内閣府が発表した調査(※1)で衝撃の結果が判明しました。なんと「40代以上の独身になると不幸になる人(今の生活に満足していない人)が37.1%」になるということです。これって結構大きなニュースだと思います。何が原因で40代以上の人が「今の生活に満足していない」と感じるのか、また、対処法としてはどうしたらいいのか、30代独身男が考察します。ちなみに、全体として「現在の生活に満足している人」は「74.7%」です。
テレビなどで言われているより、皆さん現在の生活にそこそこ満足している様子です。ただ、40代独身では急にハードモードになるようです。
40代以上の独身になると一気に「不幸感」が増える
内閣府の調査を見てみると、30代までの独身者の場合、既婚者と幸福感を比べてもそこまで大きな差はありません。(不満足の割合:30歳未満の独身者は18.9%、既婚者は12.7%)誤差の範囲であると言えます。実際に私の周りを見ても、そこまで30代で「真剣に」焦っている人は少ないです。
しかし、それが40代以上になると「一気に」現在の生活に満足していない人が増えるのです。18.9%から37.1%まで実に20ポイント程度上がっていることになります。これは恐らく、40という数字的にも「人生の折り返し」的な意味合いもあると思います。そして、冷静に周りを見てみると「あれ?私だけ独身・・・」と感じてしまうからかもしれません。よく見渡すと、独身者も結構いるのですが、そこには目が行かず、ついつい結婚して「幸せそうに見える人」を基準に考えてしまいます。しかも「女性の場合」さらに、40代になってからの「不幸感」というのは一気に上昇します。(不満足の割合:30代女性は13.9%、40代女性は21.3%)
40代以上の独身で非正規社員ならさらに不幸感は上昇も
この内閣府の調査では「正規社員」と「非正規社員」の幸福感についても調査しています。すると、ここにも差があります。非正規社員の人たちのほうが「現在の生活に満足していない人」が多いです。この差は「お金」の問題が大きいと考えられます。また、将来に対する不安感なども要因としてあります。
さらにこの結果は、40代以上独身で非正規だったら「もっと不幸感は上がっている可能性」を示唆しています。特に2018年現在で40代ぐらいの世代の人たちは「就職氷河期」の真っただ中の人たちです。この世代の人たちに向けて、政府として何らかの支援を考える必要があるかもしれません。
40代以上の独身がやるべき結婚するための対処法
しかし、40代以上独身で、「いつまでも政府や社会のせいにする」のは有効な考え方ではありません。いま自分にできることを率先して取り組んだほうが良いのは誰だって分かることです。今後、50代、60代になると、その壁はさらに高くなっていくことが予想されます。今回の内閣府の調査を見る限り「結婚をしたほうが満足感を得られやすい」ことが数字で出ています。
なかにはもちろん、結婚して「相手と合わない」とか「結婚しなきゃよかった・・・」と感じる人もいるかもしれません。逆に「結婚なんかしなくても十分、今の生活に満足している」という人もいるかもしれません。しかし、数字でハッキリと統計的に「結婚をした方が幸せになりやすい」ことが証明されているので、ここでは「結婚をするために40代以上の独身がすべきこと」に重点を当てています。
その①:会社以外の人と積極的に付き合う
まずは積極的に飲み会や会社以外の人と付き合いを増やしていくのが良いです。自然と「誰かを紹介」されたり、異性と出会う数を増やしたほうがいいのではないでしょうか。自分の趣味の習い事をしてみたり、身体を動かすことが好きな人はジムに行ってみたり。ジムに行くと、大概はサークル活動のようなものを募集しています。女性の場合、フラダンスなどのレッスンでまずは同性の知り合いを増やしたり、男性の場合、テニスやゴルフ、またはフットサルなどのサークル活動に参加して積極的に同性の知り合いを増やしていくと、そこから会社以外の人との出会いが広がります。
その②:休日にゴロゴロしない
