かまってちゃんが大好きな言葉、それは相手からの「大丈夫?」「そんなことないよ」という言葉です。また「どうせ私なんか…」と自虐の言葉も大好物です。
かまってちゃんが自虐を言うときは「ちょっとした自虐」で、本当の、芯を喰った自虐ではありません。ただ単に注目を集めたいだけなのです。
また「かまってちゃんに振り回される」人もいます。かまってちゃんを見ると「あいつうざいな・・・」と何故か異常にかまってちゃんの行動・言動が気になる人。
嫌いなのにずっと一挙手一投足をチェックするみたいな。ヒューマンですよね。かまってちゃんの特徴と対処法です。
女性のかまってちゃんだけでなく、職場に生息している中年男性かまってちゃんについても考察していきます。
かまってちゃんの特徴
かまってちゃんは「とにかく、誰でもいいからかまってもらいたい」というのが特徴。これが「メンヘラとの違い」です。メンヘラの場合は「誰か特定の人物」に対してかまってもらいたいという意味になります。
また「かまってもらう方法」としては「『若干自虐してみたり』『不幸のヒロインになってみせたり』『意味ありげにため息をしたり』」します。
そして周りからの大丈夫?」とか「いやいやキミはそんなことないよ」という言葉を待っています。
例えば、飲み会で「一般的に見てスタイルがめちゃくちゃ良い女性」が急にため息をつきながら、「最近太ってきてさぁ、二の腕のところとからヤバイんだよねぇ」と細くてきれいな二の腕を見せながら誰に言うでもなく大きめの声でつぶやきます。
誰が見ても「全くヤバくない二の腕」なので「いやいや、そんなことないっすよー」と周りの男たちが言うわけです。するとそのかまってちゃんは「ちょっと遅いな!もうワンテンポ早く入れたんじゃない?」とばかりに、「もうほんとにヤバイんだってブヨブヨ!最近1週間ぐらい全然運動できてないし・・・」とまだ「そんなことないよ」を欲しがります。
このとき、同じ席には「どう考えても直近3年ぐらいは運動せず、好きな物を好きなだけ食べてきたであろうポッチャリ女性」もいるのです。その女性を見ると「私はいま、ここにいませんよ」的なスーッと引いた表情をしながら目の前にある食事を凝視しています。絶対にかまってちゃんの発している言葉に気づいているのですが、それには全く反応していません。
これは悪質。悪質かまってちゃんですよね。
かまってちゃんは「誰が見ても太ってない」体型をしているのに、あえて自分が自信のある「二の腕がヤバイんだよねえ」と強引に放り込んできます。しかも同じ席には「明らかにぽっちゃりな女性」がいるときに。
悪質かまってちゃんになると、このように「周りの第三者をも自分の承認欲求を満たすための道具にする」のです。
そのためかまってちゃんは「本当の自分の弱点」を言うのではなく「むしろ長所」をわざとらしく悲観的に言います。
そしてこの後が重要なのですが、相手からの「そんなことないよ」を待っているのです。もう何やってるの早く言って、と。本格派のかまってちゃんの場合は「そんなことないよ」とか「大丈夫?」という言葉を相手に言わすように東野圭吾ばりの伏線を張って仕向けてきます。
(※東野圭吾おすすめ本⇒ナミヤ雑貨店の奇蹟)
相手の返答の選択肢を狭めてくるのです。頭脳派かまってちゃんです。
例えば、上記でご紹介したかまってちゃんの「私太ってるでしょ?」という問い。普通の社会人なら「そんなことないよ」としか言えません。よっぽど仲が良ければ
「ほんまやな、どことなく伊藤ハムっぽいよな。名前も伊藤やし」と言えますが(言えない)、一般的には「そんなことないよ」か「いや全然大丈夫と思うよ」ぐらいしか言えません。
かまってちゃんへの対処で私の失敗談
かまってちゃんは、「不特定多数の人にかまってもらいたい人」です。つまり「誰でもいいから」かまってもらいたいのです、私ここにいるよと。青山テルマ状態なのです。
かまってちゃんの対処法を考えるときに、一番厄介な部分である「誰でもいいから」かまってもらいたいというのをまずは押さえる必要があります。
