仕事があほらしいと悩んでいる人は多いです。「どうしてこんな仕事を・・・」と頑張る気力が出ない人もいるのではないでしょうか。
特に真面目で、能力のある人ほど「あほらしい・・・」と仕事に対してやる気をなくしやすいです。「やりがいがない」さらには「正当に評価されない」など、仕事をしているのがあほらしいと感じる瞬間は社会人なら誰しも経験しますよね。
仕事があほらしいと感じたときの原因から対処法までご紹介します。
仕事があほらしいと感じる原因
仕事があほらしいと感じる理由は主に次の3つです。まずはなぜ今の仕事があほらしいと感じるのか分析する必要がありますよね。原因が分からないと対策もできません。
自分の能力を生かし切れていない(評価されてない)
まず一番の理由は「自分の能力を生かし切れていない(評価されていない)」ことです。自分が自覚している能力と実際の仕事内容が全く違うのです。
自分の中の理想と現実に差が大きい人ほど、仕事に対して「あほらしい」と感じます。考えてみると当然ですよね。例えばクリエイティブな分野に才能を持っている人が、交通整理の仕事をしていると、流石に才能を持て余しています。
さらに営業が得意で、誰かと話したりコミュニケーションを取るのが好きな人が経理の仕事をさせられて、一日中パソコンの前で経費の計算をしていたら疲れますよね。
特にあほらしいと感じるのは
- 自分の能力よりもかなり下のレベルの仕事をしているとき
- 自分よりも能力の低い人が自分よりも上司のとき
上記二つのときです。
まず「かなりレベルの低い仕事をしているとき」は、「何でこんな誰でもできる仕事を・・・」とやる気が起こらずストレスを感じます。「自分はもっとできるんだ!」と思っている人ほど強く「仕事があほらしい」と感じることになります。
次の「自分よりも能力の低い人が上司のとき」は社会人なら誰しも経験しますよね。
「何であいつが出世してるんだ?」と。
もはやサラリーマンの宿命というべき「無能な上司問題」ですが、「誰が見ても自分よりも確実に能力が低い人が上司」の場合は、モチベーションが下がります。さらに、その上司と馬が合わないときは最悪です。
能力が低い上司に、「〇〇くんさぁ、もうちょっと仕事丁寧にできない?」などと言われたら、怒りで三半規管がキーンとなりますよね。
「これ、この先もずっと続くの?こんな馬鹿(上司)に嫌味言われて?はぁ、私の人生とは」とやる気をなくしてしまいますよね。やる気をなくすと自暴自棄になり、仕事に対して情熱を持つことができなくなります。
頑張ってきたことが認められないと、誰でも「あほらしい」と感じるのは当然です。
やりがいよりもお金を選んでいる
あほらしいと感じてしまうのは「やりがいがない」場合もあります。給料的には問題ないのですが、「仕事内容がつまらない」のです。
お金があるだけマシと言えばマシですが、仮に今20代後半だとして「65歳が定年で、あと30年近くもこの仕事するのか・・・あほくさ」となるわけです。
仕事に対して「あほらしい」と感じるのは20代から30代までの人が多いです。40代以上になると、あほらしいとも感じなくなります。
つまり「無我の境地」に入っています。または「仕事で楽しむのはあきらめた」とも言えます。
ただ20代や30代の人は、まだまだ人生先が長いです。人生の3分の1は仕事をしています。仕事をしている時間ずっとやりがいがないと「人生そのものがあほくさ・・・」と感じてしまう危険性もあります。
仕事が単純で給料も安い
最後は、毎日単純な仕事をしていて給料も安い場合です。いわゆる「3K(キツイ・汚い・危険)」な仕事をしている人が主に該当します。
一般的に3Kといわれている仕事でも、プライドを持って仕事をしていて、毎日充実していたら問題ありません。ただ仕事も単純で給料も安いと、モチベーションを維持するのが極めて難しいです。
著者は学生のころに、携帯会社の工場で短期の夜間バイトをしたことがあります。約9時間ほどの労働で、ずっと「携帯に傷がないか」をチェックしていました。流れ作業だったので、「ずっと携帯が流れてきます」。終わることのない携帯がエンドレスで流れてきて、「携帯作り過ぎなんじゃ・・・」と心配したほどです。
しかも「ほほ100%傷なんてない」のです。著者がしている仕事といえば、携帯を見て、箱に詰めて別の場所に持っていくだけです。これを9時間。正直「死にそうなぐらいあほらしい」と感じました。
若いエネルギーが有り余っていて、同じ単純作業を続けるのが苦痛でした・・・。
あほらしくない仕事とは
それでは「あほらしくない仕事」はあるのでしょうか。あほらしくない仕事とは「やりがいがある仕事」ですよね。どういったときにやりがいを感じるかといえば
「自分の好きなことをしている」ときです。そのため仕事の内容や給料にかかわらず、自分の好きなことをしているときは、仕事に対して「あほらしい」と感じることはありません。
「あほらしい」とは「自分の中の感情」なので、周りの評価は関係ないですよね。あくまでも自分が「あほらしくない仕事」と感じた仕事があほらしくない仕事です。
