どうやら、容姿ネタが嫌いになる人が増えてきている様子です。時代の流れとして仕方ないのかもしれませんが、関西人としては
「吉本新喜劇は大丈夫なんやろか・・・」と心配になっています。
よしもと新喜劇なんて容姿ネタのオンパレードなので、最近の流れに対しての危うさはある。
かねちーのようにリスペクトある若手が増えていってほしい#ワイドナショー pic.twitter.com/08NNt7Labp— もた (@MTWTJ) April 18, 2021
なぜなら、吉本新喜劇は容姿いじりが非常に多いからです。私が見ていたころは、「アゴにフランスパンついてんで」「横顔がポットやがな(大きな鼻のたとえ)」「良いネックレスしてますね!(首のシワをネックレスにたとえ)」などと、容姿ネタが非常に多かったです。
字にしてみると、特に「年配女性の首のシワを、ネックレスとイジるのはちょっと厳しいかもしれない」と思うようになった、元関西人です。
ただ何と言いますか、吉本新喜劇の場合は、「伝統芸能」みたいなところがありまして、それぞれが持ちギャグをすると、客席から「おぉ!!!」とか「わぁぁ!!」とか、待ってましたみたいな笑いと拍手が起きます。
このような伝統芸能を、我々世代(30代より上)は、小学校のころ土曜日になると学校から帰ってきて毎週見ていました。新喜劇はほとんど同じようなストーリーですが、毎週見るのです。
なので、関東の人に比べたら「容姿いじりへの耐性」は強いのかもしれません。
チャーリー浜は、島田珠代の顔を見て「これまた、失礼な顔じゃあーりませんか!」と言って大爆笑を取ってましたからね。
新喜劇の場合は、容姿ネタだけでなく、「あぁ神様ぁ!」と宗教も同様にイジる社会派の面もあります。また強面の島木譲二の頭を思い切り叩いたりもしています。
そのため、単純に「容姿ネタがダメ」と一括りにされると、こういう笑いを見てきた、関西出身の30代半ばである私なんかは、うーん、まぁ分からんでもないけどなぁと歯切れは悪くなりがちです。
個人的には、容姿にかかわらず、何か言われたときに「言い返すことができる」ようにするほうがいいんじゃないかなぁと思う次第です。
太っている人が「デブ!」と言われても、「うるさいガリガリ!」と強気に言い返せるようにしたほうが良いと感じます。
ただこの流れを見ると、それは厳しそうですね。今後は容姿をイジるのはNGになるのではないでしょうか。今は「容姿がネタになりやすい人」がNGになっていますが、逆に「容姿が良い人のこともNG」になりそうですね。
イケメンとか美女という言葉もダメと言えば、ダメですよね。また「美白」など「色が関わるもの」は、あと数年で使われなくなるのではないでしょうか。(早まる可能性のほうが高い)
こうなると、たぶん「容姿が個性的な人」は新喜劇やテレビなどに出れにくくなるかもしれません。「リスクはないほうが良い」ので、中肉中背の「普通の人」たちの需要が高まりそうです。
ただ、世知辛いと悲観的になるのではなく、「そういうものだ」と我々世代も受け入れるしかないですよね。20代以下の人たちは、恐らく当然のように持っている感性だと思うので、我々30代以上の世代が合わせにいく必要があるのではないでしょうか。
▼吉本新喜劇のギャグ集▼
⇒動画はこちら 懐かしの吉本新喜劇ギャグ集(YouTube)
▼こちらの記事も読まれています▼
https://edgenews.jp/ayayatu-ya