夜になると不安になり、心臓がドキドキして「なぜかマイナスの感情を抑えることができない」「自分の存在は何なんだろう」と落ち込んでしまう人も多いのではないでしょうか。
そしてネットで調べてみても「生活習慣を正しましょう!」「辛くなったら相談しましょう!」というありふれた言葉ばかり。
こういう「正しいこと」を真面目に「そうか・・・、じゃあ明日から生活習慣を整えよう・・・ごくり」と深刻な表情をしながら真面目に生活習慣を正すほうが余計に不安になります。
そうじゃないです、生活習慣が悪くても夜に不安にならない人なんて星の数ほどいます。もっともらしいことを真面目にすることが「メンタル面において」正しいとは限りません。
夜になると不安になるときの対処法です。
どうして夜に不安になるのだろう?
夜になると「抑えられない不安感が出てきて、心臓がドキドキ」する。そして辛い時は涙も出てくる、という人もいるのではないでしょうか。
どうしてそんな風に不安になるのかと言えば、当たり前ですが「夜に不安なことを考えているから」に他なりません。
「根本的なこと」ですが、不安なことを考えているから不安になるのです。
例えば「自分の将来は大丈夫だろうか・・・」とか「自分は何のために生きているのだろう・・・」とか「明日の夜もこんなに不安になるのだろうか・・・」など不安なことを考えると、それは誰だって不安になります。なぜなら不安なことしか考えてないから、当然です。
「杞憂」という言葉を知っているでしょうか。
《中国古代の杞の人が天が崩れ落ちてきはしないかと心配したという、「列子」天瑞の故事から》心配する必要のないことをあれこれ心配すること。取り越し苦労。
引用:goo国語辞典
もし自分の周りに「空が落ちてきそうで夜も眠れない・・・」と真剣に悩んで夜も独りで泣いていて、フラフラになっている人がいたらどうしますか?
そんなこと考えないほうが良いよ、と言うのではないでしょうか。
つまり、そういうことです。
「考えても意味のないことに不安になる」ということがいかに馬鹿らしいかが分かります。
不安になったときの対処法
それでは夜不安感に襲われたときの対処法です。いつまでも不安な状態でいるのは、誰が考えても健康に良くないですよね。
不安なことを考えない
夜になると不安になりやすい人は、「夜になると不安なことを考えてしますクセ」がついています。夜になって周りも暗くなって誰もいない部屋で独りでいるときに、ふと「このままでいいのだろうか・・・」などと考えてしまいます。
不安なことを考えるから、「不安なことが存在する」のです。
有名な「我思う、ゆえに我あり」という言葉と同じ意味合いです。不安というのを冷静に考えると「よく分からない漠然としたもの」であることが多いです。
例えば何かイヤなことがあったときは「それを解決しようと考える」のが合理的な考え方です。それが、何かイヤなことがあったときに「はぁ、何でわたしだけがこんな目に・・・」という風に考えると、答えは決まって悪い方向に行きます。
自分の内面に向かって深く思いを巡らせても、そこの行き着く先は「自分への無力感」になります。あみだくじのような感覚でスタートはいくつもありますが、最後の答えは「常にマイナスの感情」になります。
また漠然とした不安というのは「頑張っても解決するものではない」です。杞憂と同じように「そんなことを考えても無駄ですよ」となります。
杞憂の人たちは、「空が落ちてこないかと本気で悩んでいた」のです。その不安感を消すために「生活習慣を整えて、適度な運動をするようにしましょう!」と言ったとしても根本的な解決にはならないですよね。
恐らく、現在夜になると不安な気持ちに襲われる人も「空が落ちてくるんじゃないか・・・」と空を見上げて真剣に心配して、不安でドキドキが止まらない人はいないのではないでしょうか。
なぜ空を見て「空が落ちてくるんじゃないか」と不安にならないと言えば「そんなこと真剣に考えたことがない」に他なりません。
そのため夜になって出てくる「漠然とした不安感」も、言ってしまえば「何も真剣に考える必要のないこと」なのです。
呼吸を整える
夜になるとドキドキして不安になる状況は「自律神経が乱れて心拍数が上がっている状態」ですよね。
ニワトリが先が卵が先かの理論で考えると、「不安になるから自律神経が乱れる」のか「自律神経が乱れているから不安になるのか」と分類できます。
この「呼吸を整える」というのは、「自律神経が乱れているから不安になる」という考え方に基づいた対処法です。
つまり夜になったら「漠然とした不安感に襲われる」というのは「自律神経が乱れているため」と考えるのです。
そして自律神経を正常にするにはやはり「呼吸が重要」ではないでしょうか。
よく一流のスポーツ選手も「力を入れる直前に息を大きく吐いてプレイ」をしています。バスケの神様と言われるマイケル・ジョーダンもダンクをする前にペロッと舌を出していますが、あれも同じような働きですよね。
つまり「息を吐く」という行為が重要なのが分かります。
実際に、息を吐く際には、副交感神経が強く働きます。つまり、吐く息に意識を置いた呼吸法を行うと、副交感神経の働きを高めることができ、交感神経とのバランスがとれるというわけです。
引用:Daiwa(自律神経、呼吸法で調整)
大和薬品のホームページでも上記に引用したように「吐く呼吸の重要性」について記述しています。
夜になって「ドキドキする」ということがあったときに、「このドキドキは何だろう?恋かな?・・・ポッ///」と考えることができたら良いのですが、なかなかここまでポジティブになるのは難しいです。
ドキドキしているときに「これは私が不安を感じているからドキドキしているのだろう」と真面目に考えると余計に不安になってきます。
夜になって、現在進行形で不安に襲われているときは「とにかく肺に残っている息を最後までゆっくりと吐く」ということを意識します。
すると徐々に副交感神経が高まっていき、「心拍数も落ち着いてくる」ようになります。そして心拍数が落ち着くことで「自分はドキドキしていないから、不安ではないのだろう」という思考回路になります。
夜になると不安になりやすい人は「単純に間違った呼吸法をしているだけ」の可能性もあるのです。その人が持っている性格とか気質とは別次元のことです。
「どうしてこんなにマイナスの感情が出てくるのだろう・・・」と深刻に考えるのではなく、「とりあえず息を大きく吐いて呼吸を整えよう」という風に考え方を変えたほうが、より前向きになるのではないでしょうか。
- 【次の記事も読まれています】
- ずっと絡んでくる粘着質な人の特徴【対処法】
- 職場の人間関係でいつも何故か自分だけが孤立する【対処法】