【対策】辞めるか続けるか
あほらしい仕事の解決方法としては「辞める」か「続ける」かのどちらかしかありません。
仕事を辞める場合
あまりにも仕事があほらしいと「頑張る気力」がなくなります。日曜日のサザエさんを観終わると、明日の仕事が異様にだるく感じます。
このだるさが「どうしようもないとき」は仕事を辞めるしかないですよね。そのまま頑張っていても身体を壊すかもしれません。
仕事中に「ほぼ毎分のように」あほくさ・・・と頭の中でつぶやいていたらかんり重症なので、次の仕事を探したほうがスッキリします。
ただ、次の仕事のことも考えて資格を取得するとか、ある程度自分の働きたい職種を絞ってから退職したほうがいいです。
勢いのまま辞めてしまうと、次も希望の仕事に就けなくなります。職種によっては求人の多い時期や少ない時期もあります。
このように辞めるにしても、いきなり辞めるのではなく、次の仕事のこともしっかりと考えてから辞めるようにしましょう。
そのまま続ける場合
実は世の中の大半のサラリーマンは、あほらしい仕事と思いながらも「そのまま続ける」という選択肢を取っています。特に結婚して子供もいる場合は
「俺には家族が・・・」というような話もよく聞きます。
朝の電車の中でも「この世の終わり」みたいな顔をしているオジサンもよく見かけますよね。あれは「あほらしいと思ってるけど、どうしようもない」と哀愁の顔です。世知辛いですね。
ただ世の中の大半の人があほらしいと思いながらも歯を喰いしばって仕事をしています。となると、仕事で楽しむのは諦めて「仕事以外で楽しみを作る」という考え方もアリですよね。
趣味がない人の場合は趣味を充実させるとか、家族サービスをするとか、人生を豊かにする方法はいくらでもあります。
特に若い人が親に「仕事辞めたいんだけど・・・あほらしくてさ」と相談すると、高確率で
「どんな仕事でも皆頑張ってるんだから、あなたも頑張りなさい」と言われます。これは親の立場からすると「転職しても同じ」と今までの人生経験で実感しているからです。どこに行っても仕事なんてそこまで変わらないと。
そのためコツコツと社会の歯車としての役割を果たすほかありません。
一番良いのは、あほらしいと思っていた仕事がいつの間にか楽しくなっていた、というのが最高ですよね。最初はあほらしい仕事と思っていても、出世したりするとまた違った風景が見えるときもあります。
そのため仕事を続けようと思っている人は「とりあえず目の前の仕事に集中する」というのがいいのではないでしょうか。
「あほらしい」と感じているのは、自分なわけで「主観」です。一度「客観的に」自分の仕事はあほらしいのか、確認するのもアリです。自分の周りの人に、仕事の話をしてみてください。
仲が良い友人や信頼できる人、両親などに「自分の仕事ってこういう仕事なんだけど、あほらしいかな?」聞いてみてください。心ある人なら、「いやいや、働いてお金を稼いでいるんだから、どんな仕事も素晴らしいよ。あほらしいなんてことは、あり得ないよ」と言ってくれるはずです。
自分の身近な人から「あほらしい仕事じゃないと思うよ」と言われると、「まぁ確かにそうかもしれない」と心強く感じ気持ちがポジティブになります。
そして、せっかく続けていくなら「これは意味のある仕事だ!」と「自分の中で理由付け」をしたほうが良いです。自分の心の中だけの問題なので、自由に変えられます。多少強引なぐらいでちょうど良いかと思われます。
また、現在の仕事があほらしいと感じている人が、「自分のやりたい仕事をした場合」でも、「次の悩み」が出てくる場合もあります。「イメージと違った」とか。
クリエイティブな仕事をしているミュージシャンでも、「一般受けする音楽と自分が伝えたい音楽とは全然違う。あほらしい」と感じているかもしれません。
確かに仕事があほらしいと感じることもありますが、「その壁」を自ら超えることができたら、それって非常に強いですよね。どんな仕事をしていても、自分の中ではやりがいを持って仕事ができる。
人生を楽しく過ごすという観点から考えると、「どんな仕事をしても、それなりにやりがいを見つけることができる」という思考のほうが良いような気がします。
まとめ:仕事であほらしいと思ったら一度立ち止まって冷静に分析する
仕事をしていく上で、社会人になると、誰しもが「こんな仕事あほらしい」と感じます。もしそう感じたら、脊髄反射的に辞めるのは避けたほうがいいです。
転職しても、「また」仕事があほらしいと感じるかもしれません。本当に今の仕事はあほらしいのか、現状で変えれる部分はないかなど、冷静に分析しましょう。
ちなみに、上記のなかで、著者が学生時代に携帯を作る工場で働いていた体験談を書いていますが、その工場を期間満了で辞める時に、リーダー的な人に「就職決まらなかったら、いつでも来ていいよ」と言われて嬉しかったのを覚えています。あほらしいと感じながらも、真面目にじっと携帯を見ていた甲斐があったと感じました。
【優秀なのに出世できない人は、手遅れになる前に読んだほうが良い▼】