日本の保守とリベラルの違いとは

日本での保守とリベラルは欧米とは違うことを理解する

保守 リベラル

おそらく、2018年は「保守」と「リベラル」について、多く議論がされる年になると感じています。それは、憲法問題や北朝鮮問題などで「議論番組」が多くなったり、コメンテーターなどの発言で炎上したりするなかで取り上げられると予想します。

この保守とリベラルというのは、各国によって「少しずつ」その意味合いが異なってきます。なので、欧米での言葉をそのまま日本に持ってくると

「うーん、どうもしっくりこない」となるわけです。

みんな大好きWikipediaで、保守とリベラルの意味を確認します。

保守主義または保守は、従来からの伝統・習慣・制度・社会組織・考え方などを尊重し、それらを保存・維持するために、急激な改革に反対する社会的・政治的な立場、傾向、団体などを指す用語である。

リベラル(英語: liberal)は、「自由な」「自由主義の」などを意味する英語で、政治思想の分野では主に以下の2つの意味で使用されている。
自由主義(リベラリズム)や、その支持者(リベラリスト)。対比語は権威主義、全体主義など。(本来かつ世界的な用法。詳細は自由主義を参照。)特に社会的公正や多様性を重視する自由主義や、その支持者。類似用語は社会自由主義、進歩主義など。

日本の保守の意味とは

現在の日本のイメージで、「保守」と聞くと

  • 安全保障では憲法改正
  • 政治的には伝統重視
  • 経済的には自由主義

ではないでしょうか。

「安全保障」では、憲法問題で言うと「改正派」となります。「政治的」には、伝統重視と言いますか、分かりやすいところで言うと「移民反対派」だと感じます。また、「経済的」には自由主義、これは自由貿易や規制改革などが挙げられます。また、金融面では緩和派になります。

日本のリベラルの意味とは

現在の日本のイメージで「リベラル」と聞くと

  • 安全保障は反戦
  • 政治的には人権・平等が大切
  • 経済的には規制

ではないでしょうか。

「安全保障」では、憲法問題で言うと「改正不要」となります。「政治的」には、平等・人権に重きを置いているように思えます。また、「経済的」には、規制派と言いますか「ある程度市場をコントロールする」イメージです。金融面では引き締め派です。

日本では世代によって保守とリベラルの意味が真逆になる

「読売・早大共同世論調査」

上記の調査を分かりやすいところで言うと、共産党が高齢者になると「リベラル」で、若い人は「保守」と感じています。これは「時間軸」がズレているため、このようなズレがあるのではないでしょうか。

つまり、高齢者の人は「戦前から現在まで」を比較していますが、若い人は「この10年ぐらい」の期間で考えています。

若い人は、現在の憲法なり枠組みなどを「保守」しているのは共産党で、それを「改革」しようとしている自民党・維新をリベラルと考えています。つまり、現在は保守とリベラルの意味合いが変化している過渡期であると思われます。

そのため、自民党が保守と聞くと「何かしっくりこない」と若い人は感じるのです。

保守が批判される主な理由

保守が批判される理由としては「軍事国家にしようとしている」「差別主義者」と、主に安全保障や政治面での問題が多いです。憲法を変えることで、平和憲法を変えて「戦争ができる国にしようとしている」ということになります。

また「差別主義者」と言われるのは「多様性を認めない」ということでしょうか。移民政策などには否定的は人が保守には多いです。

もう一つ加えるなら、「規制緩和」も批判される対象です。基本的には、「自由競争」を推進しているので、規制を緩和することで「バランスが崩れる」ことが批判されます。

リベラルが批判される主な理由

リベラルが批判される主な理由は、理想を語り過ぎるということがあります。人権・平等・多様性などは、すべて重要です。しかし、人間の本質としての問題を「理想」ですっぽり覆ってしまい過ぎるのです。理性ですべてをコントロールしてこその人間といった考えが強すぎるので、批判されやすくなります。

憲法問題では、「平和憲法を守る」とありますが、仮に戦争なった場合の「事後」を考えていない傾向があります。つまり「もし戦争になったらどうするのか?」という答えを避けているのです。日本には戦争は関係ない、という前提が批判されます。