私も失敗した経験があります。私の場合は、この「誰でもいいからかまってもらいたい」というかまってちゃんに対して「いや知らんがな」と真剣に、正面から組み合っていた点です。もっと遊びの部分があってもよかったと、今となっては感じています。
私が20代半ばぐらいのころ。
職場で残業をしていると、後輩の女の子(かまってちゃん)と私だけが残っている状態でした。私は「早く帰ってゲームしたいな」と思いながらパソコンのキーボードを久石譲のSummerのように叩き仕事をしていました。
すると急に「はぁ・・・」と後輩の女の子から大きなため息が。
「ん?」と思いましたが、そのままスルーして仕事をしていました。
すると「はぁ・・・」とまたため息。ちらっと後輩を見ると、全然仕事もせずにぼんやりとしています。
何だ?仕事しろよと思いましたが、そのまま特に気にすることなく仕事を続け、イヤホンをPCに接続して葉加瀬太郎のエトピリカをユーチューブで聞きながら仕事を続けました。そして自分の仕事が終わると、テキパキと帰る支度を整えて
「オツカレシター」と軽い感じで言って帰り楽しくゲームをしました。ゲームの調子も良かったと思います。
そして次の日職場に行くと、私がもの凄い悪者になっていました。なになに?どしたの?と話を聞くと
「A子が泣いているのに、先輩はうるさいからって急にイヤホンで音楽を聴いて泣いてるA子を無視して帰った」と私の行動がぎゅっと1行にまとめられて、変な噂が流れていたのです。(大まかには事実ですが)
いやいや、知らんがな!っていうか泣いてなかったやろ!と。
そしてかまってちゃんは同僚(特に女性社員)たちに囲まれています。周りから「大丈夫~?」などと言われているかまってちゃんを見ると、「妙に生き生きしている」のです。大変だったねーなどと言われて、めちゃくちゃ嬉しそうにしています。
また上司からは「後輩の面倒を見るのも仕事のうちだぞ」と言われて、「はぁすみません」という感じでした。
このようにかまってちゃんへの対応を間違えると、急に自分が巻き込まれることになります。私はこのような経験をいくつか繰り返して、ようやく「かまってちゃんへの対処法」という安息の地にたどり着きました。
かまってちゃんへの対処法
かまってちゃんへの対処法は相手によっても変える必要があります。ここでは「女性の場合」と「中年男性の場合」に分けています。
かまってちゃんが女性の場合
女性のかまってちゃんへの対処法としては「薄っすら構う」のが一番です。がっつり構うのも疲れますし、無視すると火の粉がこちらに飛んでくる場合もあります。
例えば上記の20代半ばの私が失敗したシチュエーションで対処法を考えます。
まず最初にかまってちゃん後輩からため息が聞こえてきます。これはスルーでOKです。こんなことで構っていたら「こっちの身が持たない」です。そして次のため息もスルー。
さらにその後の「葉加瀬太郎を聞くのも問題なし」としましょう。選曲は仕事中なので情熱大陸のほうが気合が入るかもしれませんね。
「問題なのは最後」です。「オツカレシター」と軽く帰るところ。修正できる点があるとすればココ。
今なら帰る前に「『彼女(ゲーム)に急用ができて直ぐに帰らないとダメなんだけど、もしよかったらコーヒーかなんかいる?」と聞きますね。「最後に」コミュニケーションを取るのが重要なのです。終わり良ければすべて良しの精神です。
がっつり構うわけではなく、「最後に」さらっと構うのが大人。いつまでも構ってられないので、「終わりの目途を付ける」のです。こちらが主導して。
その後は「(コーヒーホットだから)熱いよ」とコーヒーを渡しながら「あなたが悩んでいるのは知ってますよやれやれだよね的な少し困った表情をして」帰ります。アカデミー賞で助演男優賞をもらえるぐらいの演技を見せつけるわけです。
あーうぜーなー、と無視していてはめちゃくちゃ嫌われます。
職場のかまってちゃん中年男性への対処法
かまってちゃんと聞けば何となく「若い女性」というイメージを持っている人も多いと思いますが、そんなことはありません。
脂ぎったおじさんも十分にかまってちゃんになります。気持ち悪いですが、本当にいます。
いい年したおじさんも構ってほしいのです。おじさんの場合はかまってちゃんは「シンプルに気持ち悪い」ですが、職場では対処しなくてはいけません。
まだ若い女性がかまってちゃんだと、私(30代ぐらい)の年齢になれば「まぁそういう時期もある」という感じになりますが、おじさんが相手だと「無」ですよね。めんどくせーなと。中年男性の場合はいまだに「寝不足自慢」や「仕事忙しい自慢」「数十年前の学歴自慢」をしてきます。
「やってることは中学生と一緒」なのですが、本当にいます。かまってちゃんおじさんは要は「すごいですね!」と言われたいのです。
ただおじさんのほうは単純で「凄いと思われたい」「モテたい」というのが強すぎる人がかまってちゃんになります。特に「モテたい」と強く思っている中年おじさんはかまってちゃんになりやすいです。
学生時代に「なんか周りをキョロキョロしている」人は危険です。かまってちゃんおじさんになる確率が高いですよ。
職場にいるかまってちゃんおじさんも「なんか周りをキョロキョロしている」のです。なんとも言えないな顔で。そして視線が合うと「あのさー」と喋りかけてきます。(仕事しろよ)
職場のかまってちゃん中年男性は「自分より立場が下の人間に対して」かまってちゃんぶりを発揮します。
そのためまだ会社に入って間もない新人女性に「何かあったらいつでも直ぐに相談して(キリッ」と余計なお世話を焼いてしまうのです。
この「俺に相談してきて」というのは間違いなくかまってちゃんで、そういう人ほど絶対に頼りになりません。
またかまってちゃん中年男性は、「部下にかまってちゃん気質を見せる」のが厄介なのです。かまってちゃんおじさんは上司に「かまってよー」とはならないのです。
上司に言ったところで「なんだキミは、ふざけてるのか」と一蹴されるからです。
そして「狙われるのは若くて自己主張できない女性」がターゲットにされます。やたら若い女性に絡みに行くのです。かまってちゃんおじさんは同年代の女性からは相手にされないので、自己主張がまだ得意ではない若い女性に絡みます。
若い女性はまだ本来の自分を職場で出せません。そのため、かまってちゃんおじさんから話しかけられても「えぇそうなんですかー」とそれなりに相槌を打ってしまうので、かまってちゃんおじさんは嬉しくなります。若い女性は当然ながら「迷惑じゃジジイ気づけや!」という声色や顔の表情をしていますが、かまってちゃんおじさんには通じません。
かまってちゃんおじさんは「異常に同年代の女性から嫌われる」という性質を持っているので、同年代の女性からは無視されがちです。そして男の部下もかまってちゃん上司のことは「あいつキモイ」と近づきません。
かまってちゃんおじさんの対処法としては「緩やかに無視」が良いです。ただ「かまってちゃんおじさんは上司」の場合が多いので、なかなか強く断りきれない人もいるのではないでしょうか。本来なら
「ちょwうざいんですけどまじ勘弁してくださいwwあと口臭いしwウケるw」と言えれば良いのですが、若い女性がこのようにはっきり言えるようになるのは、もうちょっと後。しばらく年月を重ねるとコレに近いことは言えるようになります。(女性は強し)
そのため最初は、相手から何か言われても「無視」して「ちょっと聞いてる?」と相手から言われたら「はい?なんですか?」と大きめの声で聞き返します。これを繰り返すうちに、かまってちゃんおじさんも「何か反応悪い」と気づくので、徐々に離れていきます。
かまってちゃん中年男性に一番してはいけない対応としては「ヘラヘラする」ということです。男女問わず若い人は、ちょっと嫌なことがあっても「ヘラヘラしている」ことが多いので、相手も調子に乗ってくるのです。
それでもどうしても「無視したり言い返すことができない」という人は「物理的に距離を取る」ようにしましょう。かまってちゃんおじさんが近づいて来たら「あからさまに」トイレに行ったり席を外すようにしてください。
かまってちゃん中年男性に構っても百害あって一利なし。どうせ出世もしないですし、出世しててもいろいろ言ってくるので単純にウザいです。かまってちゃんおじさんは基本スルーでいきましょう。
【次の記事も読まれています】