思いますよー」とダッシュで難癖をつけてきます。
ちょっとしたミスも許さない人は「日頃から細かいミスのことばかり考えて」います。
「(他人の)ミスのことだけはずっと覚えている」ので、誰かのミスに対する記憶力だけが抜群に良くなっています。
記憶は「その時の感情が強いほど強く記憶されるもの(※1)」です。難癖をつける人は「難癖をつけているときに非常に強い感情を持っている」ので長期的な記憶がされやすいのです。
つまり「心の底から、本気で難癖をつけている」のです。怖いですねー。
本気で難癖をつけているので「とにかくしつこい」。特に「自分の中で気に食わないこと」に異常に執着します。
例えば仕事で「元旦に休暇を取ろうと考えています」と同僚たちにメールを一斉配信すると、難癖をつける人は直ぐに嬉しそうに飛んできます。
難癖つけ子「Aさん、さっきのメール間違えてますよ。元旦(がんたん)じゃなくて元日(がんじつ)ですよね?」
Aさん「え?一緒じゃないんですか?」
難癖つけ子「違います!一般常識ですよこれぐらい!訂正して再送してください!」
Aさん「・・・チッ(メンドクセ)」
難癖つけ子「あ、あなた今舌打ち!人がせっかく教えてあげてるのに・・・!!」
このように難癖をつける人は「同僚への休みメールの文言」にも文句をつけてきます。そして一度目を付けられると、スッポンが可愛く見えるぐらいずっと難癖をつけられることになります。
絶対に相手よりも優位に立ちたい(あふれる自己顕示欲)
難癖をつける人の心理状態として「絶対に相手よりも優位に立ちたい」と心の底から願っています。難癖をつけて「愚かなあなたのとんでもない失敗を、この現代神である私が正しい道へといざなった。直ぐに悔い改めて、私に感謝しなさい」と思っています。
相手のどうでもいい些細な失敗を指摘して「相手を下げて自分を上げる」ことに必死になります。
また難癖をつけるときは「周りに誰かいるときのほうが良い」とも思っています。周りにも「自分の素晴らしい指摘(難癖)」を見てもらい、評価してもらいたいと思っています。
自己顕示欲があふれ出ていて、「自己顕示欲の海で自らおぼれている状態」です。「相手の粗を探して揚げ足を取る」ことで自分の優位性を周りにアピールします。
周りからは「あの人の難癖はひどい。そのうち太陽にも文句を言い出すよ」と言われている状態なのですが、本人は眩しそうに太陽を見ています。
とめどなく自己顕示欲が出ている状態なので、「一般的な感覚とのズレ」が出てきます。
それに「相手に難癖をつけて相手の立場を下げることが目的」になっているので、「難癖をつける内容に矛盾」が出てきます。
「それぐらいのミスは誰でもするから、今後あんたも同じような失敗ができなくなるよ」という感じです。そして普段は難癖をつける人が同じような些細な失敗をしたら「何事もなかったかのようにスルー」するので、どんどん信用力がなくなっていきます。
つまり難癖をつける人は何かを改善をするための注意ではなく、「自己顕示欲が出まくっている注意」なので「難癖」と相手に思われるのです。
難癖をつけられた時の対処法
難癖をつけられた時に「何もせずに『私は貝になりたい』とじっとしている」だけじゃダメです。ましてや難癖をつけられているのに「アワアワとなっている」のはもっとダメです。
難癖をつけられた時の対処法は次の3つです。
- 堂々と「後でやります」と言う
- 完璧にする
- 難癖をつけ返す
上から順番におすすめの対処法となっています。
堂々と「後でやります」と言う
この対処法が一番現実的です。難癖をつけられた時は「堂々としてればいい」のです。
姑から「ここに埃があるわよ」と言われても、一拍置いてから「分かりました、後でやります」と言って後からチャチャッと終わらせれば良いだけです。この時に「え?そんな細かいことどうでも良くない?やらないと貴女の発作が出るから慈愛の心でやるけど、私が太平洋よりも広い心を持っていることに感謝してほしい」という表情をしながら「後でやります」とゆっくり真面目な表情をして言います。ヘラヘラしてはいけません。
難癖をつけられた時に「えっあっ!すみません!」と慌てたように言っては相手がつけあがります。そして「注意されたことを直ぐにしない」のも大切です。「そんな些細なことは後からで十分」と相手に思わせる必要があります。
社会人になるとなかなか面と向かって反論できない状況も多いので、これが一番現実的な対処法です。
完璧にする
次は恐らく多くの人が実践している対処法の「難癖をつけられないように完璧にする」です。特に仕事で上司から難癖をつけられるときは「完璧にして、どんな些細なことでも決して相手に弱みを見せない」と考えている人も多いのではないでしょうか。
これは「相手が明らかに自分よりも能力が低い」ときに有効です。
能力差があると「相手にわざと難癖をつけさせるトラップ」を仕掛けることもできます。
「相手はこの箇所に難癖をつけてくるだろう」という部分をわざと見せておき、その部分について難癖を言われたら「クククッ。難癖さんその点は大丈夫です。すでに対処しています、ご心配なく」とでも言えば大丈夫です。
ただあまりにも完璧にしようと考えすぎると疲れてくるので、上記のように「ただくそ真面目に完璧にするのではなく、相手にもトラップを仕掛けるぐらいの気持ちで頑張る」ほうが良いです。
相手からの難癖を待つのではなく、「自分から相手に難癖を仕向ける」ようにして「自分がコントロールできる環境を作る」のが重要です。
難癖をつけ返す
「バチバチにやってやる!」という気持ちの人は、お互いに難癖をつけ合うのもいいかもしれません。
もう「ノーガードで打ち合おうぜ!」という感覚です。
難癖上司「キミさぁ、書類で日付の表記が西暦になっているけど和暦が基本だから。全部変更して」
部下「この段階で言われても困ります。また社内用の資料なので、実害はありません。どうしてもとおっしゃられるなら、プレゼンの前に私が『難癖上司から日付を和暦に変更するように指示があったが、些細なことなのでそのままにした』という旨を伝えます」
難癖上司「ただ直せばいいんだ!」
部下「それはできかねます。紙代もタダではありません。ちなみに社外用の書類では和暦が基本ではなく、西暦と和暦と両論併記が正しい表記です」
このようにお互いに難癖をつけまくるのも良いかもしれません。社会に出ると、このような「難癖のつけ合い」は頻繁に見られます。
ただお互いに難癖をつけると「どちらかと言えば部下のほうが不利」になります。優秀過ぎる人が出世できない理由のなかに「協調できない」というのがあるので、難癖を「上司につけるとき」は出世的には厳しくなるのも覚悟したほうが良いです。
それでも難癖をつけられて「あまりにも言い返さない」と、ずっとその状態が続くようになります。今は上司から難癖をつけられている人が出世したとしても、「今度は部下から逆パワハラのように難癖をつけられる」こともあります。
難癖をつけられる人は「難癖をつけられやすい雰囲気をしている」ので、時には「冷静に忽然とした態度で言い返すことも必要」です。
参照:※1感情記憶システムの構想(CiNii論文)