TVでは出川哲郎さんがオーバーリアクションで人気がありますよね。
「ザリガニいってぇ!」とか。
また女性の場合でも同様で、オーバーリアクションな女性は男性から人気が高いです。同性の女性からすると「あんなのぶりっ子じゃん。バレバレだってウケる」と言いたくなりますが、なぜか男性からは人気があります。
つまり「男女ともに」オーバーリアクションな人は人気が高いことが分かります。どうしてオーバーリアクションな人は愛されるのでしょうか。
オーバーリアクションとは
オーバーリアクションとは、英語そのままで「過剰な反応をする」という意味です。
オーバーリアクションな人は、何か言われたりすると「声も大きく、身振りを交えて表情豊かに反応」します。日本人はどちらかというと
「オーバーリアクションが苦手」ですよね。「恥」の文化があるので、人前で大きく手をたたいて笑ったりするのは抵抗があります。
オーバーリアクションの真逆といえば「自分、不器用ですから」の高倉健さん。高倉健さんが出演している映画を見ると、全然オーバーなリアクションはありません。微妙な視線の変化などが秀逸な俳優です。
逆にオーバーリアクションといえば「出川哲郎さん」が直ぐに思い浮かびます。出川さんは「ワーイ!」「リアルガチだから!」「ザリガニいてぇ!」など、オーバーリアクションを駆使しています。
女性の場合は一般的に「ぶりっ子」と呼ばれる女性がオーバーリアクションですよね。街を歩いていて、散歩されている子犬を見ると
「あぁ!ワンちゃんだぁ~!!きゃわうぃぃーー!!」とツーオクターブ高い声を出しながらテケテケと小走りで子犬のところに向かいます。
こういう姿を見た男性は「あいつはホント可愛いよな、へへ」となり、女性は「・・・うざ」となるわけです。
オーバーリアクションな人は自分の感情をそのまま表現するので、ときには「うざい」と思われてしまいます。
オーバーリアクションはうざい?
一般的にはオーバーリアクションを取っている人は、周りから「うざい」と思われてしまいがちですよね。
特に女性のオーバーリアクションは「女性から」人気が悪いです。
「男に媚びんなよ、あぁやんのか」とイライラする女性もいるのではないでしょうか。特にイライラするのが「同性の前では普通なのに、男性が来ると急にオーバーリアクションをする女性」。
普段からあまりオーバーリアクションをしない女性にすれば、「こいつマジかっ!」となりますよね。
しかも何がムカつくといえば、
「ありがとうございますぅぅぅ~」と上目遣いでツーオクターブ声を上げながら言っている女性に「男がめちゃくちゃ弱い」こと。
どうしてこんなに高貴で性格も慈悲にあふれている私がチヤホヤされないのに、あんな三流芝居をしてる子がチヤホヤされてるの?男ってバカなの?となるのではないでしょうか。
女性ではなく男でもオーバーリアクションな人はいます。男のオーバーリアクションは単純に
「うざい」で片付けられてしまいます。
取り合えず止めろと。サムライちゃうんかと。ただしこのように考えているのは「一部」であることが多いです。大概の人はむしろ逆。
オーバーリアクションな人が愛される理由
オーバーリアクションな人は「嫌われてそう」と思いがちですが、そんなことはありません。基本的には周りから愛されている人が多いです。
それではなぜオーバーリアクションな人は愛されるのでしょうか。
女性の場合
まず女性の場合は、オーバーリアクションをすると同性からは嫌われがちです。ただそれもよく見ると「一部の女性から」です。
他のいわゆる一般的な女性の場合は「まぁ、あの子はあんな感じだよね」とそこまで気にしていません。それに同性同士でも、反応が良い人と一緒にいるほうが楽しいのではないでしょうか。
例えば、髪型を変えたときに「髪型変えたんだけど、どう?」と聞いて「・・・別に」と若干切れ気味で言われたらどうでしょうか。「褒めろよ!なんぼ金かかっとる思っとんねん!」となりますよね。
・・・別にと言われるぐらいなら、オーバーリアクションの子に見せて「わー、めっちゃ似合ってる!!ガッキーみたいじゃん!」と言われたほうが良いですよね。「この子はちゃんと分かってるわ。昨日、お母さんもガッキーに似てるって言うてたし」と。
さらに女性のオーバーリアクションは男性にも人気です。特に「年上の男性」はオーバーリアクションをする女性に弱いです。
