グアルディオラ、モウリーニョ、アンチェロッティに見る部下の育成

部下の育成に悩んでいる上司は多い

上司

これは新入社員の人にはわからないかもしれないが、部下のことで悩んでいる会社員は多い。最近では、「ゆとり世代」と言われている人たちの対応に戸惑っている上司もいるだろう。しかし、その上司も新人のころはあったはず。そのとき、自分が上司に言われて嫌だった言葉や振る舞いなどは忘れていないだろうか。まさか自分がこういうことを言う年齢に入っている事実に戸惑う人もいるだろう。それでも、ついつい言ってしまう。

「ったく、最近の若いやつは」

こういったことを周囲に言ってはばからない人は、漏れなく部下からも嫌われているので安心してほしい、相互に「嫌い」という意味では通じ合っている。

そして、今回は、サッカー界で名実ともに、世界のトップレベルの名将、グアルディオラ、モウリーニョ、アンチェロッティを例に、どのように部下に対して、接していくべきかを考えていきたい。

それぞれに、モチベーションの上げ方や人心掌握の方法が違っている。

グアルディオラの合理的至上主義

とにかく合理的にしないと気が済まない。仕事の報告メールや移動手段、時間の使い方まで、すべてをコントロールするタイプ。例えば、会議の議事録一つを取っても、自分のこだわりが強い。誤字脱字があれば、それは許されない。細部にまで細心の注意を払い、その結果として仕事にも影響してくると考えている。

部下に要求するものは非常に高度である。一見、仕事には直接関係のないようなことにまで意見をしてくる。朝一番からテンションMAXでくるので、それにこちらも応じないと私生活にまでダメ出しをする。そして、24時間、仕事のことを考えているので、休日だろうが、深夜だろうがお構いなく、メールを飛ばしてくる。

「これは、いま送る意味があるのか?」

と休み中の部下は思うが、それに返信しないとつるし上げを食らうので、勤務外だろうが返信しなければならない。

ただ、成績は残す。周りにいる人たちも、上司に言われていることをすると確実に成績を残しているので、彼には強く言えない。コアな一部の部下からは熱烈な支持を受けるが、大多数は徐々に反発するようになる。「成績を残せばいいってもんじゃない」同じ会社にいるのは短い。そして、部下からの関係が悪化してくると、同業他社へと転職する。

モウリーニョのモチベーター堅実主義

部下のモチベーションを保つのが非常にうまい。自信家で、自分が言っていることに対して、何の迷いもない。そして、とにかく売上高を重視。人間関係や信頼関係を重視するオールドスタイルだが、人を引き付けるのが非常に長けている。成績が伸びているときはすこぶる順調で、とにかく隙がないのだが、少しでも不調のなると、部下の責任にする傾向がある。

「私の要求に応えられていない。もう少し考えて仕事をしないといけない」

周囲に対しても、大きな声でいう。

彼の部下への接し方は、優秀な人材に対しては友人のような感覚で接する。こういう風に接してもらい、彼の成績が順調な時に一緒に仕事をしていた部下からの信頼は厚い。ただ、外部から登用されているので、生え抜きの一部の部下からは反発を招く。

「知らないんだよ、あの人はこの業界のことを」

そういった自分に対して不満を持っている部下に対しては容赦ない。自分の立場を危うくするものは徹底的に攻撃。会社からも排他する姿勢も辞さないほどで、やはりその部下との関係も長くは続かない。

アンチェロッティの「人たらし」で部下をコントロール

とにかく、部下を使うのがうまい。人たらしが上手だというべきか、彼と一緒に仕事をすると彼のことがいっぺんに好きになる。部下のことをほめて、その関係性は非常に近い。仕事以外のことも積極的に会話し、一つのファミリーのような雰囲気を作り出す。

成績のほうも、「それなり」には順調にいく。グアルディオラやモウリーニョのように、とびぬけた成果を上げることはないが、一般的に見ても相当優秀である。さらに一体感があるので、一つのものに向かって、和気あいあいと進んでいくだろう。仕事に対しても、長期運営といっては最適かもしれない。ただ、そういった雰囲気に「だれる」ということもある。居心地が良すぎて、だれてしまう。こういったときが正念場になる。

サラリーマンはアンチェロッティ型が向いている

自分で独立して仕事をするなら、グアルディオラやモウリーニョのようなタイプがいいが、サラリーマンとして部下を育成したりマネージメントするとなるとアンチェロッティのようなタイプがいいだろう。つまり、部下を育成するときは

  • 主義やこだわりを押し付け過ぎない
  • 自分への批判を受け入れる
  • 自由に仕事をやらせてみる

ということが言える。

さらに、上司は部下に対して「人たらし」ぐらいで丁度いい。そして、真面目すぎないということも大切だろう。

今回は、サッカーの名将を例にとって、それぞれの手法を現代の会社の中において、その考え方なりを実践できないかということで考察した。

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