相槌が多いだけじゃなく、信じられないぐらい速い人っていますよね。
「うんうんうんうん」「あーはいはいはい!」
全く相槌を打つポイントじゃないのに、ふんふんと高速で相槌を打たれたら「あれ?この人の前世は赤べこだったのかな?」と思ってしまいます。
相槌が食い気味過ぎて「もはや相槌になってない」のです。そしてあまりにも相槌のタイミングがおかしいので、「話すほう」も非常に話しづらいです。いつまでもうんうん言われ続けると、そのうち夢にも出てきそうです。夢に出てくる前に相槌のタイミングが速くて多い人の心理と対処法を見ていきます。
「うんうんうんうん」何がうんなのか相槌が速い人
相槌が食い気味で速い上に「うんうんうん」と回数が多いと、うんうんが気になって話をする気力もなくなります。うんうんに話す気力が吸い取られるのです。
それもそのはずで、相槌の意味はgoo辞書によると下記の通りです。
相手の話にうなずいて巧みに調子を合わせること
引用:goo辞書
もともとの意味としては、職人が鍛冶(かじ)を交互に鍛冶を打ち合うことをさすようです。そのため「うんうん」「えぇえぇえぇ」と食い気味で連発するのは「もはや相槌と呼べるのかも怪しい」ですよね。
そして相槌とは「話をしっかり聞いたうえで、その話を理解してる」というのを表す方法として使うのが普通ですが、相槌が多い人は「自分中心のタイミング」でうんうん言ってます。
この状態になると「この人は何をうんうん言ってるんだろう」と理解できなくなります。さらにうんうん聞いていると、無意識のなかでもうんうんが気になってきて非常に話しづらいです。
「この人はまた、何の脈絡もなくうんうん言い出すんじゃないか。いや、話す前にうんうん言い出すかもしれないぞ…。」
この状態のままモヤモヤしていると、うんうんに押しつぶされてしまいます。どのような心理でうんうんを食い気味で連発しているのか見ていきます。
相槌が多くて早い人の心理
相槌が多くて早い人の心理は次の3つです。
- 話を聞く気がない
- 早く結論言えよの圧力
- 自分は抜群のタイミングで相槌を打っている
それでは具体的に一つずつ確認していきます。
話を聞く気がない
まず相槌が食い気味で速い人の心理として一番大きいのが「最初から全く話を聞く気がない」ということです。話の内容に「全く興味がない」か「話相手に興味がない」かのどちらかです。
そのため「念のために相槌でも打っとくか…、面倒くさいけど」という感じで適当にうんうんと言ってます。
「変な相槌を打つんだったら、やらないほうがいいんじゃ…」と思いますが、そこには「謎のマイルール」があります。そして、「まぁ相槌さえ打ってれば相手もいい気持ちになって話すだろう」とどこか傲慢な考えも見えてきます。
また相手のことを「どこか下に見ている」状態で、相手にはこれぐらいの相槌で十分とも思っています。
その証拠として、このタイプの人の場合、その人よりも立場が上の人との会話を見てみてください。おそらく「普通のタイミング」で相槌をしています。
つまり「普通の相槌も打てるけど、面倒だから適当にうんうんしてる」とも言えます。
早く結論言えよの圧力
次は「せっかちな人」に多いタイプです。これは特に「職場」や仕事関連で多く見られます。電話をしているときなど「エグイぐらい、えぇ!えぇ!、はいはい!を大きな声で連発」している人もいます。このようなせっかちな人の場合、
「早く結論言えや!」というのを相槌で表現しています。
本来ならえぇえぇではなく、「で結論は?」と言いたい人です。仕事ができるタイプにこの「食い気味相槌の圧力を使う人」が多いです。的外れなことや前置きが長いと感じたら「はいはい」がどんどん速く、そして大きな声になります。目もバキバキです。
特に話してる相手が「回りくどい言い方」をしていて、自分の中で「大体こんな感じの結論やろ」と先回りしているときは、相槌は食い気味というより「かぶせ気味」でしてきます。これはもう「早く話を終わらせたい」という証拠です。
私生活で身近な人にこのタイプがいると「めちゃくちゃ嫌われる」のですが、職場では「それなりに通る」のがこのタイプです。
自分は抜群のタイミングで相槌を打っている
最後は「自分は相槌を打つのが上手い」という心理状態。
本人的には「私は最高の相槌を相手に提供している、感謝してほしい」という感じです。話を聞く側に回っても「自分が主役」で、どこか演技っぽく大げさに相槌をしてきます。
こちらの話を聞いて相槌をしているというより、「自分のために」相槌をしているという感覚です。少し難しい表現ですが、このパターンの人は「悪気がない」ことがほとんど。
無邪気ゆえに対処が難しいパターン。
相槌を注意することなんて、ほぼないですよね。そのため、こういう「天性の変な相槌打ち」は、「自分の相槌がおかしい」と気づくことなく「うんうんうんうんうん」と言い続けることになります。
相槌が多くて早い人の対処法
相槌が多くて速い人の対処法は次の2つです。
- 相槌を打たれたタイミングで話を止める
- 相手に全く同じことをする
それでは、具体的に一つずつ見ていきましょう。
相槌を打たれたタイミングで話を止める
実はこの「相槌を注意する」のは現実的に考えてかなり難しいです。なぜなら「注意するレベルのことではない」からです。
もう明らかに「あーはいはいはい!うんうんうんうんうん」と壊れかけのRadioのようにずっと言ってるなら別ですが、普通は微妙なラインであることが多いです。
そのため「相手に気づかせる」のが重要。そこでまずは、「穏健な対処法」として相手が「うんうんうん」と相槌をしてきたら「少し間を開ける」ようにします。
意識的に「相手のうんうんうん」で話を止めます。
相手からしても「どうかしたのかな?」と何か「感じるもの」があるはずです。もし何度か試して「全くうんうんうんが止まらない」場合は「ふーっ」とため息をついてみるのもアリ。アメリカの俳優になったつもりで、両手を上に上げて「やれやれ」みたいな感じです。
とにかく相手の「うんうんうん」と言うタイミングをずらす必要があります。
相手に全く同じことをする
次の対処法は「大胆」な方法です。もう限界、話をするたびにうんうんうん聞かされるとストレスで禿げそうという人向け。
相手の癖のある相槌を完全にコピーします。
相手が「はいはいはい」と被せてくるタイプだったら同じように「はいはいはい」と被せます。
タイミングや言い方まですべて真似するのが効果的です。すると相手もさすがに、
「なんかコイツ、はいはいうるさくね?」となります。相手がよっぽど感が悪くない限り「3回ぐらい連続で真似する」と相手は若干気まずい感じで「変な相槌」をしなくなります。
この対処法は職場などではなく「身近な人で今後も長い期間付き合うことになる人」にするのが効果的。
最初のほうにバシッと対処することで、「その後」の長い期間、うんうんうんに悩まされずに済みます。「嫌な事から片づけておくほうが良い」とおばあちゃんがよく言ってました。
まとめ
相槌が食い気味だったり多い人が近くにいると「どうしても相槌が気になって」しまいます。そして気になり始めると「相手がうんうんうん」と相槌してる言葉だけが耳に残ってストレスになります。
「うんうんうん」「はいはいはい」
夢にまで出てきそうな勢いで、最悪の場合「自分にも移る」可能性さえあります。それぐらい「変な相槌」は威力があります。
ただ相槌は「面と向かって注意するほどでもない」ので、「何となく相手に気づかせる」ようにしましょう。そうすることで、人間関係も変な相槌も悪化させることなく、上手く対処できるようになります。