定期的に炎上している百田尚樹、小説はめちゃくちゃ面白い
ツイッターや講演会などでの言で、定期的に炎上されている百田尚樹。ツイッターなどでのその言葉だけを聞くと「ん?」というような発言が多くて、ついその小説を読まない人もいると思うが、作品はおすすめだ。天才といわれる将棋の藤井聡太四段や横綱の稀勢の里も百田尚樹の作品を愛読していることは知られている通りである。
2016年12月には「海賊と呼ばれた男」が映画化される。岡田准一と監督の山崎貴のタッグによる作品で、期待値も高い。前回の永遠の0でも口コミやレビューでの評価は高かった。↓予告編。
永遠の0
永遠のゼロ予告編
大東亜戦争での零戦に乗り込む青年たちの様子を描いた作品で、その出版された年の本屋大賞でも6位となっている。これは、おそらく男性のほうが読んでいて「読了感」というのを得ることができると思う。
昔の日本人は、こういう考え方をしていた人もいるかもしれないなぁと思える作品で、戦争についての個人の関わり方というのは、国のためというよりも、「愛する誰かの為」であるとか、身近なあくまで個人的な理由によって突き動かされいたのかもしれないと感じた。
今日のこのような豊な暮らしが出来ているのは、あの戦争をしていた日本人がいるから、現在の我々はこうして生活できているのだということを実感できる作品になっている。
海賊と呼ばれた男
戦後からの日本の経済復興が描かれている作品で、主人公である国岡鐡造の考え方や行動は「サムライ」のようである。イランとの石油取引というのは、その当時にとっては「大事件」だったと思う。国際的な批判を受けることは分かっていたが、それでもそこには「正義」があると主人公は信じていたからこそ、実際に行動した。
今、こういう行動がとれる企業や日本人がいるだろうか、私も含めて。「
この本を読むと、「やっぱ日本人はすげーわ」と感じる人は多いのではないだろうか。
戦後からの猛烈な経済復興というのは、他の世界でも類を見ないほどの勢いだったのは周知のとおりだ。こういった時代の時、この当時の人はどういう思いで働いていたのか、それを垣間見ることができる。
また、それを今の自分と重ねてみて実社会でもその考え方などは勉強できる。
そして、この作品は本屋大賞も受賞している。この点からも、「永遠の0」よりも取っつきやすい小説なのかもしれない。本屋大賞に選ばれた作品ははずれがないといわれているので、この本はおすすめだ。

鋼のメンタル
これは、百田尚樹のエッセイ本。彼のメンタルの部分についての考え方や人生とは何かといったことが書かれてある。
一時期は、報道新聞各社、テレビなどから総攻撃をされていたが、全然へっちゃらな様子だった。その精神的な強さはどこからきているのか。それを垣間見ることができる。
この本は、よくあるようなメンタル本ではなく、「人の悪口はじゃんじゃん言ってもいい」とか「へらへら笑うな。空気を必要以上に読むな」とズバット書いている印象だ。
特に「なるほどなぁ」と思ったのは、「他人によく見られようと、気を使っているのに、その行動が逆に他人から見透かされて軽んじられている」というところだ。
これには心当たりがある人も多いと思う。
周りに気を使っている人の意見というのは「どこかペラペラに薄っぺらく」感じてしまう。多少の摩擦が起ころうとも、自分の意見をはっきりいうことが必要なんだと。
また、人生において「社会的に成功」したければ、40歳までの間に何かやり遂げていないと厳しい、とはっきりと書いてあった。確かに、40歳まで何も築き上げていない人が、そこから急に何かに成功するということは考えにくい。とにかく一生懸命頑張ろうと思った。
カエルの楽園
少し前まで、ここに書かれていることが次々と当たっていき、まさに「予言の書」と言われていたものである。
我々が日々読んだり、見たりするニュースをじっくりと見てみると、「新聞各社で取り上げ方が違う」ことに気づく。これはどのような意図があってそう書いているのか、また、その裏側にある本当の目的は何か。
「脅威」とは、サラミを少しずつ切っていくかのように、増えていき、気づけばトンデモない脅威になっていく、など。
この本に書かれている内容が、現在の日本を取り巻く国際情勢において「妙にシンクロする」のが不気味ではあるが、ニュースなどの視点を増やすという観点で一読するのもいいかもしれない。
ヤフーニュースなどで、定期的にその発言が取り上げられて敬遠する人もいると思うが、百田尚樹の小説は非常に読みやすく読了感の良い、スッキリとするものが多い。ぜひ一度、面白いので手に取ってほしい。