会社には「2:6:2」の法則がある
社会に出て、会社に入ると「2:6:2」の法則というものを教わる。それはどんな会社でも「良く働く人」が2割、「普通に働く人」が6割、「全然働かない人」が2割いるという法則だ。
どの組織でも、大体はこの法則の通りになると言われている。例えば、最初は真面目に働く人だけを10割集めたとしても、なんやかんやで「2:6:2」に分かれていく。
会社とは、社会とはそういうものである。
仕事ができる人の特徴
それでは、「仕事ができる」の基準は何だろう。分かりやすい数字で結果が出るものは、「成果」という言葉で表現できるが、そうではなく数字で表せない仕事もある。
経理の仕事では、「正確さ」が求められるし、コンサルティングの仕事では「利益を上げる」といったことも求められるだろう。もちろん、それぞれの仕事の内容について、深い知識が必要になってくる。
ただ、すべてにおいて、「バランス」というものがある。経理の仕事でも、ただもくもくと電卓をバシバシ叩いているだけで、周りの人たちとコミュニケーションが取れていない場合は「仕事ができる人」とは認識されない。
そこには、「要領よく仕事をする」という能力が求めらる。あとは、「記憶力」も必要だ。一度言ったことで、長期間覚えている。そんな能力。そして、何より必要なのが、相手に「伝える能力」ではないだろうか。
それぞれを細かく見ていく
要領というのは、何も仕事の要領だけではなく、対人スキルでの要領も必要だ。ただ無骨に進んでいき「自分、不器用ですから」と言っていいのは高倉健だけであり、一般の社会人がただ寡黙に仕事をしていると「暗いだけのおっさん」になってしまう。
おじさんになっても、寡黙だとちょっと辛い。オジサンは、つまらないギャグを少し言って若者から「うぜー」と思われるぐらいでちょうどいい。おじさんとは、うざいものなのだ。
記憶力も「仕事ができる人」には必要だ。「○○さん、先週お話した件ですが・・・」と聞かれて「あぁ、あれはB案のほうがいいんじゃないか?」と即座に答える人は「こ、こいつ仕事ができる、ごくり」と感じる。そして、さらにもの凄い細かいところまで覚えていると「すげーな」と感じる。ということは、記憶力が良いということは、それだけでかなりのアドバンテージになる。いくら、「ググればすぐ出る」と分かっていても、口頭でサッと言われたほうが「その仕事のプロ」という感じが倍増する。
何かを伝えるというのは非常に難しい。自分が強調した部分が伝わっていなかったり、全然違う解釈をされることもある。いくら、自分だけ要領が良く、記憶力が良いからと言って、一人で出来る仕事は限られている。
やはり多くの人を巻き込んで仕事をしないといけないので、「伝える能力」は必須だ。「背中で語る」ということもあるだろうが、基本的には「言葉」で伝えたほうが良い。背中で伝えようとしても、受け取る側の相手がその意識を持っているかは不明であり、さらに時間がかかるので、やはり言葉で伝えたほうがいいだろう。
逆に、仕事ができない人は「空気が読めていない」ことが多い。それに、変な部分に対して異常なこだわりがある。さらに、今まで仕事ができる人の特徴として書いてきたことの逆の人である。要領が悪く、何も覚えておらず、ちょっと何言っているのか分かんない(©サンドウィッチマン)人である。
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