40代といえば「仕事が大変」な時期です。もしかすると、「休日まで仕事」をしている人もいるかもしれません。仕事が好きで、仕事をすることにストレスを感じていない人ならいいのですが、そうでない場合は「無理をしてでも休日は予定を入れる」ほうが良いです。平日の仕事に疲れて、休日は昼過ぎまで寝て、笑点⇒鉄腕ダッシュ⇒イッテQなどのテレビ番組を見ているとあっという間に休日が終わってしまいます。
平日の夜に出歩くのは時間的にも無理だとしても、休日は何かしらの予定を入れたほうが絶対に良いです。休日にゴロゴロしてテレビを見ていても「何にもならない」のは今までの経験からして40代の人なら気づいているのではないでしょうか。
その③:理想が高すぎる恋人選びをやめる
40代以上の独身で、「理想タイプ」を聞いたときに「いや、それは明らかに漫画か映画の世界でしかいませんよね?」というほどに理想が高すぎる人がいます。その人的には「これは最低条件」と考えていることが、一般的な人からすると「そんな人はいない」ということになるのです。
「容姿」「年収」の条件を見直すだけで「かなり幅が広がる」のは間違いありません。男性の場合、女性に年収を求めることがありませんが逆に「自分の年収で結婚できるかな?」という自分に対してのストッパーもある気がします。また、女性の容姿や年齢に対して「過度の期待」をするのも、そろそろやめたほうがいいかもしれません。
女性の場合は、結婚する相手に対して「容姿」と「年収」の両方の条件を見直すとかなり選べると思います。特に年収の場合は、今の時代は「2人とも働く」のが当たり前の時代です。自分の年収と相手の年収を「合計して」考えた場合、相手の年収に対してはそこまで気にならないのではないでしょうか。ただ、「専業主婦になりたい!」と感じている人は、相手の容姿や年齢をもっとハードルを下げる必要があります。
「40代独身は不幸感が上がる」という現実を20代、30代のうちから知っておく
内閣府のデータを見ると、結婚している人でも子供が高校生の場合、不幸感は上昇しています。これは、子供の反抗期や大学進学に対する金銭的な負担なども関係していると思いますが、それ以外は70%近い(超える)人達は、現状の生活にある程度満足しています。この数字から、「結婚したほうが良い」のは現実です。
これに対して「40代以上の独身の人に対して差別だ!」と考える人もいるかもしれませんが、それは違います。実際に40代以上の独身の人たちが「今の生活に満足していない」と答えており、それに対して対処する必要があるためです。綺麗ごとではなく、人間の本能的に、「独りでいるのではなくパートナーといたほうが良い」と考えるのは生物として当然のことだろうと思います。そして、それを奨励するるのも当然だと考えています。
現在、20代や30代の人はそこまで危機感を持っていないかもしれません。しかし、もし今、あなたが「あの人良いなぁ」と感じているなら、「積極的にアプローチしたほうが良い」です。特に「相手の内面が良い。何となく合う」と感じるときはガンガンに行ったほうが良いです。「え?相手に彼氏(彼女)がいる?」それって何?食べられるの?という感じで。相手が独身の場合だと、「それはフリー」と同義ではないでしょうか。恋愛は自由だと聞いています。もしかしたら、相手が結婚していても・・・
さらに「今は好きな人いないし・・・」と考えている人は「そもそも異性に全然出会っていない」可能性があります。男性でも女性でも、魅力的な人はいますし、また、普段から異性と出会っていないと「ここ一番で空回りして失敗する」ことも考えられます。
一部の人を除くと、基本的には「新しい人と会うのは疲れる」ものです。例えば、全然知らない人ばかりの飲み会に行ったり、新たにサークルに入ったりすると、変に気を使わないといけませんし、自分と合わない人とも喋らないといけません。ただ、そうしたことは年齢が上がるにつれて「さらにめんどくさくなる」可能性が高いです。
そのため、20代や30代のうちから出来るだけ多くの人に会って知り合いを増やしていくことが、結果的には結婚へとつながり、将来的な幸福感を増加させることにつながるのではないでしょうか。以上、30代独身男がお届けしました。
(※1参照)内閣府の世論調査
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