シベリア鉄道で日本は得する人なのか損する人なのか

ロシアがシベリア鉄道の延伸を求めているらしい

現在、日本では北方領土問題で、「最低でも二島返還があるんじゃないか」という風潮がある。こういったときに、ロシア側からの要望のうちの一つに「シベリア鉄道の延伸を要望」というニュースが入ってきた。

「いや、北方領土の2島返還で、北海道取られる」

日本人としてはこのあたりを考えるのは当然のことだ。実際取られている。

そもそも、この「鉄道」を作る費用はどうするのか?などまだ不透明なことも多い。あとは、ロシアと鉄道をつないで日本にメリットはあるのだろうか。喜んでスキップしているのは鈴木宗男だけではないのだろうか。考えてみたい。

ロシアは現在、景気が悪い(ルーブル安原油安)

ロシアは今、景気が停滞もしくは減退している。その理由としては、ルーブル安と原油安があげられる。資源による税収がなんと「8割を超えている」のである。

日本のような資源がない国にとっては、資源があるのは「うらやましい」かぎりなのだが、資源があると、人は真面目に働くことをやめるようだ。サウジアラビアとかも、全然働かないらしい。まさに貴族。

ジェトロの統計をみると、ロシアに進出している日本企業へのアンケートで、「現地人材の能力・意識に問題あり」と回答している企業は約50パーセントとなっている。

これは、もの凄い数字ではないだろうか。

人材難という問題があるにもかかわらず、日本企業がロシアに進出しているのは、その「市場の成長性」を見越してのことである。

そして、ロシア経済は、ほぼ原油価格と一致しているので、原油価格が下落すると、ロシア経済は悪化する。その分、ルーブルを安くして輸出する際に「為替利益」を得て、貿易収支を改善しているのだが、この「ルーブル安」も日本企業がロシアへ進出する足かせになっている。ロシアで稼いだルーブルを日本円に換金するときに、いくら現地ロシアで売り上げをアップしても、日本円に換金するときに目減りするのである。

政治が不透明

政策が急に変更になる点も注意が必要だろう。事業の継続が困難になることもあり得る。経済が良いときは大丈夫だろうが、悪くなると、まず自国民のことを考えないといけないため、真っ先に海外の企業が狙い撃ちになる可能性もある。その際の補てんなども心配である。

地理的にモスクワからかなり遠い

日本企業が進出している約8割はモスクワである。東のほうはもうがら空き。

日本人としては、先の大戦の際に、「北方領土を取られた」ので、「今回もシベリア鉄道を利用して何かしてくる」と考えてしまうが、現代でそんな原始的なことがあるのだろうか。現在、日本は海外とは物理的に完全に隔離されているので、大陸とつながるのには危機意識もあるのかもしれない。

ただ、必要以上に恐れることもないのではないだろうか。ロシアはモスクワ周辺国と揉めているので、極東の日本とも揉めるとは、現時点では考えにくい。

さらに中国の脅威が日増しに高くなっているなか、ロシアとの関係を良好にすることは、日本にとっては重要なことのように思える。

参照
ジェトロ
油価下落・制裁下のロシア経済 加藤 学

スポンサーリンク
レクタングル大
レクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル大