世の中には「必要以上に自分を大きく見せる人」が多いですよね。そんななか、謙虚な人は、全く他人に対して偉そうな態度を取りません。自然と周りに人が集まってきて、そこはかとない強さと自信も感じることができます。謙虚な人の特徴7つをお伝えします。
謙虚とはなんだろう。本当の謙虚さとは
謙虚とは、「偉ぶらず、相手を尊重し、素直に人と接するさま」です。媚びたり、変にへりくだったり、太鼓を持ってどんどん大きく叩くという意味ではありません。
「そこはかとのない強さと自信」が見えるのです。一見したところ、普通に見えますが、「こいつ、できるな・・・」と漫画などで描かれている、あの感じです。
世の中を見渡してみると、自分を必要以上に大きく見せる人も多いですよね。まさに裸の王様状態で、偉そうに周りの人たちに接していますが、「誰からも尊敬されていない」パターン。
それに比べて、「良い謙虚さ」を持っている人は、自然と人が集まり周りからの信頼も厚くなります。
謙虚な人の特徴
謙虚な人の特徴は次の7つです。
- 自然と周りに人が集まってくる
- 謙虚になれる自信がある
- 他人の意見に真摯に耳を傾ける
- 感謝の気持ちを持ち、伝えることができる
- にこやかである
- 厳しさも持っている
- 見返りを求めない
自然と周りに人が集まってくる
謙虚な人の周りには、「自然と人が集まってくる」という特徴があります。それは、周りにいる人たちにとって、謙虚な人といるのが「居心地が良い」からです。
誰だって、態度が悪くて自己中で自分の話しかしない人の周りには行きたくありません。
仕事関係の場合は、「仕事で仕方なく」偉い人の周りに人が集まることもありますが、それは「お金の力」です。
謙虚な人の周りには、「同じように謙虚な人が集まる傾向」があります。そういった「空気感に敏感な人」は、ギスギスして根性が腐っている人を嫌って謙虚な人の周りに集まります。
謙虚になれる自信がある
謙虚になるのは、「実は難しい」です。なぜなら、自分に自信がないと「自分の立ち位置を下げることができない」からです。
謙虚になる、ということは「本来の自分よりも立ち位置を下げる」ことになります。なかには、ゴリラと同じように大きく胸を張ってドンドンと胸を叩いて自分を大きく見せようとする人もいます。
「世の中には」ゴリラタイプの人のほうが多いですよね。誰もが「自分のことを凄いと思われたい」と感じているハズです。
そんななか、「謙虚になれる」のは、「自分の立ち位置を表面上下げたところで、自己評価は高いまま」だからです。
「良い謙虚さを持つ」というのは、自己評価が高くなければできません。
【関連記事はこちら▼】
他人の意見に、真摯に耳を傾ける
謙虚な人は、頭ごなしに他人の意見を否定しません。それが、どんなに的外れな意見でも、最後まで意見を聞きます。また、立場の違う人からの意見も聞きます。
実はこの作業、簡単そうに見えてなかなかできません。
例えば、現在20代の人が、中学生の意見を真剣に聞くことができるでしょうか。中学生から「高校受験や大学受験の心構え」を聞くことができるでしょうか。中学生が「まずは何をしたいかだよね、受験の前に」とこちらに話してきます。
「何言ってんだ何も知らないくせに、ガキは家に帰ってママとミルクでも飲んでな」
と感じるのではないでしょうか。
謙虚な人は、こういう「明らかに自分のほうが詳しい知識を持っている事柄」でも相手の意見を真摯に聞くことができ、かつ、相手を尊重し、意見も取り入れながら自分の意見も相手に伝えることができます。
感謝の気持ちを持ち、伝えることができる
謙虚な人は、「現在の自分は周りの人たちがあってこそだ」という気持ちを持っています。周りにいる上司や同僚、さらには部下にも感謝の気持ちがあります。
そして、心の中に思っているだけでなく、それを相手に伝えることもできます。
今の時代は「伝えること」の重要性が増しているのではないでしょうか。心の中だけで「サンキューな」とカッコよく思っていても、相手に通じません。エスパーではないのです。
相手にしっかりと、「サンキューな」とカッコよく伝える必要があります。
自分の生きざまを背中で見せても良いですが、背中はどれだけ見ても背中です。しっかりと思いを言葉に変換して、伝えることも謙虚さです。
「俺の思いは何も言わなくても伝わっているだろう、へへ」と思っていても、何も伝わっていません。本当に相手を思いやるなら、相手に分かる形で伝えるべきです。自分のプライドを捨ててでも。
謙虚な人は、「どうして自分が今の立場になったのか」を考えたときに、「周りの人たちに助けられた」という感謝の気持ちを持っています。何か恩を受けたら「ありがとう」と言う、謙虚な人にとっては自然なことです。
にこやかである
謙虚な人は、「基本的ににこやか」です。「空気感が軽い」です。そのため、「話しかけやすい」ので周りに自然と人も集まってきます。
またヘラヘラしているのではなく、「にこやか」というのが重要です。
ヘラヘラは周りの状況に自分を合わせていますが、にこやかというのは自分発信でしています。謙虚な人は、誰かと会話するときも「相手の気持ちになって考えることができる」ので、むすっとしたりぶしつけな対応をしません。
厳しさも持っている
謙虚な人は、「厳しさ」も持っています。なんでもかんでも、相手のことを受け入れるわけではありません。
もし何に対しても、謙虚なままだったら、それは謙虚ではなく「ただのヘタレ」ですよね。ビビって何も言えない、できないヘタレになります。首を縦に振ることしかできない「赤べこ」です。
そうでなく、「良い謙虚さ」を持っている人は、「程よい正義感を持っている」ので、自分の中との基準と違うことは「NO!」と言えます。
謙虚なだけでなく、「厳しさもある」というのが重要です。ただ単に謙虚なだけだと、相手に舐められます。
そうではなく、「しっかりとダメなものはダメと言える」というのも重要です。
見返りを求めない
社会に出ると、「見返りを求める人」だらけです。「何かしたら、何かしてちょうだい」と言わないまでも、明らかに態度で示してくる人もいます。
テレビでは、芸能人が「後輩に飯をいつも奢ってるのに、感謝もしない」と言っている人もいますが、むしろ逆です。「貴重な時間を俺の自慢話を聞くために使ってくれてありがとう」と言わなければいけません。後輩からすると、先輩との食事は「仕事の一環」です。その分、何か仕事くれよと思っています。
ただ謙虚な人は、「別に俺に何か返さなくてもいいから、(俺がお前にしてることを)お前の部下にしろ。俺もそうやってもらった」と言います。これには、ご飯を奢ってもらったり、仕事で手柄をもらったり、そういうさまざまなことが含まれています。
これも普通はなかなかできません。