映画「七つの会議」感想・評価~半沢が好きならハマる~

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映画「七つの会議」の感想・評価です。この作品は「半沢直樹」で知られる池井戸潤の小説が原作となっています。といいますか、もう「ほぼ半沢直樹」なのです。

キャストも「主要メンバーを除けば」脇役で出てくる人たちが「半沢直樹や下町ロケットで見かけた面々」。

これはあれかな「日曜夜9時の俳優縛りで作った映画かな?」と感じるぐらいです。

当然ながら制作しているのはTBSです。

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映画「七つの会議」の感想・評価ネタバレあり

七つの会議
例えば友人や恋人などとこの映画を映画館に観に行って「どうだった?」と感想を聞かれたら

「半沢直樹だった」と私は答えます。

おそらく一緒に観に行った人も「確かに半沢よね」と言うに違いありません。

中年おじさんが出てきて、画面いっぱいにおじさんの顔がどーんと出てきて怒ったり困ったり泣いている表情を次々としていきます

途中、北大路欣也(ゼロックス社長)が画面にドアップの状態で目をカッと見開いて怒っているシーンがありますが、思わず笑ってしまいましたよ。「迫力あり過ぎw」と。

さらにストーリー的には題名にあるように「七つの会議」を織り交ぜながら進行していきます。とは言うものの映像で見ると、そこまで会議に焦点が当たっているわけではありません。

実際に私は見終わってから「七つも会議あったか?」と思い返してみました。たぶん次の会議を合計すると七つになります。

  1. 香川照之が及川光博にガンガンにパワハラする会議
  2. ドーナッツを販売するために営業と経理が会議
  3. 経理が営業を追及を試みる役員会議
  4. 20年前の回想シーンのパワハラ会議
  5. 御前会議
  6. 国交省との会議
  7. 最後のシーンで「これから会議ですよ」と言っている

思い返してみると、たぶん上記の七つの会議を「縦軸」としているのだと思います。(いやいや違うよ馬鹿じゃないのという場合はTwitterで「#エッジニュース」とつけてツイートしてもらえればエゴサして修正します)

題名では「七つの会議」とありますが、実際はそこまで会議自体に重点を置いていない気がしました。

どちらかといえば「社会正義」や「出世」を描いている作品で、個人や会社の利益を追及する人と社会の利益(人命)を追及する人の葛藤がバンバン伝わってきます

細かい描写はサラリーマンに突き刺さる

ただ作中で描かれている「細かい描写」は会社員なら思い当たるフシがある人も多いのではないでしょうか。

特に同期が偉くなったときに「急に態度が変わるやつ」は結構多いです。

しかも会社員では「役職が上になると同期でも敬語を使う」という暗黙のルールみたいなものがあるので、「自分の嫌いなやつ」が役職が上になったら「マジで胃がキューっとなるぐらいストレス」になります。

しかも「キミは昔と変わらないねぇ。だからそこのポジションなんじゃないの?」という作中のセリフは、ぐっときます。

ここまであからさまなことはなくても「近いこと」は実際に見たこともあります。「近くに昔の同僚がいるのに無視して颯爽と歩いたり」「役職がだいぶ上なのに、出世していない同期に『〇〇先輩よろしく頼みます』」とか言ってみたり。

こういう光景を見るとやっぱ男は出世なんやな・・・と感じる次第です。

ただ作品でもありますが「優秀で出世しそうな人が急に飛ばされる」ということもよくあります。つらいですね。

・関連記事:優秀すぎる人は出世できない「人望がない」「協調できない」

このような「細かいサラリーマンあるある」が描かれています。特に30代から40代ぐらいの人は心にくるものがあるハズです。

主演で出ている「野村萬斎」もやはり良い味を出していました。

人をにらむときに「眉毛がエグイぐらい吊り上がる」のは歌舞伎役者の技なのでしょうか。もう漫画みたいに眉毛が吊り上がっています。あとは大声を出すときはちょっと歌舞伎っぽくなるので、歌舞伎がいきなり始まらないかドキドキしました。

また「会社の序列」もよく分かります。普段は偉そうにしている部長が本社から出向してきた役員には「赤べこ」のようにぺこぺこしていたり。ただ関連会社に来ている役員も本社からの出世競争から敗れた人なので、本社役員の前ではぺこぺこしたり。

さらに本社役員でも社長の前では赤べこになっていたり。

サラリーマンとは侍であるという理論について

作品の最後では野村萬斎が「サラリーマンは侍である」と言っています。それは「現在の会社というのは、昔で言うところの『藩』である。サラリーマンは藩に勤めていて、時に社会の法律や慣習よりも藩(会社)の慣習のほうが強くなる」みたいなことを言ってました。

確かにサラリーマンになると、「会社の規則が強く縛られる」という感覚になります。その会社に入ると「会社の規則が自分の中で常識になる」のです。そのため時には「一般常識とかけ離れた感覚」を持つことにつながります。

またやはり日本人として何かDNA的に「一つの組織に仕える」というのが刷り込まれているのかもしれません。

さらに侍なので自分を優先するというよりも藩の利益を優先し過ぎることもあります。つらいですね。

ちなみに監督はTBSのヒットメーカー「福澤克雄」氏。金八先生や半沢直樹、さらには下町ロケットの監督でもあります。TBSでは役員待遇のエキスパート職らしいです。凄すぎ。たぶん企業でドラマ制作をしている人のなかで一番成功しているのではないでしょうか。

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映画「七つの会議」のオススメ度は?

オススメ度:3.5

映画「七つの会議」のオススメ度は「3.5」にしました。七つの会議をオススメする人は

  • 半沢直樹や下町ロケットなどTBSの作品が好きな人
  • 30代から40代のサラリーマン
  • 俳優の顔芸を見たい人

上記のいずれかに該当する場合は七つの会議を見ることをおすすめします。作品は「ほぼほぼ半沢直樹や下町ロケット」です。キャストや作品の取り方など、好きな人はハマると思います。

30代から40代ぐらいのサラリーマンも、ちょうど主人公たちがこの世代なので共感する部分も多いのではないでしょうか。

また最後は何と言っても俳優たちの「顔芸」です。

たぶんあれは現場でも「いやー北大路さんwwあれはやり過ぎですよwww」と言っているはずです。私も北大路欣也の顔がドアップで映っているシーンで「HAHAHA!!」と笑ってしまいました。パンチ力抜群です。

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七つの会議のキャスト

役名 出演者
八角民夫 野村萬斎
北川誠 香川照之
原島万二 及川光博
坂戸宣彦 片岡愛之助
新田雄介 藤森慎吾
浜本優衣 朝倉あき
佐野健一郎 岡田浩暉
河上省造 緋田康人
佐伯浩光 須田邦裕
前川 赤井英和
奈倉翔平 小泉孝太郎
飯山高実 春風亭昇太
加茂田久司 勝村政信
村西京助 世良公則
宮野和広 橋爪功
田部 木下ほうか
徳山郁夫 北大路欣也
八角淑子 吉田羊
三沢奈々子 土屋太鳳
星野 溝端淳平
江木恒彦 立川談春
加瀬孝毅 役所広司

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