アメリカから見たら日本の政党はすべてリベラル

アメリカから見た場合、日本の政党はすべて「リベラル」に見えるのではないでしょうか。日本では保守と呼ばれる自民党の政策も、アメリカではリベラルすぎるぐらいです。

特に、社会保障はリベラル過ぎるぐらいです。国民皆保険や大学無償化など、日本の政党ではすべてが「容認」している政策です。これはアメリカだと「超左翼」になります。基本的には、日本は「大きな政府」が向いている国なのかもしれません。

そして、安全保障では「他国に一切、軍隊を出さない。他の国はすべて自力で頑張って」とアメリカで言うと、超保守になるかもしれません。アメリカでのリベラル的な考えだと、「世界平和」をアメリカがコントロールしなければならない、となるはずです。つまり、中東なのでの紛争に対して「アメリカが解決しないといけない」と「人権や平等」の観点から考えるわけです。世界レベルで考えた場合のリベラル的な「平等・人権」です。

しかし、日本では「日本国内の平等・人権」が大切なので、世界のどこかで紛争が起きていて「日本が解決できる能力を持っていたとしても」、海外に自衛隊を派遣することは「リベラル的にはダメ」なのです。このように考えると「日本は日本以外の国で何が起こっても考えなくて良い」ことになるので、安全保障では「平和憲法を盾にした超保守」と言えるかもしれません。

この辺りも「国によってリベラルと保守から変わる」ことだと言えます。対象して捉える範囲を変えることで意味合いも変わってきます。

日本では「移民問題」がないので政策もイージーモード

日本で「移民問題」というのは、あまり話題にもなりません。しかし、ヨーロッパなどは大変です。以前、NHKの番組で、アフリカからの難民のドキュメンタリーをしていたのですが、本当に大変そうでした。

アフリカから10人用ぐらいのゴムボートに100人ぐらいが乗ってヨーロッパに向かうのです。そして、途中でヨーロッパ側の保護団体に救助されて、ヨーロッパへと移動してきます。

この移動してくる難民の数が半端じゃないのです。東洋経済新報社の記事によると、ドイツだけで年間100万人の難民が入ってくるのです。

1日あたり2,700人以上の人がドイツにやってくるのです。日本の場合、北朝鮮から日本に10人ぐらいが来ると一気にニュースになりますが、その数は比較できません。しかも、今後のアフリカ大陸は急激な人口増加が見込まれていて、その数は増えることが予想されます。

この難民・移民問題は相当、難しいですよね。人権的な観点から言えば、私もNHKのドキュメンタリーを見て「何とか無事にヨーロッパにたどり着いてほしい」と思いましたが、その数が大きすぎるのです。1日に2,700人以上もドイツだけで難民が流入するとなると、話は変わってきます。受け入れるほうのキャパシティーを超えているのです。誰しも「自分の生活水準を下げてまで受け入れたいとは思わない」と感じているはずです。

さらに、

すさまじいのはナイジェリアの北側に位置するニジェールである。同国は2015年現在、日本のほぼ3.4倍の広さの国土に1990万人が住んでいるに過ぎない。だが、先述した年率4.0%の速度で人口が増え続けた結果、85年後の2100年には2億933万人に達するとみられている。引用:「人口爆発」の時代に突入するアフリカHUFFPOST

アフリカの人口増加率が半端じゃないのです。まず、アフリカの中でも経済大国として知られるナイジェリアが増加し、次々と周辺の国にも広がっていきます。上記の引用記事にもあるように、本当にかなり増加することになるので、「ヨーロッパはどうするんだろう?」と思います。ヨーロッパだけでは抱えきれず「日本もよろしく」となるかもしれません。今から50年後ぐらいが一番、ヨーロッパから全世界へ普及する移民問題がヤバくなりそうです。

それに「マッキンゼー・グローバル・インスティテュート」が算出した1980年から2013年の世界の中でのアフリカの企業の売上が占める割合が2%から1%に低下しているのです。つまり、人口は増えているのに、世界的な経済発展の割合から取り残されている状態です。

日本として、直接、難民・移民を受け入れることが難しいとするなら、アフリカの経済発展に貢献して、「アフリカからの難民を出さないようにする」ことで、間接的に難民・移民問題に貢献するのがいいかもしれません。

この移民問題は、日本の場合、リベラルな人でも「けっこう受け入れは渋るんじゃないか?」と予想します。移民問題での保守・リベラルという観点からは、日本は世界から見たら超保守的に分類されるのではないでしょうか。

スポンサーリンク
レクタングル大
レクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル大