日本の超高齢化社会はシンガポールを見本に?~70歳まで労働社会~

シンガポールは2030年には人口の24%が65歳以上

老人

日本の2016年での高齢者の人口は3384万人で、総人口に占める割合は26.7%と共に過去最高だ。4人に一人が65歳以上ということになるが、これは、都市圏と地方ではさらにその人口の割合は違ってくるだろう。それにしても、実際にこういう数字を見ると

「日本オワタ」

こう感じてしまう。いや、もう少し細かくいうと、「今、30代未満の日本人オワタ」ということではないだろうか。もっというと、いま、30代未満の人がおじいちゃんになったころだと、もしかしたら、人口も少なくなって、今よりマシになっている可能性もある。

ということは、大変なのは「まさに今」なのである。団塊の世代とそのジュニアが一気に65歳以上になる今の20代から30代が一番社会保障費の負担が大きい世代になるかもしれない。

現役世代の間は社会保障で大変なのは、まさに火を見るより明らかだ。

今、ちなみに高齢者世帯の貯蓄現在高は1世帯当たり2499万円である。めっちゃ持ってるやん。

しかし、高齢者は高齢者で危機感を持っているようだ。以前、何かのテレビで90歳の人が

「老後が心配」

と言っていた。最初は冗談だと思っていたが、顔はいたって真剣だ。誰だって老後は心配らしい。

この逆のこともある。つまり、20代の人が「老後が心配だ」と言っていることにも違和感がある。50年後のことを心配しすぎである。

この日本の状況に近いのが、シンガポールである。2030年には人口の24%が65歳以上になる。ちなみに人口は550万人。

政策のスピードもめちゃくちゃ速いので、日本も大いに参考になる。

スーパーや飲食店で無人化進む

シンガポールの人口の4割は外国人が占めている。現在は、その安価な労働力に頼るのではなく、省力化が進められている。自動化、ロボットなどを使おうとしている。

アメリカのアマゾンでも無人化のコンビニがあるということだが、今後はその流れは進むと思われる。

シンガポールのスーパーのレジでは、無人のセルフレジが設置されている。さらに、一部のレストランではiPadを貸し出して、画面上のメニューをタッチすれば、それが厨房へと伝わるシステムもある。つまり、レジ打ちやレストランでのウェイターが必要なくなっている。また、給仕ロボットが2016年2月に中華レストランで5台導入される予定もあるようだ。

日本でも一部取り入れているところがあるが、今後はこういった無人化が増えていくことになることは必至である。さらに、シンガポールではこうした取り組みをすると、税控除などのインセンティブが受けられる。

この点が日本とは違う点ではないだろうか。倫理的なことではなく、実際に利益があるというところが、継続した発展では必要と感じる。

67歳まで働く?一億総活躍社会の実現

現在、日本では、65歳までの雇用制度がある。ほとんどの企業は60歳まででいったん雇用を打ち切り、再雇用をしているところが多い。22歳から働き始めて、65歳まで約四十年間働かないといけない。これが、今後は65歳ではなく、もっと伸びていくのではないだろうか。

シンガポールでは2012年に、定年退職年齢を65歳に引き上げた。それを五年後の2017年には最高契約の年齢を67歳に引き上げる予定である。これは、雇用主は、67歳まで雇わないといけないという義務を負うことになっているという意味だ。雇用主にとっては負担が増える。2012年からわずか5年で年齢を67歳まで引き上げているので、いずれ70歳にまで引き上げられるのは時間の問題である。年金をもらえる年齢引き上げなども問題も、もちろんついてくる。

外国人を雇う際に雇用税や人数制限

日本でも、移民の受け入れが問題になっているが、シンガポールでもやはり、いや日本よりもかなり大きくこの問題がある。

なんせ人口の4割が外国人労働者などで占めており喫緊の課題といっても間違いはない。政府は、自国の高齢者の雇用を守るために、雇用税を導入している。こうなると、レストランや飲食店の雇用も、雇用する金額が同程度なら、自国の高齢者を雇うということになる。なので、スーパーやレストランなどで、高齢者が働いている姿も多く見かけるようだ。

さらに、外国人を雇用する人数も制限している。こうなると、シンガポールにいる外国人はどこで働くのだろう?と単純に思う。こうして、貧しい地域というのが国内にできてしまうと、そこが治安悪化の原因にもなるので、対処の仕方が難しい。

まとめ

  • シンガポールの高齢化に対する政策が注目
  • 安価な外国人労働は問題も
  • 老後の生活というか、老後も労働
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