週刊少年サンデーの全盛期の漫画は凄かった
私は今、30代だが少年時代は割と漫画を読んでいた。週刊の「ジャンプ」「マガジン」「サンデー」を購入していた。毎日のようにマンガを読んでいた状態だ。駄菓子屋に行って、「おばちゃーん、ジャンプー!!」と叫んでいた。
最近はあまりサンデーの元気がないみたいだが、20年ぐらい前は面白かったマンガが多かった。
その全盛期の時に読んでいた漫画を「決定版」として、列挙していきたい。
特に、30代の人は「懐かしい」とか「聞いたことはある」という人は多い筈だ。
日ごろの「上司と部下に挟まれ、何の権限もない中間管理職」という現実から離れて読んでみてほしい。30代の逃げ道は漫画の世界しかない!
今日から俺は!!(西森博之)
今日から俺は!! ワイド版全19巻 完結セット (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)
マンガの中で一番好きな作品。高校生の青春学園もので、ヤンキー漫画というかコメディーというか。
本当に何度繰り返して読んだか分からない。少しペラペラと漫画をめくると「あぁ、この部分か」とその前後のストーリーをすぐに思い出せる。
そして、作中で書かれているギャグなんかはいまだにポロっと言っている。
「いやいや、サッカーは小学校のころ一応10年間やってましたよ」とか。
今の若い人が読んでも絶対に面白いと思う。お笑いが好きな人は確実にハマる。
ちなみにタイトルの今日から俺は!!の意味は、「転校先の高校で、今日から不良になるぞ俺は!」ということである。つまり、高校デビュー、大学デビューと言われるように「ある日を境に急に不良なる」主人公たちの物語である。
MAJOR(満田拓也)
MAJOR(メジャー) 全78巻完結セット (少年サンデーコミックス) [マーケットプレイスセット]
今や野球漫画の有名どころとなっている。主人公のキャラクターなどは「健太やります」というバレー漫画の主人公と似ていると感じる。健太やりますの中で、強豪チームが試合中に「最後の一点取られるまで何もしない」で、そこからあっさり逆転する無慈悲な試合を覚えている。舐めプの走りだろう。
主人公は少年時代にプロ野球選手(天才的なバッターになりかけた)の息子で、少年時代は「神童」だったが、肩の故障で投げられなくなった。しかし、その後、「左で投げ」で成長していくストーリー。
なんというか、この漫画は「リアリティー」があったように思う。ちょいスポ根が入っているので、今まさに部活をしている人には共感できる部分が多い。いまピッチャーをしていて、右ひじを壊しても「左で投げれる」ということも意識してほしい。諦めてはいけない。
モンキーターン(河合克敏)
モンキーターン コミック 全30巻完結セット (少年サンデーコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]
競艇を舞台にした漫画。これまで競艇を題材にしていた漫画は少なかったと思う。
それまで「競艇」というのを知らなかったので、新鮮さもあって面白かった。その前の柔道漫画「帯をギュッとね!」も最高に面白かった。その帯ギュからの流れで読んでいた。
俺たちのフィールド(村枝賢一)
俺たちのフィールド全18巻完結(ワイド版) [マーケットプレイス コミックセット]
サッカー漫画。
これもやはり、スポ根の部類に入ってくると思う。
主人公は「あまり上手くない」がスタミナが抜群で「たまに凄いプレーをする」。そして、印象としては、ちょっとぐらいケガしても走り続ける。あとは髪型が長いのと「ルーキーズの比にならないぐらいアツイ」のが印象的。
からくりサーカス
からくりサーカス 全43巻 完結コミックセット (少年サンデーコミックス)
絵とストーリーが印象的だった。
話の流れが複雑すぎて「え?なにこれ?どういうこと?」みたいなのもあった。今、思い出そうとしてもあまり思い出せない。しかし、その当時は読んで面白かった。何が伏線なのかも分からなく、かなり複雑だった。
途中で、物語を解説する語り手が変わったり、とにかく複雑だった。
かってに改蔵(久米田康治)
かってに改蔵 新装版 コミック 全14巻完結セット (少年サンデーコミックススペシャル)
たぶん、今ではかけないようなギャグ漫画。
かなり突っ込んでいたところもあった。芸能人や漫画家をそのまんま出して「ディス」ったり、別の漫画のキャラとかも頻繁に出ていた。
この漫画か何かで作者が賞を受賞したときに「サンデーの未来を変える」的なことを言って、それを取り消したいと言っていたような気がする。ジャンプの「ピューと吹く!ジャガー(うすた京介)」と、このかってに改造は少ないページのギャグ漫画系で面白かった。
今回は、上記の作品を上げたが、30代ぐらいの人は「あぁ知ってる。知ってる」という作品が多かったはずだ。逆に若い人には、少し時代を遡って読んでみると、面白い作品に巡り合えるかもしれない。
また、我々の時代は当然ながら「紙」で読んでいたが、今は便利な時代で、スマホなどでもの凄いたくさんの本が読める。違法なのも多いが、やっぱり正規のものを買うことをおすすめする。