プレイステーションVRの勢いが凄い
今、プレイステーションVRの勢いが止まらない。現在、店舗などでは品切れの状態で、順次、出荷されていくようだ。さらに、今冬に「「カイジVR ~絶望の鉄骨渡り~」が発売されるのが決定した。
おそらく、いま、30代ぐらいの男性は「ざわざわ」しているのではないだろうか。「賭博黙示録カイジ」(福本伸行作)を読んでいたり、藤原達也の映画など見たりしている人は
「橋かよ!」「絶対途中で鉄骨細くなるから、スニーカーの真ん中に線を書こう」
と思っている人も多いはずである。特に橋編だと、一回目のときは「足の骨が折れる程度の高さ」で2回目は「もう生還不可能レベルの高さ」である。この違いもどの程度リアルに表現できているのかも気になる。それにたぶん、作中でもあったが、「風」が大きく聞こえてくるのかもしれない。そして、カイジから「幻聴だぁぁぁ!」と言われるのだろう。
それにしても、そもそもVRとは何なんだろうか。
2016年はVR元年と言われている
VRとはバーチャルリアリティ(Virtual Reality)の略称で、日本語で「仮想現実」というところが分かりやすいのではないだろうか。
バーチャルリアリティは、コンピュータによって作り出された世界である人工環境・サイバースペースを現実のように知覚させる技術である。時空を超える環境技術であり、人類の認知を拡張する。
ウィキペディアより引用
このVRの仕様をみると、視界をふさいでというか、見える範囲はすべてゲームの中の映像ということになる。これにイヤホンをして耳をふさぐと、視覚と聴覚が完全にゲームの中に入ることになる。
特に視覚から得る情報というのは、大きいものがあるので、実際には触感や臭いがなくても、脳が錯覚してこれらを感じることもある。まさに仮想現実ということを感じることが出来るツールではないだろうか。
デメリットは何かあるのか
考えられるのは、やはり「目」に対する影響だ。特に子供の場合、10歳未満だと影響も多くでる。このため、VRデバイスの標準では対象年齢13歳以上とされている。子供も場合は影響を受けやすいということで、中学生から遊べるということになりそうだ。
この点については、昔から言われている「やり過ぎない」ということが大事だろう。何事もやり過ぎはよくない。
そして、「眼鏡を着けながらできるのか?」という疑問に対しては、実際にレビューをみると「特に違和感もなくできる」ということだ。それもそのはずで、眼鏡をかけながら出来ないというのは、恐らく、初期の開発段階でも言われていることだと想像できるので、メガネを着用したままでのプレイは必須と思われる。
将来性は?今後普及するのか
現在の状況からみると、ある程度の普及はしそうである。店頭からも在庫が品薄になっているうえ、テレビなどでも宣伝効果が非常に高い。アマゾンでも入荷待ちの状態だ。普段はゲームに興味がない層にも浸透する可能性もある。
そして、徐々に小型化されてスマートになっていくのだろう。徐々に現実と仮想という境界線が、現在の「通貨」という概念と同じように、「実際にあるかどうか」というのが意味を持たなくなる。さらに、製品はもっと小さくなってマイクロチップ化され、それが体内に埋め込まれ政府に監視・・・という陰謀論が出来上がる。
ともかく、日本の技術の高さが非常にわかりやすい形で出てきた。こういうことが日本発信であることが、日本の競争力の強さということになっていると思う。