世の中の普通のおっさんというのは、女性から厳しい視線を向けられています。電車の中では、向こうから近づいてきたのに「寄ってくんなやジジイ!」という目で女性に見られたり、家では全然オーバーリアクションじゃない嫁がいたり。
そんななか、会社で年下の女性に旅行に行ってきたお土産を渡したときに「ありがとうございますぅぅ!!どこに行ってきたんですかっ?」とオーバー気味に言われると、うれしくなるのです。
当然ながら男も女性が過剰なリアクションを言っているのを理解しています。理解した上で「自分を喜ばせようとしている姿」が嬉しいのです。
男性の場合
実は男の場合でも、オーバーリアクションの人は周りから愛されている人が多いです。男性の場合は「社交辞令」も多く入っています。また学生時代はそこまでオーバーリアクションの人はいません。する必要がないのもありますが、
学生のころはオーバーリアクションというより「お調子者」といった感じでしょうか。
男の場合、特に社会人になるとオーバーリアクションのほうが得をします。
例えば飲み会で上司から昔のくそつまらない武勇伝を聞かされているときにもオーバーリアクションは使えます。「こう見えて昔はちょっと荒れててね、時代だったのかな。学生のころはケンカばかりで、ホントに今思うとバカなことしてたなぁと思うよね」と言われて
「あっそすか」と部下に返されたら上司も冷めます。逆に「え!?マジっすか・・・。だから時々、〇〇さんマジで怖い目してるときあるんすね。昔の名残が消せてませんよ!」とオーバーリアクションで言えば、上司はもっと饒舌になりますよね。「高校のころの荒川の決闘聞きたい?」となります。
実は上司になると、男性の部下でも「オーバーリアクションでよいしょしてくれるほうが断然良い」です。逆はいりません。全く必要ないです。つまり冷静に反対意見ばかり言われるのは疲れるのです。
ただ対外的には言いますよ。
「異なる意見も取り入れよう」って。
ただ本音のところでは、「自分の意見に対してオーバーリアクションで賛成してくれる男の部下が良い」のです。オーバーリアクションをすると、出世もしやすくなります。
また女性社員から義理チョコをもらうときもありますよね。このときに「あ、すみません」と返事するだけでは女性も渡し甲斐がありません。
見るからに明らかに義理チョコの義理の義理だと分かっていても、
「えっ、いいんすか!?ありがとうございますっ!いやー今日は母親からしかもらえないと思ってたんでめっちゃ嬉しいっす!」と言えば、社会は上手く回るのです。
男性の場合、社会人になると職場ではオーバーリアクション気味のほうが得をする機会が多いです。
オーバーリアクションをやってみたい!
オーバーリアクションを近くで見ている人のなかには
「オーバーリアクションを自分もやってみたい」と思っている人もいるのではないでしょうか。
そんな人はまず「大きく相槌をする」ことから始めてみましょう。普段の「ええ、はい」ではなく、大きめのリアクションを入れていきます。
相槌だと誰でもできますし、オーバーリアクション気味にしてもそこまで目立ちません。そのため初めてオーバーリアクションをする人にはかなり向いています。
相槌だけでも大きめにすると、相手の反応も変わってきますよ。上機嫌で話をするようになります。やっぱり人間誰でも、自分が話したことに反応が良かったら嬉しくなりますよね。
いきなりボディランゲージを交えながらお笑い芸人のようにオーバーリアクションをするのは難しいですが、自分のできる範囲のオーバーリアクションは必ずあります!
まとめ:ほどよいオーバーリアクションは社会人なら必要
オーバーリアクションというのは、「うざい」と感じる人もいますが、普段の生活のなかでは有利に働くことが多いです。
特に社会人になると、オーバーリアクションな人のほうが周りからも愛されています。自分の感情を少し大げさに出すことで、相手に自分の気持ちが伝わりやすいです。
何かをしたときに相手からリアクションがないと寂しいですよね。それに相手の顔の微妙な表情の変化などで、相手の気持ちまで把握するのは不可能です。
国際化も進んでいるなかで、できるだけ分かりやすく自分の気持ちを表現するのが求められている時代になってきているのではないでしょうか。