映画マイインターンの感想・評価「爽やかな人生応援歌」

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映画「マイインターン」の感想・評価(ネタバレ含む)。ロバートデニーロとアンハサウェイが出ていて「仕事や家庭について考えさせられる」作品です。

作品を見ていると「デニーロとアンハサウェイの演技が上手すぎる」のに気づきます。特にデニーロが良かったです。

「そらモテるで」という感じの好々爺といった感じの「インターン」を演じています。私も将来デニーロみたいになりたいですね。やっぱり綺麗な服を着て、愛嬌があるぐらいがちょうど良さそうです。

あとはあの眉毛を上に上げて歯を見せない感じでクシャッと笑う顔さえできれば完璧です。やっぱりいくつになってもモテたいものですよね。(30代半ば独身男)
ロバートデニーロとアンハサウェイ

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マイインターンの感想【ネタバレあり】

オススメ度:4.0

マイインターン(洋題:The Intern)は2015年に公開されたアメリカの映画です。インターン役をデニーロが、インターンを雇う女社長役をアンハサウェイが演じています。

アンハサウェイの「マイインターン(研修生)」がデニーロになります。

普通インターンと言えば若い学生がするものですが、アンハサウェイの会社では社会貢献の一環として高齢者のインターンを雇います。デニーロは既に仕事を定年退職していて、妻も3年前に亡くしています。

そしてアンハサウェイは20人ぐらいの小さな会社をわずか2年ほどで200人規模の会社まで大きくした「若手のやり手実業家」。結婚もしていて小学生低学年ぐらいの子供がいます。そして旦那は専業主夫。まさに21世紀型の夫婦の形です。

若手のやり手実業家なので、仕事中は「めちゃくちゃ意識高い系」で、会社の中をエクササイズも兼ねて自転車でウロウロしています。歩いたほうが良いんじゃ・・・と感じましたが、「意識高い系」を最初に印象付ける方法としてはやっぱり自転車が最適です。

周りが歩いているなか、1人の美女がさっそうと自転車に乗って周りに指示を出しているので誰だって「何あれww」となりますよね。

ただこういう「意識高い系の若手女社長は家庭が上手くいかない」というのが世の常。やっぱり人生そんな上手くはいかないようです。子供を学校に送ると、いじわるなママ友から「あら忙しいそうね、子供のお菓子作れる時間ある?」みたいな感じでチクチクと攻撃されていました。

やっぱりアメリカでも女性は育児をするもの、と考えられているようです。日本と大きく変わらないですね。

さらに専業主夫で家庭にいるはずの夫が「まさかのママ友との浮気」も発覚します。女性が頑張って働いて会社を大きくしているときに、専業主夫がママ友とがっつり浮気をしているのです。

なんだかなー、という感じですよね。

さらにこの夫が浮気をしている時期に重なるように、会社では「アンハサウェイではもう会社を大きくできないから他からCEOを連れてこよう」という話になります。こういう大事なときに限って、家庭では夫が浮気。なんだかなー、と感じます。

さらに浮気の理由が「自分自身の尊厳を保つため」みたいな感じで、気持ち悪いなー怖いなーと思いました。全然理由になってないですよ。

それだったら「いやこれは性欲なんだただ単に」と言ったほうが正直で良いと私は思っていますがいかがでしょうか。浮気するときに「私が浮気をするのは、自己のアイデンティティを再構築するために不可欠なものだったという認識」という難しい言葉を使っていたとしても「どうせお前のアレはビンb(以下略)」ということですよ。

さらにこのマイインターンを見ていると、やっぱり「男は死ぬまで労働するほかない」と考えさせられます。

デニーロは仕事を引退して妻が亡くなってしばらくは、旅行に出たり老後の生活を満喫しています。しかしある日「ヒマやでしかし!」とインターンに応募することになります。

ヒマというよりも「誰かの役に立ちたい。社会と関係を持っておきたい」という感覚です。この辺りの考え方は男性と女性とで少し違う気がします。特に「社会との関係」という部分は男にとって重要ではないでしょうか。いわゆる「皆が会社に行ってて、自分も行ってるのが安心」みたいな。

社会の歯車になっているのが妙に心地よい感覚というのは、実際に歯車から卒業したときに感じるのかもしれません。

そしてデニーロはインターンに行きますが、最初は全く仕事がありません。アンハサウェイは自分の仕事に夢中で、デニーロのことなんて忘れています。

それでもデニーロは自分から仕事を見つけて、若い社員と積極的に会話をしたりして職場に馴染んでいきます。

するとその後はアンハサウェイからも徐々に信頼されるようになって、「マイインターン」として本格的に働くことになります。

仕事が充実してくると、同じ会社にいる同年代のマッサージ師の女性と仲良くなったり私生活にも「張り」が出てくるデニーロ。

男は「社会に貢献することで、自分の価値をようやく認識できる弱い生き物」なのかもしれません。社会への依存が強いということでしょうか。

この映画を見ると「老後になって寂しいと感じても働いたらええか」という前向きな気持ちになれます。そして60代や70代になると、誠実さや相手を思いやる気持ちなど人間として基本的なことがその人の人生の最後をどう彩るのかを決めるのだと感じました。

長々と書きましたが結局は「ジジイになってもモテたいんや!」という結論です。以上です。

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マイインターンのキャスト

役名 出演者
ベン・ウィテカー ロバート・デ・ニーロ
ジュールズ・オースティン アン・ハサウェイ
フィオナ レネ・ルッソ
マット アンダーズ・ホーム
ペイジ ジョジョ・クシュナー
キャメロン アンドリュー・ラネルズ
ジェイソン アダム・ディヴァイン
デイビス ザック・パールマン
ルイス ジェイソン・オーリー
ベッキー クリスティーナ・シェラー

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